2画面液晶を持つタブレットノートパソコン『ASUS TAICHI』を検証 様々な使い方ができる

ASUS(エイスース)と言えば台湾のパソコン(PC)パーツメーカー。昨今はミニノートパソコンやタブレットPC、さらにはタブレット端末でもお世話になっている人も多いだろう。我が編集部のパソコンもASUSの『ZENBOOK(ゼンブック)』でそろえているくらいだ。比較的安い値段で安定した性能を提供してくれるASUS。

そんな同社からまたまた面白いノートパソコンが発売されたので紹介したい。今回紹介するのは、ウルトラブックと言うべきかタブレットPCと言うべきか困る商品である。今回紹介するのは『ASUS TAICHI』というデュアルスクリーン仕様のノートパソコン。天板部と内側の両方にディスプレイがある変わったノートパソコンで、天板部の液晶はタッチパネル操作が可能。内側のディスプレイはタッチ操作が不可能でノートパソコンを開けば自然と切り替わる仕様になっている。

Windows 8のモダンインターフェイスの操作に最適化されたようなマシンで、プレゼンの際や歩きながらの使用はタブレットで、落ち着いて使用したいときはノートパソコンスタイルとTPOによって切り替えることができる。いわゆるタブレットとノートパソコンの両方を兼ねているわけだ。

大きさは同社のウルトラブック『ZENBOOK』より少し厚くなり、多少重たくなった程度。天板部に液晶がありながらこの重さと薄さを実現したのは素晴らしい。性能はほぼ『ZENBOOK』同様でCore i7-3517U、RAMは4GB(DDR3 1600MHz)、ストレージとなるSSDは256GBとなっている。OSはWindows 8(64ビット)だ。

そのほかmini-VGA、microHDMI、USB3.0ポートが2つ、マルチメディアカードスロット(SDXC読み取り可能)など様々な点でパワーアップしている。

液晶のサイズはタブレット面が11.6型ワイドTFTカラーIPS液晶(LEDバックライト)、10点マルチタッチ・スクリーン(静電容量方式)、ノートパソコン面が11.6型ワイドTFTカラーIPS液晶(LEDバックライト)となっている。

またタブレット状態で電源のオン、オフを可能とするために電源ボタンの配置がキーボードの個所から本体側面に移動となった。これは嬉しい配慮である。『ZENBOOK』では度々押し間違えて電源を切るメニューが出てしまうことがった。またタブレット画面でもボリュームを即時に変更できるように側面にボリュームスイッチが付いている。もちろんWindows側でもボリュームの変更は可能だが、側面にあることによって瞬時にボリューム変更も可能となっている。

このデュアルディスプレイ仕様の『ASUS TAICHI』だが、何も片方だけを使う必要がない。メニューでどのように使うかを選択可能で、ノートパソコンモード、タブレットモード、ミラーモード、デュアルスクリーンモードなど4モードから選ぶことが可能。

ノートパソコンモード、タブレットモードはそれぞれ片方に映し出すモードだが、後者2つはどのような物なのだろうか。ミラーモードとはノートパソコンディスプレイに映している物と同様の物を背面ディスプレイにも映すことが可能。スタバでドヤ顔でインターネットをする際に見せつけまくれるので是非活用してほしい。

デュアルスクリーンモードはいわゆるディアルディスプレイで、ノートパソコンディスプレイに拡張してタブレットディスプレイを活用するモードである。「背面にディスプレイがあるのにデュアルディスプレイにして何に使うの?」と思う方も居るかもしれないが、実はパワーポイントを他人に見せながら、操作はノートパソコン側という活用などプレゼン向きなモードなのである。

またキーボードとマウスをUSBで別途購入して使っている人は、背面ディスプレイのタッチパネルとあわせて使うと『Windows 8』の本来の力を発揮できるだろう。

様々な利用用途を挙げてみたので興味のある方は『ASUS TAICHI』を検討してみてはどうだろうか?
・部屋でノートパソコンを使っていて眠くなってきたのでベッドでタブレットモードにしてごろ寝使用。
・生放送配信ではタブレットモードで。
・プレゼンの際にのぞき込ませるのではなく、ミラーリングしてタブレット側のディスプレイを見てもらう。
・アダルトサイトを観ていたらママが部屋に入ってきて慌てて閉じたらタブレット側に表示され(ry

などなど……。『ZENBOOK』を既に使っているが『ASUS TAICHI』も欲しくなってきたぞ。ASUSはこのほかにも液晶部分が外れる『Eee Pad Transformer』など変わったノートパソコンを多数リリースしている。

ASUSの『ZENBOOK』がフルHD液晶になった 『ZENBOOK Prime』レビュー 海外旅行の強い友

※この記事は、ゴールドラッシュの「ソル」が執筆しました。[リンク]

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