【ロンドンオリンピック】開会式も開催されたメイン会場“オリンピック・パーク”ってこんなところ
日本コカ・コーラ主催のロンドンオリンピック・ブロガーツアーに同行させていただいているガジェット通信。28日、29日と2日連続で水泳を観戦させていただきましたが、この記事では水泳の会場となるアクアティクス・センターや開会式が行われたオリンピック・スタジアムを収容するメイン会場、オリンピック・パークをご紹介します。
記事には多数の写真を掲載しています。すべての写真が表示されない場合はガジェット通信をご覧ください。
ロンドン中心から高速鉄道で7分の立地
オリンピック・パークは、ロンドン市街地の中心から北東にあるストラトフォードという地域にあります。ロンドン市内の駅、キングスクロス&セントパンクラス駅に隣接するパンクラス・インターナショナル駅から高速鉄道が出ていて、わずか7分でストラトフォードにアクセスが可能。
この高速鉄道、なんと改札が開放されていて、無料で利用できてしまうのです。オリンピック観戦チケットには、ロンドン市内全域で自由に交通機関を乗り降りできるトラベルカードが付属しているため、オリンピックを観戦する人はもともと交通費が不要。改札を設けて混雑させるより、開放してスムーズに乗降してもらおうという配慮なのかもしれませんね。
市内から地下鉄でキングスクロス&セントパンクラス駅に到着した人は、パンクラス・インターナショナル駅はどこにあるのか、ちょっと分かりづらいかもしれません。「The Olympic Javelin」と書かれたピンクの表示を頼りに進みましょう。地下鉄でもストラトフォードに行けますが、高速鉄道を使う方が断然便利です。
展望台にもなっている“オービット”
ストラトフォード駅からショッピングモールを通過して、セキュリティチェックを受けてオリンピック・パークへ。女子サッカーの観戦記事でも書きましたが、オリンピック会場はどこも厳しい荷物の持ち込み制限が設けられています。A4サイズ以上の荷物やモバイルWi-Fiルーターなどの通信機器、飲み物の持ち込みは不可。スマートフォンは持ち込みOKです。オリンピックパークは、金属探知機やX線の荷物検査機など、空港並みのセキュリティ設備を用意しています。これから行く方は荷物制限に注意して、試合時間より早めに着くように心がけておくとよいでしょう。
ストラトフォード駅からオリンピック・パークに入るとまず目に入るのが、開会式の会場にもなったオリンピック・スタジアムと、会場のシンボルであるタワー状の建造物“オービット(Orbit)”。全高115メートルのこの建物は、エレベーターで上に上がって展望台として楽しむことができます。なぜか入る人が少ないと思ったら、事前に15ポンド(記事執筆時点のレートで1839円)のチケット購入が必要とのこと。うーん、それはちょっと高いと思う人が多いかもしれませんね。ちなみにこのオービット、オリンピック終了とともに営業を終了し、2013年に展望台として再オープンを予定しているとのこと。
会場施設は建物を見るだけでも楽しい
オービットの向かいには、水泳の会場となるアクアティクス・センターと、水球の会場となるウォーターポロ・アリーナが。水球のために会場を建てるというのもすごい話ですね。
「RUN」という文字のモニュメントがあるのが、カッパーボックスという名称の会場施設。ハンドボール予選や近代五種のフェンシングなどの会場になるほか、トレーニング施設やイベント会場としても利用されるそうです。
パーク・ライブというエリアには、試合映像が流れる大きなビジョンを芝生の斜面に座って見られるエリアがあります。ステージも併設され、ライブイベントもできるようです。オリンピック開幕と同時に開催されていた、フジロックの会場みたい。
選手村のアパートも会場から見えます。ベランダの国旗で、その部屋をどこの国が使っているのか分かりますね。
白亜の巨大な建物はバスケットボール・アリーナ。オリンピック期間だけの臨時施設としては最大の大きさだそうです。
パーク内には川が流れていて、川を越えたところにある施設がリバーバンク・アリーナ。ホッケーやパラリンピックの会場になるそうです。
曲線が美しいUFOみたいな建造物は、ヴェロドローム(Velodrome)と呼ばれる施設。自転車競技の会場になっています。その横にはBMXの会場となるBMXトラック。自転車競技に巨大な施設を2つも作ることもビックリしますね。
このように、建物を鑑賞するだけでも楽しい競技施設の数々。パークの端から端まで歩いて20分ぐらいの広さになっています。
まるで万博? 企業パビリオンが盛況
パーク内には、スポンサー企業が設置しているパビリオンがあちこちにあり、どれもにぎわっています。万博のようなイメージですね。SAMSUNG電子のパビリオンでは、屋内と野外に『GALAXY S III』などの最新スマートフォンやタブレットを触れるタッチ&トライコーナーを展開しています。
エイサーは、インタラクティブコンテンツや映像を楽しめるパビリオンを出展。
パナソニックは、3DのフルHD映像を楽しめるパビリオンを出展しています。
BMWは自動車のショールームを出展。
BPは、『Feeling the Future』というパビリオンを出展しています。
マクドナルドは、再利用可能な木材などの建材を使ったユニークな店舗をパーク内の2か所で営業しています。
コカ・コーラはパーク内に全面展開
パーク内を歩いていると、赤いTシャツを着た一団の姿が。列を組んで踊っています。こちらはコカ・コーラのスタッフのようですね。コカ・コーラ製品はロンドンオリンピックの公式飲料。パーク内にある屋台村のような飲食エリアや各所にある売店では、『コカ・コーラ』や『グラソー ビタミンウォーター』、『シュウェップス』など、コカ・コーラの飲み物が販売されています。
コカ・コーラの企業パビリオンも。コカ・コーラ ビートボックスという施設は、ロンドンオリンピックのワールドワイドの公式テーマソング『Move to the Beat』を、入場者が参加することでリミックスできるという施設。筆者も体験してみたかったのですが、長蛇の列ができる人気だったため、時間の都合により外から見ることしかできませんでした。
ピン・トレーディングセンターという施設もコカ・コーラが出展しています。こちらは、会場限定で販売されるピンバッヂを購入できるほか、ピンバッヂのコレクターとトレーディングができるという施設。コレクターは自慢のピンバッヂを持参して参加してみると楽しいかも。
お土産を買うならメガストアへ
パーク内には、オリンピック公式グッズを販売するショップが複数ありますが、お土産を買うなら、オリンピック・スタジアムの近くにある『London 2012 Megastore』へ。
あらゆるグッズがすべてそろっているほか、公式キャラクター“ウェンロック”のぬいぐるみは、ここにしかない限定品も置いてあります。筆者も最初は別のショップでぬいぐるみを購入したのですが、メガストアで限定品も買ってしまいました。
このように、1日いても楽しめるオリンピック・パーク。入場にはその日に開催される競技のチケットが必要です。これから行ってみたい、という人は、まだ席が余っている競技のチケットを購入して、試合はパーク・ライブの映像で楽しんだり、企業パビリオンを回って楽しむだけでも十分満足できると思います。広大なパーク内は、施設が見えたと思ってもそこから結構歩かないとたどり着けないので、歩きやすい靴を履いて行くことをオススメします。
ロンドンはこの時期、夜21時を過ぎても明るく、ライトアップされた建造物は青空に浮かんで幻想的。行く機会のある人は、是非夜まで楽しんでみてください。
宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
ウェブサイト: http://mogera.jp/
TwitterID: shnskm
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。