肩書きを有効活用&地道な外回り…… 『FF7』クラウドがフリーランスとして稼げるようになった考察イラストがためになる

『ファイナルファンタジー』シリーズ(スクウェア・エニックス)の中でも日本で328万本を出荷し、2020年4月にはリメイク版が発売されて現在でも人気が高い『ファイナルファンタジーVII(FF7)』。イラストレーターのはこしろさん(@white_cube_work)が主人公クラウドを新人フリーランスとして捉えて、なんでも屋になって稼げるようになったポイントをまとめたイラストをTwitterに発表して話題となっています。

もともと神羅カンパニーのソルジャーだったクラウド。クールですが、お金にはうるさい性格です。彼の幼なじみのティファは、バー「セブンスへヴン」の看板娘にして格闘のプロ。気立てが良く世話好きなところも魅力的です。

そんなティファから仕事を紹介してもらうところから、クラウドの「フリーランス」稼業がはじまります。

報酬次第ではどんな仕事でも請け負うなんでも屋というだけならば、急に仕事は舞い込まないでしょうが、顔の広いティファの口利きがあったからこそ、稼ぎ口が見つかったと取れます。人脈やご縁って大事ですね!

また「元ソルジャー」という経歴は、荒っぽい世界観の『FF7』では有利に働きそう。自身も事あるごとに「元ソルジャー」だとぶっきらぼうに伝えています。そして、仕事をこなしていくうちに、他人の評価が口コミへとつながります。

さらに、きっちりと報酬を確認する姿勢。どんなにヤバそうな相手でも、条件を交渉できるというのは強いです。そして、街を巡回して自分から仕事を探しに行くことを、はこしろさんは「地道な外回り」と表現。営業も大事です!

とはいえ、時には失敗も……。「今、金がねぇんだ」と報酬が支払われないといった場合、額は決めたが期日の指定をしていなかった可能性も。契約書・見積書には支払い期日を書いておこう、とティファが教えてくれます。

また、花売りのエアリスに「お代は私とのデート1回で♡」と言われてしまい、さらに花摘みの手伝いまでやらされてしまうケースは、「クライアントが“仕事”ではなく“人助け”と認識している可能性あり」と分析。「ビジネスであることを理解してもらおう」といいますが、果たしてエアリスに通用したかどうかは、なんともいえないところですね……。

はこしろさんは、エアリスの花売りを「最強ビジネス」と定義。普通は花が咲かない土地で、独自の栽培法で生産し、自生している場所を知っているので希少価値があり、歩いて売っているので固定費がかからず、敢えてカラフルな服を着て目立つようにして、一瞬しか会っていないクラウドの顔を覚える抜群の記憶力があることをポイントとして挙げています。

「学生の頃に遊んだFF4のリメイクが最初で、FF7は特に映像作品のACは何度も繰り返し観ていました。好きなキャラクターはクラウドとFF13のライトニングです。クールで戦闘が美しいキャラが好きです」というはこしろさん。「“なんでも屋”を自称して、かつ元ソルジャーという経歴は語っているものの、現在の肩書が無いことがフリーランスであろうと判断するポイントでした。組織に所属していない様子であることと、今までの実績よりも昔の肩書に頼っている様子であることから、おそらくフリーランスになって間もないであろうことも推測できました」と、「仕事術」として見ることができたといいます。
「視野が広がった」「解釈が素晴らしい」と数多くの反応があったことについては、「新しい視点だという反応に“えっそうなの!?”と驚きました。個人的には以前からそういう視点で見ていたので……。自分にとっての普通が、他の方にとっては新鮮に見えるということもあるということなのかもしれません」と話してくれました。

反響があったことから、「またゲームやアニメに絡めたビジネスに関する考察をするかもしれません」というはこしろさんによると、「難しいことも、好きなキャラクターが実践してるのを見たら理解して真似したくなります。私自身、遊びのコンテンツから生きるために必要な教訓を楽しく学んでいこうと思います」とのこと。好きなゲームやアニメなどのコンテンツのストーリーをビジネス術として見てみるのも面白そうです。

※画像はTwitterより
https://twitter.com/white_cube_work/status/1257091947690246145 [リンク]

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ふじいりょう

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

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