子育てメソッドをぎゅぎゅっと凝縮! 今すぐ取り入れたい具体策100を紹介
子育てに悩みはつきもの。とはいえ、誰に聞けばよいか、何を参考にすればよいかが分からず、立ち往生してしまうことも多いかと思います。特に現代は情報が溢れすぎているがゆえに、かえって取捨選択が難しい場合もあるのではないでしょうか。
そんなとき心強い指針となるのは「先人たちが積み重ねてきた膨大な研究の結果」と、本書『子育てベスト100――「最先端の新常識×子どもに一番大事なこと」が1冊で全部丸わかり』に書かれています。ハーバード大学やスタンダフォード大学などの一流研究者による200以上の資料や数多くのリサーチから、著者・加藤紀子さんが一番よいと思われるメソッドを厳選し、100の項目にまとめた一冊です。
本書のカテゴリーは「コミュニケーション力」「思考力」「自己肯定感」「創造力」「学力」「体力」の6つで、それぞれのセクションでさらに細かな項目に分かれています。気になる箇所からランダムに読んだり、悩みに応じた項目を探したりして読み進めるといいかもしれません。
たとえば、「子どもがスマホばかり見ている」という悩みがあるとしたら、セクション1に「『スマホのルール』をつくる」という項目があります。ここでは、子どもを取り巻くスマホの現状やメリット・デメリット、親子でのスマホのルールの決め方などについて紹介しています。ネット依存の治療と研究に取り組む医師による提言なども書かれていて、スマホ依存のリスクから子どもを守るさまざまな方法を知ることができます。
また、子どもの成績について悩む親も多いはず。そんなときはセクション5「学力をつけるには?」がおすすめです。ここでは「『算数力』をつける」「『語彙』を増やす」「時間をあけて『復習』する」「『やる気』をつくる」といったさまざまな項目で解説されています。
ほかにも「子ども部屋を与えるべきタイミング」については「『自分のスペース』をもつ」という項目が参考になりそうです。ここでは建築家でもある大学教授の言葉を引用し、「頭のよい子」たちは「必ずしも子ども部屋に閉じこもって勉強してはいません」(本書より)としています。そのうえで、「子ども部屋を風通しのよい場所にする」「段階を踏んで移行する」「子ども部屋はリビング経由で」といった方法をすすめています。
このように、現状にもとづく最先端の新常識をベースに、国内外の大学教授や医師などの研究や論説も多く取り入れられています。そのため論理的で説得力のあるところが本書の良さです。また、どの項目もとてもコンパクトにまとめられていて、無駄がありません。
本書は、会話ができるようになる3歳くらいから小学6年生くらいまでの子どもを想定して書かれていますが、中学生以上のお子さんにもじゅうぶん通用するとのこと。「いちばん子どものためになることは何か?」その具体策を知りたい方は、手にとってみてはいかがでしょうか。
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