「カケス」、カラスの仲間だけどその体は色とりどりでモノマネ上手! 

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「カケス」、カラスの仲間だけどその体は色とりどりでモノマネ上手! 

カケスという鳥は、カラスの仲間として分類されるのですが、その見た目は全然カラスには似ても似つかないほど彩色豊かな体をしています。
特に鹿児島県の県鳥とされる「ルリカケス」などは、深い青の美しいか姿をしています。

このカケス、実は物まねの達人であるとされ、他の鳥の鳴き声を真似することもあるんだとか。
では、カケスがどのような鳥なのかを詳しくご紹介していきますね。

カケスとは

カケスとはスズメ目カラス科に分類され、カラスの仲間とされている動物です。
なんの偶然か、カケスという名前もカラスと似ていますね、意外と共通点もあるのかもしれません。

まずはカケスがどういう動物なのかを見ていきましょう!

カケスの生息域

カケスは北海道から屋久島まで幅広く生息している鳥です。
といっても日本に生息するカケスは一種類だけではありません。
北海道に生息するカケスにはミヤマカケウスという種が、佐渡島にはサドカケスという亜種が生息しています。

夏には山地など標高の高い場所で繁殖して、秋から冬にかけて里から平地へ移動してきます。
秋が深まるとどんぐりなど繁殖に必要な食糧を貯蔵することが分かっています。

ユーラシア大陸の温暖な地域やアフリカ大陸北部と、広い地域に生息しています。
インドやヒマラヤ山脈の周辺ではカケス本種は生息していないとされますが、インドカケスという種が生息しています。

カケスはカラスの仲間

カケスのカラフルな見た目からは想像できないのですが、分類としてはカラスの仲間とされています。

あの真っ黒なカラスとは違って、カケスは全体的にクリーム色です。
それでいて羽のところどころにカラフルな色合いが入っており、到底カラスとは思えない見た目となっています。

カケスはツメの甘いモノマネ達人

カケスの鳴き声は「ジー」もしくは「ジェー」と聞こえる、正直あまりきれいではない鳴き声をしています。

そんなカケスですが、声色を変えて他の鳥の声を真似ることができます。
また、鳥だけではなく他の動物の声を真似ることもできるほど器用さがあります。

鳴き声を真似ている時は、本来の鳴き声と違い、澄んだ声を出すこともできます。

中には人間の声を真似ることもあるなどかなり芸達者な個体もいる他、物音などを真似るものもいるんだとか、

ところが、モノマネを続けていると最後にに本来の声である「ジェー」というダミ声に戻ってしまう事もあるんだとか。
物まねは上手なのに詰めが甘いのです!(笑)

カケスの名前の由来

カケスはカラスにも似た名前をしているのですが、そもそもどういう経緯でこのような名前を付けられたのでしょうか。
そこで、ここからはカケスの名前の語源について詳しくご紹介します!

名前の由来は巣の作り方から

カケスは漢字だと「懸巣」と表記されます。

この名前は、高い木の枝に枝を組み合わせて巣を作るところが語源とされています。
「巣をかける」からカケスという事ですね。

英名は鳴き声に由来する

英名では「Eutasian jay」と呼ばれ、こちらに関しては鳴き声から来ているとされています。

カケスは「ジェー」と聞こえる鳴き声。
それを英語にすると「jay」となるわけです。
そこに主な生息地となるユーラシア大陸を意味する「Eutasian」を頭に沿えて、「Eutasian jay」と呼ばれるようになったわけですね。

習性から付けられた別名「カシドリ」

カケスは、平安時代などまでさかのぼると「カシドリ」と呼ばれていました。

これはカケスがカシやナラの木の実、どんぐりを好んで食べていたことが語源とされています。

どんぐりを好むカケスは、保存食としてどんぐりを貯蔵しており、特に秋から冬にかけて非常食のようにして食べるのが特徴です。
その埋めたどんぐりの場所はすべて覚えているともされるなど、まさにどんぐり大好きな鳥なのです。

なお、食べられなかったどんぐりは地中などで芽吹き、新たな森を形成するのに役立つなど、森を広げてくれる役割もあるのだとか!

鹿児島の県鳥「ルリカケス」

出典:Wikipedia(©★Kumiko★)

ルリカケスはスズメ目カラス科に分類されるカケスの仲間で、鹿児島の県鳥にも指定されている鳥となっています。
ここからはそんなルリカケスがどういう鳥なのかをご紹介します。

鹿児島にしか生息しない「ルリカケス」

ルリカケスは日本固有種とされ、鹿児島県の一部の島にしか生息しないとされている鳥です。
奄美大島や加計呂麻島、請島にのみ生息しているとされます。

名前の由来はその姿から

ルリカケスという名前はその姿が語源となっています。
頭部から胸元まで、そして羽も鮮やかな瑠璃色をしているところから「瑠璃」を付けてルリカケスと呼ばれるようになったわけです。

全長は40cm前後と通常のカケスよりひとまわり大きい体となっています。

まとめ

カケスはカラフルでその美しさから想像できないですが、カラスの仲間に分類されています。
北海道から屋久島まで生息しています。
鳴き声は「ジー」や「ジェー」といっただみ声ですが、他の鳥の声を真似する時は澄んだ声を出します。

鹿児島県の県鳥にも指定されているカケスの仲間「ルリカケス」は、頭部や羽が瑠璃色をしており、非常に美しい鳥です。

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出典:Wikipedia(©★Kumiko★)


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