子供の語彙
今回はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。
子供の語彙
子供は成長とともに語彙を蓄えていく。やっぱその成長は小学生時代が一番急激なのではなかろうか。で、知らない言葉に出合った場合、子供はどうするか?「どういう意味?」と聞き返すこともあるだろうけど、そのままなんとなく想像ですましてしまうことが多いのではなかろうか。
大人が使う言葉なんて小学生にはほとんど理解できないのだし、それをいちいち聞き返していたら、大人も子ども自身もうっとうしすぎる。
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自分の記憶をさかのぼると、幼稚園の頃、「夏季保育」という言葉の意味がわからなかった。夏休みになると幼稚園も基本的に休みになるが、その期間も幼稚園で子供を預かってもらうための制度。
なんとなく会話の前後から夏休みにも幼稚園に来る子供のための何かなんだとは分かったが、夏季保育の「カキ」という言葉がわからなかった。保育は保育園と関係あるんだろうと分かったが。
んで俺がとりあえず考えたのは、「カキ=柿」まあ、なんとなく夏が終われば柿の季節だし、夏季保育の話が出るのも夏の終わり頃が多かったような気がするから、柿の季節から名付けた保育なのかなぁ、と(笑)。
もう一つは、「カキ=アキ=秋」。カキと聞こえるのは聞き違いで、実は「秋保育」なのかもしれないと思った。なんとなく柿に思考が引きずられているような気もするが(笑)。
ちょっと季節がずれているのは、きっと旧暦なのだろう、と。旧正月とかで、当時も暦と実際の季節がずれているのはなんとなく知っていたので。なんとかつじつまを合わすために、幼稚園児の知識の総動員ですな。
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ということで、知らない単語に出会うと、自分が知ってる単語の中から何とか似たよう「音」の単語を探して、適当に結びつけるわけだ。「ウサギ追いし彼の山」を「追いし」という言葉がわからなくて「美味し」と解釈するようなものですな。
でもこれって実は大人になってもやってるよね。会話でなんか知らない言葉が出てきた。でも聞き返すのもなんだし、多分こんな意味だろう、と想像して会話を続ける。
たいていそれですむけど、時々その単語がそれ以降の会話で何度も出てきて、やっぱちゃんと意味を知らないと、会話を続けるのが苦しくなってくる。でもいまさら「なんて意味ですか?」と聞けない。非常に困る(笑)。
だいぶ昔のことだが相手が連発する「リスペクトする」という言葉の意味がわからず、難儀したことが。以前孫正義が使っていた「カニバる」という言葉も初耳だった。知ってる単語で近いのは「カニバリズム(食人)」ぐらいしか思いつかないが…と思っていたら、そのとおりだった。自社の事業同士が競合する(共食いになる)ことらしい。
会話の場合は似ている発音だが、知らない漢字の場合は、なんとか似ている文字を探す。たとえば「亙」という漢字。「瓦(かわら)」と読みたくなる。意味も「かわらっぽいもの」を適当にこじつけて読もうとすることだろう。この漢字、「亙る」で「わたる」と読む。
執筆: この記事はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。
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