【忘年会・新年会も安心】酔いやすい人必見!二日酔い対策&リセット法
社内やクライアント、仲間たちとの忘年会・新年会が増える年末年始のこの時期。お酒は嫌いじゃないけれど、翌朝が辛い…という方も多いのでは?
そこで、現役の薬剤師であり、ブログ「ビールが好きなんです。」運営者であるgouさんに、二日酔いにならないための方法と、もしなってしまった場合のリセット術を教えていただきました。
ブログ「ビールが好きなんです。」運営者 / 現役薬剤師 gouさん
病院薬剤師として勤務。お酒全般が大好きで、中でもビールをこよなく愛する。毎日の晩酌は必ずビール、お気に入りのつまみはナッツ。ブログ「ビールが好きなんです。」では国内外のさまざまなビールを実飲のうえレポートしている。
【飲む前に…】二日酔いのオススメ対策法
今夜の飲み会ではお酒をたくさん飲むことになりそうだけれど、明日も忙しいし二日酔いになるのはどうしても避けたい…!そんな場合は、飲む前にできる限りの対策をしておきましょう。
何をおいてもとにかく水!お酒と同量を一緒に飲もう
一番の対策は「水分」です。飲む前に水を1杯飲み、飲んでいる最中もこまめに水を飲みましょう。アルコールには利尿作用があるので、飲みすぎると脱水状態になりやすいのです。
脱水症状としては、その程度により様々ですが、頭痛や悪心などがあります。二日酔いは、アルコールが分解される過程で生じる「アセトアルデヒド」が原因で起こるとされていますが、脱水症状とも症状が重なります。お酒と一緒にできるだけ多めの水分を摂取し、脱水症状とならないようにすることが、二日酔い症状をできるだけ軽くするための最良の対策になると思います。
二日酔いに効くとうたっている各種ドリンクやサプリメントも悪くはありませんが、頼りすぎるのはよくありません。「これを飲んだから(どれだけ飲酒しても)大丈夫!」と安心するものではないと考えています。個人的な感想としては、飲みすぎたら、やっぱり、“それなりの結果”が待っていると思います。
つまみはたんぱく質が◎、空腹で飲むのは厳禁!
空腹でお酒を飲むと、アルコールの吸収が早くなるので酔いが回りやすく、その結果、飲みすぎて、二日酔いになりやすくなります。
アルコールは非常に吸収が早い物質です。8割がたが小腸で吸収されますが、胃に何も入っていないとあっという間に胃を通り抜けて小腸に流れてしまいます。飲み会の前にお腹に少し食べ物を入れておきましょう。
お勧めしたいのは、肝臓の働きを助けるたんぱく質。肉や魚介類、乳製品、豆腐、豆類、卵などが高たんぱくの食材です。居酒屋メニューであれば、焼き鳥やお刺身、冷ややっこや枝豆、出し巻き卵などがいいでしょう。乾杯の前に、そして飲みながら、これらのおつまみを食べて肝臓を活性化(笑)させましょう。
飲んだ後も、水分補給を!
少し飲み過ぎたな…と思ったときは、寝る前にも水分を摂取しましょう。脱水状態をできるだけ改善し、二日酔いの症状と重なる脱水の症状を極力抑えることが大切だと思っています。私は毎日晩酌しますが、寝る前にコップ1杯の水を欠かさず飲むようにしています。
水だけというのは飲みにくい方は、お茶やスポーツドリンクでもOKです。一部に「アルコールと一緒にスポーツドリンクを飲むと酔いが回る」という説がありましたが、水分を素早く吸収するだけで、アルコールが吸収されやすくなるというデータはないそうです。
【飲んだ翌日】二日酔いの早期リセット術は?
つい飲み過ぎてしまい、翌朝起きたらひどい二日酔い…。一刻も早くリセットしたい!という場合、いくつかの打ち手が考えられます。
まずは水分摂取。朝ご飯は少しでも食べたほうがいい
何をおいても、まずは水分です。二日酔いはアルコールが分解し切れていない状態ですが、合わせて脱水状態にもなっていての症状だと思っています。水やお茶、スポーツドリンクなどを飲んで、脱水状態を解除し、あとは肝臓のアルコール分解能に期待しましょう。
そして、しんどくても朝ご飯は食べたほうがいいですね。炭水化物やたんぱく質をとることが、アルコールの分解を助けることにつながると考えています。吐き気が強い場合は別ですが、口に入れられそうなものがあれば何でもいいので食べましょう。
お勧めは、炭水化物。肝臓は糖質をグリコーゲンとして蓄え、エネルギー源とする機能がありますが、二日酔いのときはアルコールの分解ばかりに追われてしまうため、低血糖に陥りやすいのです。
また、アルコールの利尿作用によりナトリウムも失われるので、ご飯とお味噌汁という朝ご飯が理想かなと思っています。作る時間がないならば、コンビニのおにぎりとカップみそ汁で十分です。お米を食べる元気がなければ、糖分が入っているヨーグルトなどもいいでしょう。
なお、毎朝のコーヒーが習慣という方は多いと思いますが、コーヒーは利尿作用が強いので、二日酔いの朝はあまりお勧めできません。ただし、カフェインには気持ちをスッキリさせる効果があるので、「頭がぼんやりして働かない」という人は量を加減して飲むといいでしょう。
市販薬に頼るのも悪くはない
残念ながら二日酔いには「これが効く!」という特効薬はありません。ただ、二日酔いで頭痛がひどい場合は、頭痛薬を飲んだほうが楽になると思います。今の頭痛薬は胃にやさしい成分が入っていますが、二日酔いは胃腸が弱っている状態でもあるので、何かお腹に少し入れてから飲んだほうが安心です。
私も二日酔いで頭痛が出やすいタイプなので、「ちょっと飲み過ぎたな…明日、二日酔いになりそうだな」というときは寝る前に頭痛薬を飲んでいます。これにより、朝起きたときに感じる痛みが軽減されるのではないかと思っています。
二日酔いで気持ち悪いという場合は、胃腸薬を飲むのも一つの方法です。二日酔いになるときには、たいてい、食べすぎたりしていることが多いと思います。そういう時には、消化を助ける胃腸薬を飲むことでむかつきなどを抑えられるかもしれません。
ひどい二日酔いには薬を使っても構わない…とは思いますが、薬には副作用もあり、いつも薬に頼るのはよくありません。できるだけ薬に頼らない飲み方でお酒は楽しみ、水分を一緒に多く飲みながら二日酔いにならない飲み方で楽しむのが大前提だと思っています。
朝ご飯が無理だったとしても、ランチは食べよう
朝ご飯は気持ち悪くて無理だった人も、ランチは取りましょう。アルコールの分解も、お昼ごろにはかなり進んでいるはずです。で炭水化物やたんぱく質をとることが、肝臓の機能を助け、午後のパフォーマンスを向上させてくれると思います。
私の場合、二日酔いのときはなぜかカレーを食べたくなります。
「カレーにはウコンが入っているから」なんて意見もありますが、即効性があるわけではないので、「効果がありそう」というイメージから食べたくなるのかもしれません。
そういうものがもしあれば、ランチメニューに選ぶといいでしょう。
「これを食べたから、もう大丈夫!」という心理的な効果が期待でき、回復も早まると思われます。
【まとめ】自分の適量を知り、マイペースでゆっくり飲もう
忘年会や新年会などでは、場の雰囲気に押されて普段よりついつい飲みすぎてしまうもの。飲むスピードも速くなりがちなので、できるだけゆっくり、自分のペースで飲むことを心がけましょう。
「これ以上飲むと二日酔いになる可能性が高い」という基準を持っておくと、自制心が働きます。自分の適量をつかんでおき、それを超えないよう気をつけることも大切です。 <二日酔い対策まとめ>
* 飲む前と飲んでいる最中も水を飲もう
* おつまみは肉や魚介類、乳製品、豆腐、豆類、卵などをセレクト
* 二日酔いの朝はとにかく水を飲む。朝ごはんはご飯と味噌汁がお勧め
* ツライ時はがまんせずに、症状に合わせた薬の助けを借りよう
* 二日酔いのランチはお気に入りメニューで元気を取り戻そう
そして、とにかく水です!二日酔いに絶対効く特効薬がない以上、水分を摂取することが最大の防御法。「お酒の横には常に水」を心掛け、宴会シーズンを乗り切ってください。
インタビュー・文:伊藤 理子 編集:馬場 美由紀
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