【原発事故、誰もいない町】校庭が汚染物質の仮置き場になった――福島県双葉郡富岡第二小学校、第二中学校
access_time
create木戸川シャケ
原発事故によって人がいなくなった原発20キロ圏内の今を写真で紹介します。
富岡第二小学校
富岡町といえば一番の名物は、「夜ノ森の桜並木」だろう。樹齢100年ほどの桜が立ち並ぶこの桜のトンネルからほど近い場所に富岡第二小学校と第二中学校はある。
敷地内には、給食センターもあり、「電源立地促進交付金施設」のプレートが貼られている。原発がたつことにより、これらの教育施設のインフラが整ったことがとても良くわかる。
双葉郡は原発によって「潤った」のではなく、原発によってようやく「貧しさから脱却」できたという方が正しいように思う。
夜ノ森の桜は、数本が地震によって根元から倒れていたが、今年四月の報道陣向けの桜並木の公開に合わせて樹木の手入れが行われ、倒れた桜は新しいものに植え替えられた。
それと時を同じくして夜ノ森公園は、除染で排出された汚染物質の仮置き場となったが、富岡第二小学校から徒歩数分に位置するここ富岡第二中学校の校庭も、同じように仮置き場としての役割を果たすことになった。
子供達は放射線防護の観点から一時帰宅を許されていない。現在の母校の校庭がこのように様変わりしていることを知っている子どもは少ないだろうと思うと胸が痛む。
第二小学校の校舎内、玄関の様子
外から第二小の校舎をのぞむ
校長室に前にモニタリングポストが設置されていた
※「原発20キロ圏内のリアル」は、福島第一原発警戒区域20キロメートル圏内の現在の姿を写真とともにお届けする連載企画です。
access_time
create木戸川シャケ
folder政治・経済・社会
local_offer原発20キロ圏内のリアル
連載「原発20キロ圏内のリアル」で福島第一原発警戒区域20キロメートル圏内の現在の姿を写真とともにお届けします。
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。