【衝撃】エイベックス代表取締役会長CEO松浦勝人が退任 / 意思コメント全文掲載「世の中の常識では欠陥だらけの人間」
松浦勝人氏(55歳)といえば、日本のエンターテインメント業界を牽引し、常に新しい文化とアーティストを生み出し、人々に喜びと感動を与え続けてきた人物だが、2020年5月15日(金曜日)にエイベックスを退任することが判明した。
・松浦勝人氏はどのような心境なのか
松浦勝人氏は自身の退任についてコメントを発表。どうして退任するのか、いまどのような心境なのか、その点に関して事細かく話している。以下は、退任に関する松浦勝人氏の発表コメントである。全文を掲載する。
・CEO退任のご報告と僕のこれから(松浦勝人)
「先日発表があった通り、僕としては晴れて、最高経営責任者(CEO)から離れ、念願であったクリエイティブに専念することにした。社長業を始めてから、約16年。今思えば、いい経験ではあるけれど、その間は自分が自分でないようで、とても苦しい日々だった。気がつけば自分が本来得意としていた音楽制作からは、16年も離れていたわけで、この間には様々なテクノロジーが進化し、音楽の制作手法も個人で作る手法から、Co-Writingというチームで作る手法が増え、まさにゲームチェンジの時を迎えている。そんな流れの中で、今年56歳を迎える僕としては、あと10年から15年がクリエイティブに参加出来る限界かなと感じ、その時期を逃さないためには、CEOの職を降り、音楽制作と、それを広めるための新しいテクノロジーの事業に専念するという決意をした。そもそも自分のような人間は社長業には向いていないと、ずっと口癖のように言ってきたけど、やはりその気持ちに変化はなく、昔のようにやりたいことや好きなことだけをやっていく人生に戻らせてもらうことにした。あくまでも、自由に、出来る限り制約のない環境の中でクリエイティブを続けていくことにする。僕の性格上、中途半端は嫌いなので、当初は代表権も返上し、制作一筋の道を考えたけれど、ファウンダーでもある僕だから、今しばらく代表取締役でいて欲しいという仲間の希望もあって、会長職には当分の間は残ることにしたけど、経営権は全面的に社長である黒岩に託す。昨今のコンプライアンスやガバナンス強化の風潮の中から、特に上場企業において新しいイノベーションを生むことは非常に難しいが、エイベックスを起業した時からそうであったように、業界の常識が我々の非常識という僕のモットーをさらに進化させていくために、今後新しく子会社も設立し、元気のあった頃のエイベックスを作っていくことを目指す。そして、今まで以上に作品やテクノロジーの開発に集中し、それを自分のライフワークとして残りの人生を懸けてみたい。この後、10数年、クリエイターとして仕事をし、自分も成長し、エイベックスがまだもし必要としてくれるならば、その時にはCEOでもなんでも受けるつもりだけど、年齢的にクリエイティブを行うには今しかないというのが僕の結論。黙って今のままにしていればそれなりの余生を送れると思うけど、それを僕は全く望んでない。そもそも僕の人生は波乱万丈で、今でもこれは夢じゃないのかと思うほどの人生だったから、いわゆる世の中の常識の枠でいったら、欠陥だらけの人間。だけど、そんな人間がこのエイベックスを作り、たくさんのヒットアーティストを生み出し、人々の心の中や思い出に残る作品を残してきたことは紛れもない事実だと自負してる。これからは、ここ最近エイベックスが忘れがちだったかもしれない、誰も体験したことのないありえない感動を届け、常にユーザーに寄り添った作品やサービスを作っていきたい。。わかりやすく言えば、現在放映中のドラマ「M愛すべき人がいて」の頃の自分に戻るといえば理解してもらえるかな。人間としてはまだまだ未熟だけど、反省すべきところは反省しながら、「仕事が遊びで遊びが仕事」という自分の精神も大切にし、そんな僕だからこそ出来たこのエイベックスの遺伝子を次の世代に残し、後進の育成にも励んでいきたい。2020年5月15日 松浦勝人」
・ノンストップで突っ走ってきた松浦勝人氏
すでに退任については情報が流れていたものの、今回、退任について初めて松浦勝人氏が心境を語ったことになる。それを読むかぎり、いままでエンターテインメント業界をノンストップで突っ走ってきた松浦勝人氏が、ゆっくりと「時間」というものをかけて自分とエンタメ業界のために生きようとしていることがわかる。
・エイベックスと松浦勝人氏の新たなる展開に期待
エイベックスは今まで数々の伝説的なモノを作り続けてきた。オゾンの「恋のマイアヒ」、鈴木梨央の「親と子の花は咲く」、和楽器バンドの「千本桜」など、インターネット上で話題となる作品も多数あった。今後のエイベックスと松浦勝人氏の新たなる展開に期待したい。
もっと詳しく読む: エイベックス代表取締役会長CEO松浦勝人が退任 / 意思コメント全文掲載「エイベックス遺伝子を次の世代に」(バズプラス Buzz Plus) https://buzz-plus.com/article/2020/05/15/max-matsuura-avex-news/
知らなかった!がそこにある「速報ニュース バズプラス」。世界の情報を集め、気になるニュースをお届けします。
ウェブサイト: http://buzz-plus.com/
TwitterID: buzzplus_news
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。