部下と意思疎通できない人のための3つの処方箋
部下と意思疎通ができない、自分はがんばっているのにチームがまとまらない。
こういった悩みは多くの管理職に共通するものです。
性格も能力も違う部下たちを、どのように一つにまとめ、目標達成に向かわせていけばいいのでしょうか。
今回は『チームリーダー 魔法の口グセ38』(鷲頭尚子/著、実業之日本社/刊)からその秘訣を紹介します。
■「誰のため」「何のため」かを明確にする
チームが一つの目標に向かって進んでいくための指標を示すのはリーダーの大切な役割です。
その際にまず明確にしなくてはならないのは、チームのミッション、つまり「誰のために」あり「何のための」仕事をするのか、ということです。
そのうえで、チームの将来像を示すことで、メンバー全員が同じ目的意識を持ちやすくなります。
こういったことは抽象的になりがちで、日々の仕事に追われているうちにうやむやになりやすいものですが、ミッションと将来像を見失った状態が続くと、様々な問題の火種となる可能性もあるので、これらは常に意識しておくべきだといえます。
■「キーパーソン」と「ムードメーカー」を押さえる
どのチームにも、他のメンバーに大きな影響力を持つ「キーパーソン」、あるいは「ムードメーカー」と呼ばれる人がいます。彼らを味方につけることも、メンバーをまとめるために重要。
リーダーが何か提案をしても「キーパーソン」がいい顔をしないばかりに他のメンバーも賛成できないということは往々にして起こります。 そういった事態を避けるためにも、メンバーに影響力を持つ人物には、会議の前に面談を設定してあらかじめ味方につけておくことは一つの方法です。
■ミーティングを盛り上げるための一言
同じチームである以上、メンバー全員で会議やミーティングを行うこともあるはず。しかし、全員が当事者意識を持って、積極的に参加してくれるとは限りません。
メンバー全員が、「自分が参加した討論」という意識を持つためにも、ミーティングではあらかじめ「全員が必ず発言しないといけない」「他人の発言を遮らない」といったルールを設けておくといいでしょう。
また、もしリーダーであるあなたが司会役を務めるとしたら、どんな意見にも「なるほど」「それで?」「それ、いいね」など、先を促すような一言をかけてあげると、メンバーはさらに活発に発言できるはずです。
人をまとめて、一つの方向に向かわせるということは、一筋縄ではいかない難しい仕事です。
しかし、だからこそみんなで力を合わせて目標を達成した時の喜びもひとしお。本書はそんな充実感を得る手助けをしてくれるはずです。
(新刊JP編集部)
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