「独擅場」どう読む? 間違えやすい漢字とは
「この人は仕事がデキる」と思っていた人が、少しでも難しい漢字を読めなかったりすると「あれ?」となってしまうもの。そうならないためにも、ビジネスパーソンたるもの、漢字の読み方は知っておくべきだろう。
中公新書ラクレより出版されている『杏仁豆腐はキョウニンドウフが正しい!』(根本浩/著、中央公論新社/刊)は、大人が読み間違ってはならない漢字の熟語200語について、覚えやすい語呂合わせと印象的なコラムで紹介していく。
ここでは、漢字を前にして「そういえば、どう読むんだっけ?」「どっちの読み方が正しかったか…」と考えてしまうような紹介されている漢字をいくつか紹介したい。
【完遂】
「カンスイ」か「カンツイ」で迷うところではないだろうか。正しい読み方は「カンスイ」だ。迷ってしまう理由の1つに「遂に」を「ツイに」と読むことが挙げられる。
【暫時】
少しの間、しばらくの間という意味だが、迷うのは読み方。「ザンジ」か「ゼンジ」か。正しいのは「ザンジ」だが、「ゼンジ」という読みにも、漸次という漢字であてられる熟語があるから厄介だ。漸次の意味は、少しずつ、だんだん、という意味。なんとなく意味も似ているから、さらにややこしい。
【独擅場】
もしかして「ドクダンジョウ」と読んではいないだろうか。よく、「ドクダンジョウ」として使われているが、もともとこれは誤った読みからできた日本語なのだ。正しくは独擅場と書いて「ドクセンジョウ」。そもそも壇と擅の字は土偏と手偏で違うもの。独壇場のほうは、もともとは独擅場の完全な誤用に過ぎないものなのだが、あまりにも間違いが多く、また、壇上を独り占めにするということで、意味も独擅場と同じなので、誤用から正式な言葉になったものなのだ。これは豆知識として知っておいて損はないだろう。
漢字を読みの勘違いは思っている以上にあるはず。そして、それをそのままにしておくと、会議やプレゼンなどで恥をかいてしまうこともあるだろう。そのために、今、自分はどの程度漢字が読めるのか本書でチェックしてみてはどうだろうか。
(新刊JP編集部)
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