マイクロファイバーでピカピカに掃除する!注意点は?
タオルや毛布などの生活用品から掃除用のクロスまで、幅広く使われるマイクロファイバー。文字通り使いどころの多い便利素材ですが、マイクロファイバーの特徴やお手入れ方法、使用上の注意事項などはご存じでしょうか?詳しくまとめたのでご一読ください。
マイクロファイバーは掃除で大活躍の注目素材!
さまざまな生活用品としても活躍するマイクロファイバーですが、掃除用品としても支持が広がっている注目素材です。
マイクロファイバーとはその名の通り、ほかの繊維とは比べ物にならないマイクロレベルの超極細繊維で織られた布を指しますが、他にはどのような違いがあるのでしょうか?マイクロファイバーの特徴から、掃除での使い方や注意点までまとめてみました。
マイクロファイバーって?
マイクロとは極小単位であることからもわかるように、マイクロファイバーはポピュラーな化繊であるナイロンやポリエステルといった極細の繊維で織られています。
繊維の形も独特で、普通のナイロンやポリエステルなどの化繊は丸形をしていますが、マイクロファイバーは製造メーカーによって花びら型などのさまざまな形をしているのが特徴です。
また、化繊の配合割合や繊維の編み上げ方によって、質感だけでなく使ったときの性質にも違いが出るといいます。では一般的なマイクロファイバーの特徴とはどのようなものなのでしょうか?
高い吸水性能
マイクロファイバーは超極細の繊維で織られた素材です。そのためマイクロファイバーの中には通常の布とは比較にならない、細かいすき間がたくさんあります。マイクロファイバーが水に触れたとき、この細かいすき間に水が吸い上げられる毛細管現象が起こります。
マイクロファイバーの吸水性がよいのは、この毛細管現象が起こるためです。それだけマイクロファイバーの繊維は細かく作られています。
乾くのが早い
繊維や布としての構造上、高い吸水性を誇るマイクロファイバーですが、本来化繊は吸湿性の低い繊維です。そんな素材の特徴を反映してマイクロファイバーは乾きやすく、早く乾くものの中には綿でできた布の2倍の速さで乾く製品もあるといいます。
汚れ落ちがよい
マイクロファイバーの汚れ落ちのよさは、各メーカーのこだわりの繊維の形によるものです。ほかの繊維にはない独特な形を活かして、汚れをしっかりとからめとることができます。この特徴を活用することで、マイクロファイバーはより効率よく掃除することができるのです。
マイクロファイバーで掃除しまくる!
マイクロファイバーの特徴がわかったら、早速掃除で活かしてみましょう。普段雑巾で掃除している場所ならば、基本的にどこで使っても問題ありません。通常はなかなか雑巾だけでは落とせないような汚れも、マイクロファイバーで落としてしまいましょう。
フローリング
フローリングワイパーにマイクロファイバーを装着し、まずは乾いた状態で拭き上げてホコリを取り除きます。続けて水で濡らした後にしっかり絞ったマイクロファイバーで仕上げ拭きをしてください。忙しいときには水拭きだけでもさっぱりします。畳の掃除でもおすすめです。
窓や鏡
マイクロファイバーは、窓や鏡などの掃除にもおすすめです。そのきめ細かな繊維で汚れを取り除き、表面を磨く効果も期待できます。繊維のほつれがほとんどないマイクロファイバーは、拭き跡が残りにくい点も特徴です。優しく拭くだけでスッキリと仕上がります。
冬場に窓やサッシに付く結露も、マイクロファイバーならスッキリ吸い取って、さらに汚れも落としてくれるため一石二鳥です。窓周りのカビ対策にもなります。
蛇口やシンクなどの水回り
普段のちょっとした掃除のときにもマイクロファイバーで磨けば、洗剤を使わずにピカピカにできます。水に濡らした後にかたく絞ったら、後は軽く力を入れてこするだけです。水垢汚れを簡単に落とすことができます。
靴磨き
靴の頑固な汚れの掃除に困ったら、マイクロファイバーでそっと撫でてみましょう。専用のセットがなくても靴の手入れができます。特にキレイなままで保っておきたい革靴の汚れは、脱いだ時にマイクロファイバーでササッと拭き取ってしまいましょう。
網戸の掃除
下に新聞紙を敷いてから、まずは普通のタオルで網戸がたるまないように優しく拭きます。これで大まかな汚れを落とすことができるので、続けてマイクロファイバーで残った汚れを取り除きましょう。
水に浸してからしっかり絞ったマイクロファイバーで、網戸のネットを挟むように拭き上げます。最後に乾拭きをして、落ちた汚れを新聞紙ごと片付けたら完了です。新しいマイクロファイバーを使うのがもったいなかったら、使い古したものでもキレイになります。
洗剤不可の家具・家電
家具や家電の中には水拭きや洗剤が使えないなど、掃除しにくいものも多くあります。しかし、手で触れることが多い家具や家電には、手の油脂汚れによる黒ずみやホコリなど、汚れも目立つため気になる方も多いのではないでしょうか?
そんな水も洗剤もダメという場所でも、マイクロファイバーで掃除すると意外と汚れを落とすことができます。乾拭きだけでも違うため、汚れが目についたらすぐ拭くようにしましょう。水拭きができるのであれば、よりスッキリと汚れを落とすことができます。
車磨きにも
洗車の車のボディの磨き上げにもマイクロファイバーはピッタリです。拭き筋が残らないことから二度拭きの必要もなく、仕上げ拭きにも最適といえます。洗車だけでなくハンドルなどの車内の掃除にも使いやすいため、常備しておくのもおすすめです。
マイクロファイバーのお手入れ方法
マイクロファイバーは掃除に使う物だけに、汚れを広げないためにも清潔に保っておきたいものです。マイクロファイバーはどのようにお手入れするのが正しいのでしょうか?
洗濯ネットで洗濯
マイクロファイバーはその繊維の細さから抜けやすいことがあります。そのため目の細かい洗濯ネットに入れて洗濯しましょう。洗濯機で洗うことに抵抗がある場合は、手洗いでも十分キレイになります。
中性洗剤で洗浄
マイクロファイバーは塩素系洗剤以外での洗濯なら問題ありませんが、おすすめは中性洗剤です。洗濯機で洗う場合も手洗いの場合も、中性洗剤で洗うようにしましょう。手洗いの場合は台所用洗剤でも大丈夫です。
陰干しで干す
直射日光に当たると生地が劣化するため、マイクロファイバーは日光を避けた日陰に干しましょう。風通しのよい日陰に干せばすぐに乾きます。早く乾かしたいからといって乾燥機を使うと生地を傷めるので、洗濯機で洗った場合でも乾燥機は避けましょう。
臭いがし始めたら?
マイクロファイバーは掃除やその後の洗濯後にしっかり乾かさないと臭うようになることがあります。そんなときはぬるま湯に溶かした酸素系漂白剤に、20分~1時間以上浸け置きをしてください。浸け置きが終わったら洗濯をして、カラッと乾かします。
漂白作業は手間もかかる上にマイクロファイバーを傷めるため、普段から管理をキチンとしたいものです。生乾きにならないようにしっかり乾燥させましょう。
マイクロファイバーの注意点
さまざまな場所でいろいろな掃除で重宝するマイクロファイバーですが、使用の際にはいくつか注意点があります。後で後悔しないためにも、マイクロファイバーの注意点をしっかり理解しておきましょう。
柔らかい物への使用は避ける
マイクロファイバーの素材であるナイロンやポリエステルよりも柔らかい材質の物には使えません。柔らかすぎる素材に使うと、マイクロファイバーの素材よりも固い繊維により、傷が付く可能性が避けられないためです。
マイクロファイバーが使えないほど柔らかい素材としてよくあるのは、漆を使った漆器のほかにも人の肌なども該当します。マイクロファイバーでこすったりしないでください。
熱に弱い
マイクロファイバーの素材は化繊です。化繊は元は石油のため、熱に弱い性質があります。そのため洗濯後の乾燥機も避けるべきですが、火が燃え移りやすいこともあり、料理中やストーブの近くで使うときには細心の注意が必要です。
耐久性に難がある
製品の作りによって耐久性に差があります。そのためメーカーによって持ちが悪いと感じることもあるのです。マイクロファイバーを選ぶ際には、耐久性が高いといわれている「帝人」や「KBセーレン」などのメーカーを選ぶとよいでしょう。
おわりに
マイクロファイバーは掃除道具として持っていたいアイテムです。高い吸水性があるだけでなく、洗剤を使わなくても汚れ落ちがよいため重宝します。ただし、注意点も守らなければ安全に使えないことも事実です。上手に使いこなして、毎日の掃除を楽にしましょう!
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