自分の能力をフルに生かせない人の特徴

 人生ではさまざま困難に出会い、そして自分には無理だという思いにとらわれてしまうことがある。そして、自分ではどうすることもできないと諦め、挫折してしまう。
 しかし、本当に諦めるべきだったのか? 自分の能力不足だと決めつけていないだろうか? ハーバード大学メディカルスクールの特別研究員であるマリオ・アロンソ・ブッチ氏は脳をフル活用し、潜在能力を引き出して、困難を乗り越えていける力を身につける方法を『ハーバード流 自分の潜在能力を発揮させる技術』(梶浦真美/訳、アチーブメント出版/刊)にまとめている。

 では、自分の能力をフルに生かせない人とはどのような特徴を持っているのだろうか。

■自分で自分を決めつけている
 私たちは自分のアイデンティティを持っている。しかし、いつの間にか、「君は〜である」という言葉に縛られてしまい、時には自分が作り上げたイメージを変えようとする状況や人物に遭遇したとき、子どものように抵抗を示してしまう。それが、自分であると決めつけてしまっているのだ。しかし、可能性は、自分で作った自分のイメージの外側にある。自分のアイデンティティに固執している限り、自分の隠された能力を見つけ出すことはできない。新しい視点を手に入れたとき、自分の殻を破ることができるのだ。

■新たな人との交流を避けようとする
 自分の慣れ親しんだ場所にいるのは、落ち着くだろう。しかし、時にそれは新しい発見や成長の可能性を閉ざしてしまうこともある。
 私たちは日々の生活の中で「こうあるべき」「こうでなければならない」という価値観に捉われてしまう。新たな人とのちょっとした出会いが大きな刺激となり、自分が破れないと思い込んでいた殻を破るための力を与えてくれることがある。慣れ親しんだ場所を離れ、新たな人と交流してみよう。自分の本当の能力に気付き、フルに生かせる場所が見つかるかも知れない。

■睡眠を軽視している
 仕事が終わらない、やりたいことがある、忙しいときに、私たちはまず睡眠時間を削って時間を捻出する。しかし、自分の能力をフルに生かすためには、睡眠は大事な要素だ。睡眠中は細菌やウイルス、腫瘍から身体を守るための免疫機能が活発に働き、ストレスを軽減する。もし、睡眠時間を削ってしまえば、それらの力はしっかりと発揮されない。私たちは睡眠時間を削り、忙しくする度に、自分の能力を衰えさせているといえるのだ。

 「チャンスをつかみたいと思うなら、心の設定した限界を知り、それを超えていかなくてはならない」とブッチ氏は述べる。
 心身ともに充実した状況を作り上げ、新しい刺激を自分に取り入れることで、潜在能力が解放され、自分の持っている能力をフルに生かせる人間になる。もし、毎日に行き詰まりを感じているのであれば、この本をそっとめくってみて欲しい。
(新刊JP編集部)



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