原発5キロ圏内にある名門高校「福島県立双葉高等学校」の現在の写真

福島県立双葉高等学校

福島県立双葉高等学校

浜通りで一番の進学校といえば、磐城高校(福島県いわき市)だが、JR常磐線双葉駅から徒歩10分、福島第一原発からは5キロ圏内にある双葉高校は、それに次ぐ名門高校として知られている。

福島県立双葉高等学校

「楢葉標葉のいにしえの」で始まる校歌は土井晩翠の作詞によるもの。楢葉は地名として現在も残っているが、標葉(しねは)は、かつて存在した武家の名で、現在の相馬氏に滅ぼされた。双葉高校のすぐそばに標葉城跡がある。

震災時、部活中の生徒らが校内にとり残されており、その後すぐに近隣の住民らが体育館に集まってきて避難所となった。

学校の入り口に「ひなんばしょ 原子力災害時集合場所 県立双葉高校」の標識

高校OBによれば、12日に住人らが校庭で自衛隊のヘリを待っているときに、1号機が爆発したのだという。

福島県立双葉高等学校

この双葉高校の同窓会長でもあった田中清太郎元町長が、町への原発誘致を推進した。

福島県立双葉高等学校正面玄関から体育館側をのぞむ

震災後双葉高校はいわき市のいわき明星大学内にサテライト校を設けて授業を続けている。

福島県立双葉高等学校

校舎は校訓どおり「質実剛健」。無骨ともいえる作りだ。特に目についたのはプレハブ作りの部室棟。

プレハブづくりの部室棟

たまたまドアが開いていたソフトテニス部には、部員による書が掲げられていた。「念ずれば花咲く」。

ソフトテニス部には、部員による書が掲げられていた

部室の入り口には絶妙なバランスで支え合っている自転車があった。

絶妙なバランスで支えあっている自転車

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※「原発20キロ圏内のリアル」は、福島第一原発警戒区域20キロメートル圏内の現在の姿を写真とともにお届けする連載企画です。

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木戸川シャケ

連載「原発20キロ圏内のリアル」で福島第一原発警戒区域20キロメートル圏内の現在の姿を写真とともにお届けします。

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