【9/15】大阪・應典院『〈祈り〉から3.11後社会をデザインする』に内山節さんら登壇

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【9/15】大阪・應典院『〈祈り〉から3.11後社会をデザインする』に内山節さんら登壇

2012年9月15日(土)、大阪・應典院にて第64回寺子屋トークが開催されます。今回は内山節さん、田中利典さん、白波瀬達也さん、稲場圭信さん、秋田光彦さんを登壇者に迎え、「〈祈り〉から3.11後社会をデザインする」をテーマに語り合われます。

3.11以降、日本社会、人々の価値観、宗教の役割といった多くのことが改めて見直されていますが、今後の社会像を描く上で、何が必要とされるのかを考える絶好の機会になると思います。

今回の講演者である内山節さんは哲学者でありながら、NPO法人・森づくりフォーラム代表理事を務めています。1970 年代から東京と群馬県の山村、上野村とを往復して暮らす二重生活を送り、最新著書「ローカリズム原論?新しい共同体をデザインする?」では「関係性の再構築」をもとに、復興のあり方を考えています。

以下に、應典院寺町倶楽部さんからの今回の対談趣旨を掲載します。

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 「3.11」の衝撃は、日本人及び日本社会に大きな覚醒を呼び起こしました。人と人、人と共同体、また自然との関係が問い直され、伝統や風習など精神の基層のようなものが掘り起こされました。これまでの近代的・市場的価値が行き詰まり、新たな社会に向けて、関係性の再構築が求められているといってもいいでしょう。

 宗教は、長く地域の風土に根付き、心の拠り所としての役割を果たしてきました。が、一方で、個人化や情報化が進み、とくに都市部では社会的な価値の低下は著しく、その存在感も大きく後退しています。

 もちろん制度や慣行に安住して、社会に接点を持たなかった宗教(者)にも大きな責任はあります。しかし、とりわけ3.11以降、活発化する「宗教の社会参加・社会貢献」は大きな潮流となっており、これまでの宗教とは異なる公共的な役割を担いつつあります。積極的に他セクターと協働する、宗教者ネットワークもありますが、むろんそれは一般NPOと同類化することではありません。

 宗教の根底には「祈り」があります。また、現世を超えたつながりや、死者との交流(供養や鎮魂を含む)など、宗教独自の関係論や物語があります。これまで社会の価値から取りこぼされてきたものをどう再生(デザイン)して、これから社会に活かしていけるのでしょうか。また、日本人の精神の基盤にあった「こころの資源」を掘り起こし、改めて再提示することで、次の社会のありかたにどのような希望を示すことができるのでしょうか。祈り(=宗教)を基軸に、3.11後社会の行方について語り合います。

 1部では、ゲストの哲学者・内山節さんに、文明の災禍に臨む今、社会の再生に何が求められているのか、を語っていただき、2部では宗教者やNPOの代表者とともに、震災後の共同体と宗教の役割について語り合います。
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ご関心のある方は、ぜひご参加ください!(桑田正寛)

開催概要

日時:2012年9月15日(土) 13時半?16時半
会場:應典院本堂ホール(大阪市天王寺区下寺町1-1-27)
参加費:一般1,500円、應典院寺町倶楽部・学生1,200円
主催:應典院寺町倶楽部
共催:支縁のまちネットワーク
後援:「宗教と社会貢献」研究会
問合せ:應典院寺町倶楽部
〒543-0076 大阪市天王寺区下寺町1-1-27
TEL 06-6771-7641 FAX 06-6770-3147 
E-mail [email protected]
参加申込は下記サイトから
http://www.outenin.com/modules/contents/index.php?content_id=648

○連載:仏教なう

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彼岸寺

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