御神木を蹴り上げる!? 特殊すぎる参拝作法! コロナウイルス蔓延の今、長野にある貧乏神神社で福をもらおう! |Mr.tsubaking
テレビでも散歩番組が増えて久しい。予算削減の一環で、ロケに出した方がスタジオの建て込みなどもいらないため安く上がるというのが、背景のひとつにあるようです。
散歩番組の軸になるのが、グルメと体験と寺社仏閣なので、テレビでタレントが寺社仏閣に参拝している様子をよく見かけるようになりました。
その中で「作法」を気にされるシーンが多くあります。お寺であれば合掌、神社であれば特殊な例を除いて二礼二拍手一礼で参拝します。
特殊な例といえば、出雲大社や宇佐神宮の二礼四拍手一礼などがあげられますが、今回はもっと特殊な、しかも暴力的でアクロバティックな参拝方法をとる神社をご紹介いたします。
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長野県茅野市にある「貧乏神神社」。
名前からすでに普通でないことが伝わってきます。
こちらの参拝方法はまず、御神木を貧棒(びんぼう)と呼ばれる棒で3回ぶっ叩くというもの。

御神木の摩耗から、これまでにかなり多くの方が参拝したことがわかります。貧棒でぶっ叩いた後は御神木に3回蹴りを入れます。

参拝方法の説明書きにもある作法とはいえ、御神木を蹴るのはさすがに憚られますが、思いっきりいかないとご利益がないのだそうです。

そして次は、大樽の中に祀られた貧乏神と対峙。用意された豆を鷲掴みにして投げつけます。その際には大きな声で「貧乏神、出て行けー!!」と大声で叫ばなくてはいけません。

これが、ここ貧乏神神社の特殊すぎる参拝方法。単なるふざけたやり方のようにも思えますが、日本の信仰を見てきた私にはそれだけではなく思えるのです。
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まず、豆をぶつける行為については、節分でもお馴染みの豆まきが思い出されますが、これは「魔を滅する」という意味を持ち、古くから行われてきた風習です。
さらに、貧乏神というネガティブなものを祀ることについても、実は日本によるある形態なのです。
福岡の太宰府天満宮を中心として、全国で見られる「天満宮」は、ご存知の通り菅原道真が御祭神となっていますが、これは元々、道真の祟りを鎮めるために造られたものでした。
また、道真と並んで日本三大怨霊にも数えられる平将門を祀る神社も、京都や東京に見られます。
こうしたことから、日本人が元来マイナスなものもきちんと祀ればプラスのエネルギーに転換できると考えていたことがわかります。
「呪い」と「祝い」は逆の印象を受ける言葉ですが、元をたどるとどちらも「宣る(のる)」という言葉に行き着くのです。
貧乏神神社も、同じ作用を持つものだと考えてよいでしょう。事実、災い転じて福と成すという意味の「災禍転福」という言葉がここでは謳われています。
また、この貧乏神神社はロケーションも特殊で、丸井伊藤商店という味噌蔵の一角にあります。

本社は飯田市にありましたが現在は閉鎖されており、この味噌蔵の奥でひっそりと豆をぶつけられ続けているのです。(Mr.tsubaking連載 『どうした!?ウォーカー』 第52回)
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TABLOとは アメリカが生んだ、偉大な古典ミステリーの大家レイモンド・チャンドラー作品の主人公フィリップ・マーロウの有名なセリフがあります。 「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない」 人が生きていく上で、「優しさ」こそ最も大切なものであることを端的に表現した言葉です。優しさとは「人を思いやる気持ち」であり「想像力を働かせること」です。弱者の立場に立つ想像力。 「人に優しく」 これは報道する側にも言えることだと思います。 現在、ヘイトニュース、ヘイト発言、フェイクニュースがネットの普及に従い、増大しており、報道関係者の間では深刻な問題となっています。そこには「人に優しく」という考えが存在していません。 なぜ、ヘイト(差別)ニュースがはびこるのか。「相手はどういう感情を抱くのか」という想像力の欠如がなせる業です。ヘイトによって、人は人に憎悪し、戦争が起き、傷ましい結果をもたらし、人類は反省し、「差別をしてはならない」ということを学んだはずです。 しかし、またもヘイトニュースがはびこる世の中になっています。人種差別だけではありません、LGBT差別、女性差別、職業差別等々、依然としてなくなっていないのだな、ということは心ある人ならネットの言論にはびこっていることに気づいているはずです。本サイトはこのヘイトに対して徹頭徹尾、対峙するものです。
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