STAY HOME、外出自粛期間、最近、料理を始めた人、目立ちますね。自粛期間、スーパーと自宅の往復の繰り返し。それも3日に1回まとめ買い?!やはり、この状況下で、誰もが料理を始めないわけがありません。職場の男子も、普段はコンビニの菓子パン片手に仕事をしていたのが「包丁を買った!」「鍋を買った!」などと、にわか料理男子へ。もちろん私も料理に挑戦!しかし、料理って、食材の下処理が必要なんですよね。また、それが、自分が信じ込んでいた方法ではなく、より良い方法があったり、まったく間違った方法だった、など、自分が知らなかった常識があること、ありませんか?
実は、先日もそんなことが…。
暦の上でも立夏を過ぎて、気温上昇、早い時間から、スーパーではあさりのパックが赤札特価の売り場に並びます。その日も150グラム98円のあさりが陳列していたので「これは買い!」と、今夜は「あさりの酒蒸し」プランでと。さっそく、あさりの砂抜きを。
台所にあるボウルに塩水をつくり、あさりをドバっといれて、冷蔵庫に入れて準備OK、洗濯機に洗濯物を入れ、落ち着いたところで、久しぶりに旧友とのZOOM。
お互いに近況を話し合ったところで、先ほど仕込んだあさりの砂抜について話したところ、
「貝は重ならないようにね」とアドバイス。「え!?ボウルに入れたら貝同士重なるよね!?」
「じゃあ、どうするの!?」
生まれてこの方、あさりの砂抜きはこの方法で行っていたので、「そうなの!?」と寝耳に水。「じゃあ、どうするのが正解なの?」と聞き返すと、旧友のW子さんは知っていました!(「チコちゃんに叱られる!」風)
「貝のひとつひとつは重ならないようにバットに並べるんだよ。あと冷蔵庫に入れるのもよくないよ」。おそらく、100%、チコちゃんが、「ボーっと生きてんじゃねえーよ!」と噴き出してきそうです。
私は、「えー!?知らなかった」と返事をしたものの、この時点でも、半信半疑。砂抜きはボウルに入れるものだと信じていた身としては、まだ信じがたい。
この場の会話は延々と雑談をして終わったのですが、一人になって、ネットをググり、料理の基本の本を見ると、W子さん正解!「砂抜きはバットの上で…」との記述がありました。
皆さん、ご存じでしたか?
「あさりの砂抜きはバットの上に貝同士がかさならないように並べる」ことが必要なことを。W子さんご名答。
それぞれの貝が重ならないように並べることで、偏りなく、それぞれの貝の砂抜きができるんだそうです。
そして、基本中の基本は、ズバリ!「あさりの棲んでいた環境に戻してあげる」こと。
そう、潮干狩りの環境を思い出してみましょう。
あさりの砂抜きの方法(諸説あります)
あさりを買ってきたら、貝同士のこすり洗いをした後、バットの上に重ならないように並べ、貝の頭が出るくらいの高さまで塩水(水2カップに塩小さじ1杯半が海水に近いそうです)につける。置き場所としては薄暗くて静かな場所に。適温は15度~20度。この環境をつくるためには、つけたあさりの上には新聞紙やアルミホイルなどで蓋をするのが冷暗所をつくるポイント。よく冷蔵庫に入れる人がいるけど、実は冷やしすぎはあさりの活動を停止してしまうそうです。あさりに塩水に浸けるのは、砂のない塩水を吸わせるので、砂は吐き出す一方になるので砂抜きができるという仕組み。スーパーのあさりなら1時間以上置くと砂を吐き出してくれます。時短なら50℃のお湯につけるというアイデアもあります。実は方法は様々あるので、自身で「あさりの砂抜き」について調べるとさらにあなたのあさりの砂抜きについてのウンチクが語れるようになります。
旧友との会話をきっかけに、長年の自分の中の常識が崩れていく。
今日は「あなたは知っている!?あさりの砂抜きの常識!?」でした。
参考サイト:
Written :佐藤正子
参考:DELISH KITCHEN
「知っているだけで一生使える「食べ物」の裏ネタ帖」青春出版社
写真:TokyoSky