セレブが庶民を“狩る”! 過激な社会風刺で公開中止に追い込まれた“人間狩り”スリラー『ザ・ハント』10月日本上陸[ホラー通信]

「“人間”ではなく、“家畜”よ。」

過激な社会風刺が物議を醸し、一度は公開中止に追い込まれたブラムハウス製作のサバイバルアクションスリラー『ザ・ハント』が10月30日より全国ロードショー。ポスターと予告編が解禁となった。

本作は、現代のアメリカを二極化する“上流階級VS庶民階級”の構造、ネット上に蔓延する陰謀論に着想を得たとされており、昨今問題となっているSNS上でのヘイト発言などを“人間狩り”に置き換えて痛烈に風刺する。

描かれるのは、“富裕層が娯楽として行う人間狩り”。予告編では、広大な森の中で目覚めた12人の男女が、自分がなぜここにいるのかも分からないまま、用意された武器を手に取り、逃げ惑う様子が切り取られている。次第に彼らは、「セレブが娯楽目的で一般市民を狩る“マナーゲート”が存在する」というネット上の噂は本当であり、自分たちがそれに巻き込まれていることに気付く。しかし、“獲物”のひとりであるクリスタルが予想外の反撃に出たことで、計画が狂い始め、やがてその陰謀の全容が明らかになっていく。


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本作は2019年9月にアメリカで公開される予定だったが、予告編の公開からその内容の過激さが問題となり、当時起こった銃乱射事件もきっかけとなって、ユニバーサル・ピクチャーズは公開を無期限延期。トランプ大統領も作品名を伏せてツイッターで同作を批判していた。その結果、日本でも2020年2月26日に予定されていた劇場公開をひっそりと中止にした経緯があったが、アメリカで時を改め2020年3月に公開されたことを受け、10月30日に日本公開される運びとなった。

監督は、『死の谷間』『コンプライアンス 服従の心理』を手掛けたクレイグ・ゾベル。狩られる側の”庶民階級”を演じるのは、ベティ・ギルピン、ヒラリー・スワンク、エマ・ロバーツら。

日本版ポスターのデザインは本国版ポスターを踏襲。アメリカの各メディアが書き連ねた本作のレビューを背景に、劇中に登場する豚、一度は公開が中止されたことを示唆する旧公開日と新たな公開日を配した。

『ザ・ハント』
10月30日(金) TOHO シネマズ 日比谷他全国ロードショー

監督:クレイグ・ゾベル 製作:ジェイソン・ブラム
脚本:ニック・キューズ、デイモン・リンデロフ
出演:ヒラリー・スワンク、ベティ・ギルピン、エマ・ロバーツほか
配給:東宝東和/全米公開:3月13日(金)/原題:THE HUNT

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レイナス

おもにホラー通信(horror2.jp)で洋画ホラーの記事ばかり書いています。好きな食べ物はラーメンと角煮、好きな怪人はガマボイラーです。

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