大黒摩季の代表曲「あなただけ見つめてる」を独断と偏見で読み解いてみた!

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大黒摩季「あなただけ見つめてる」

日本を代表するシンガーソングライター 大黒摩季の名曲「あなただけ見つめてる」。

90年代に爆発的人気を博したアニメ「SLAM DUNK」のエンディングテーマとしても知られるが、不良、恋愛、スポーツといった10代の青春を描いた「SLAM DUNK」と、大好きな人に一途になるあまり、自分の価値観を変えたり、友達との関係を絶ってしまう女性を描いた同曲は一見不釣り合いにも思えるのだが…。
今回はそんな「あなただけ見つめてる」の世界観を、独断と偏見で読み解いてみた。
主人公の女性の年齢は20代後半。地方出身(東北あたり…)で、華やかな世界を夢見て高校卒業後に上京してきた。
歌詞に登場する、大好きな今の彼は、かなりのイケメンで、彼女は一目ぼれをしてしまったようだ…(完全にルックスに惹かれたパターン)。
それまでの彼女は周囲から相当モテモテでイケイケな女性だった…。
メッシ―やアッシーなど(どちらも死語ですが…)、都合の良い男友達に囲まれていた。
また、女友達もかなり派手で、パリピの象徴「コカレロ」をクラブで奢ってもらうのが当たり前だったと思われる。
しかし、20代後半になり、周囲もだんだん落ち着いてきて、遊ぶ友達も日に日に少なくなっていった。
「自分はこのままでいいのだろうか?少しは落ち着いたほうが良いのかな…?」
そんな葛藤を抱えていた時期に、タイミングよく彼に出会った(付き合いで参加した合コンで!)。
連絡先はみんなで交換。その後、彼女のほうから積極的にアプローチして最初のデートへ。
車の中でも食事中も、彼の好みを事細かくチェックした。
そして、ナチュラルメイクが好きな彼のためメイクは薄めに、面倒くさいから(束縛されたくないから)と持つのを拒んでいたポケベルを契約し、車、サッカーなど、興味はないけど勉強し詳しくなった。
そして2人は付き合うように…。
彼の年齢は34歳で、お互いに結婚も意識している。
もう少し遊びたい…、本当にこの人でいいのだろうか…、そんな想いは正直あったが、「彼さえいればそれでいい!」。そう自分に言い聞かせ交際を続ける。
交際が進むにつれ、彼の要求は強くなっていく。
仕事終わりは直帰して、料理を作った(すでに同棲中)。
真面目な彼の母に気に入られるように言葉遣いも気を付けた。
苦手意識はあるが、作り笑顔を身につけ、上手に付き合えるようにもなった。
男友達との関係も、彼が良く想っていなかった女友達との関係も絶った。
ライフワークだった長電話も止め、どんどん孤立していく。
彼好みの女性になり、結婚というステージに間違いなく近づいてはいるが、友人も失い、作り笑顔ばっかりになっている自分に気付く…。
でもこれでいい。大好きな人と一緒だから、人生は薔薇色だ…。彼こそが私の夢だ…。
彼の笑顔という、薔薇色の鎖にがんじがらめになっている彼女は、これは本当の幸せではない…と勘づきながらも、彼との人生を選ぶのであった。
自分の人生か、結婚か、女性の幸せとは何なのか…。
女性の心の葛藤を見事に描いた、色々と考えさせられる一曲である。
(Written by コロナに負けるな王)

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