アルミホイルの活用法!噂の活用法の真偽も確認

アルミホイルの活用法!噂の活用法の真偽も確認

アルミホイルは素材の特徴を活かしたさまざまな活用法があります。あまりに多くの活用法があり過ぎてキッチンの必需品ともいえるアルミホイルですが、中には根拠が不明な活用法もあるのです。アルミホイルの活用法と噂の真偽についてご紹介します。

アルミホイルはどちらが裏表?活用法は変わる?

アルミホイルにはピカピカの面と曇ったようなツヤに欠ける面がありますが、裏表といったような違いがあるのでしょうか?きっと多くの人がピカピカの面が表と答えることでしょう。しかし、実際アルミホイルには裏表はないのです。

 

アルミホイルの面が違って見えるのは、単に製造過程で片面にだけ目に見えない細かい凹凸ができて光を乱反射するためで、どちらを表に使っても活用法で差が出ることはありません。

 

しかしアルミホイルの活用法の中には、本当に効果があるのかどうか疑わしいものもあるのです。アルミホイルのおすすめの活用法だけでなく、いくつか疑わしい噂の真偽についても調査してみました。

 

 

キッチンでの活用法

アルミホイルの活用法がより多く求められる場所は、やはり利用することも多いキッチンでしょう。アルミホイルならではのさまざまな活用法をご紹介します。

 

急速冷凍や解凍の時短に

 

アルミホイルの素材であるアルミは、熱伝導率がよいという特徴があります。早く冷凍したいときには金属製のトレイを使うというものがありますが、アルミホイルで包んでも同じ効果が得られるのです。

 

アルミホイルで冷凍したいものを丁寧に包んで冷凍庫に入れれば、周囲の冷気が中まで伝わりやすいため、急速冷凍することができます。

 

このアルミホイルの特徴を利用すれば、逆に解凍も早くすませることが可能です。冷凍肉などすぐに火を通したいときは、アルミホイルを敷いたフライパンで焼けば熱の通りがよいため、すぐに解凍され中まで火が通りやすくなります。

 

氷温熟成に

 

肉や魚、野菜などの食材には、0~-3.5℃という環境になると凍結を避けようとして、たんぱく質や糖質が分解されてアミノ酸やブドウ糖に変化するという特徴があります。アミノ酸やブドウ糖は旨み成分のため、より食材の味がよくなるのです。

 

この食材の特徴を利用したものが氷温熟成であり、アルミホイルで自宅でも簡単にマネすることができます。冷凍マグロの柵ならば、凍ったままアルミホイルで3重にしっかりと包み、冷蔵庫の氷温室やチルド室に1日入れておくだけです。

 

このひと手間でアミノ酸が増えて旨みが増すといいます。せっかくならばより美味しく味わいたいものです。わざと冷凍マグロを買ってきて試したい、アルミホイルのおすすめの活用法といえます。

 

野菜の面倒な皮むきに

 

アルミホイルをクシャクシャにしたら、ゴボウやショウガ、山芋などの皮の薄い野菜の表面をこすってみてください。泥を落としながら皮むきも一緒にすませることができます。作業の時短におすすめの活用法です。

 

おろし金の目詰まり防止に

 

大根やショウガなどの薬味づくりで、おろし金を使った後に困るのが目詰まりです。なかなか落とせず苦労した経験がある人は多いのではないでしょうか?おろし金を使うときには、先に刃の部分にアルミホイルを貼っておきましょう。これだけで簡単に目詰まりを防止できます。

 

野菜などをすりおろした後は、アルミホイルをはがしてサッと水洗いするだけです。いつも目詰まりに苦労しているという場合には、ぜひこの活用法を試してみてください。

 

オーブントースターの使用時に

 

パンや冷凍ピザなどをオーブントースターを使って焼くときにアルミホイルを使うと、熱がじっくり通ることでパンや生地がパサパサにならずにふんわりと仕上がります。アルミホイルの使い方でも仕上がりが変わるので、包んでみたり敷いてみたりと、好みの仕上がりになるようにいろいろ試してみてください。

 

このほかにも模様をくり抜いたアルミホイルで包んで焼くことで、くり抜いた部分だけがこんがり焼けて模様をパンに焼き付けるという活用法もあります。

 

 

掃除での活用法

アルミホイルは掃除の場面でもさまざまな活用法があります。掃除用具が足りなかったときなどは、アルミホイルを代わりに使ってみてはいかがでしょうか?

 

鍋の焦げ付きやスス汚れに

 

鍋の焦げ付きやコンロの吹きこぼれなどのしつこい汚れは、丸めたアルミホイルでこすれば金だわしのように落とすことができます。残念ながらフッ素樹脂コートやテフロン加工のようなデリケートな物には使えませんが、覚えておきたい活用法です。

 

銀製品の黒ずみに

 

銀製品はサビやすい特徴がありますが、このサビをキレイに落とすとなると厄介です。しかしアルミホイルと重曹を使うことで、この厄介なサビを簡単な方法でキレイに落とすことができます。

 

まずは耐熱容器にアルミホイルを敷き詰めてから、その中央にキレイにしたい銀製品を置いてください。小物の銀製品1個に付き重曹を大さじ1杯ほど振りかけたら、その上から熱湯を注ぎこみます。

 

熱湯を注ぎこむとアルミホイルと重曹、熱湯とが化学反応を起こし、水素が発生してブクブクと泡立つので火傷に注意が必要です。しかし、この水素の泡が銀製品のサビである酸化銀を除去し、元のピカピカの状態に戻してくれます。

 

 

そのほかの活用法

アルミホイルの活用法は家事にとどまりません。まだまだある覚えておくと便利なアルミホイルの活用法をご紹介します。

 

レフ板の代用に

 

晴天の日差しの中で写真をとるとき、影が濃く出過ぎて写真が暗い仕上がりになってしまうことがあります。そんなときに活躍するのがレフ板です。影が薄くなるように光を当てることで、写真の仕上がりが別物になることも珍しくありません。

 

アルミホイルはこのレフ板の代わりを作るのにも活躍します。コツはできるだけ細かくクシャクシャにしてから伸ばすことです。後は板状のものに貼れば、便利なレフ板をどこでも用意できます。

 

静電気の除去に

 

アルミホイルは金属製のため電気をよく通す性質があります。この性質を使うことで、さまざまな場所の静電気を除去することが可能です。例えば、野球ボールほどの大きさにしっかりと固く丸めたアルミホイルを乾燥器の中に入れれば、洗濯物の静電気を防ぐ効果が期待できます。

 

また、ラップの芯などにアルミホイルをピッタリと付くように数回巻き付け、さらに数cmほどは巻き付けずにそのままヒラヒラさせた状態にすれば、静電気除去棒の完成です。巻き付けたアルミホイルの部分を持ってヒラヒラの部分を衣服に近づければ、静電気で服がパチパチすることがなくなります。

 

静電気除去棒はドアノブなどの静電気除去にも応用可能です。静電気に悩まされる冬におすすめの活用法といえます。

 

緑のアブラムシ退治に

 

室内で観葉植物などの緑を育てていると、時々アブラムシが付いているのをみつけることがあります。そのまま放置しておけば大変なことになってしまいますが、アルミホイルを根元に敷いて反射光を葉の裏に当ててあげればアブラムシを撃退できるというのです。

 

室内で育てている植物には薬の使用は避けたいだけに、無農薬でアブラムシを撃退できるのは助かります。覚えておきたいアルミホイルの活用法です。

 

 

アルミホイルの噂の活用法の真偽は?

アルミホイルの活用法については、このほかにもさまざまなものが紹介されています。しかし、中にはアルミニウムに詳しいアルミニウム協会でも首をひねる活用法が数多く紹介されているようです。そのうちのいくつかをご紹介します。

 

排水口のヌメリ取りになる?

 

排水溝のゴミ受けに、パチンコ玉くらいの大きさに丸めたアルミホイルを入れておくと、アルミ成分が雑菌の繁殖を抑えることから、ぬめりや悪臭の予防につながるというのをよくみかけます。

 

しかし実際にアルミにこのような効果があるのかというと、科学的に根拠がないため信憑性には乏しいというのです。ちゃんとした薬剤を使う方が確実のようです。

 

ハサミや包丁の切れ味を復活させる?

 

刃物の切れ味を復活させるのに、アルミホイルを数枚重ねたものを10回ほど切るという活用法もみかけます。実はこれも効果があるのかというと根拠といえるものはないようです。砥石を用意してキチンと研ぐのが一番確実といえます。

 

アイロンがけの時短・節約になる?

 

アイロンをかけるときに衣服の上にアルミホイルを敷くと、シワが早く伸びるためアイロンがけの効率が上がるという活用法も人気です。これもキチンとした根拠のない説で、実際に試してみたものの実感はなかったという話もみかけます。

 

 

おわりに

アルミホイルの活用法の中には真偽が定かでないものまでありますが、それだけ活用法の多い便利なアイテムであることの裏返しともいえます。もちろん科学的にも根拠のある活用法も多いです。情報の真偽を確認して、アルミホイルを生活の中で上手に活用してください!

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