キャッシュレスでお得なのは?─イチからわかるスマホ決済サービス「〇〇ペイ」
クレジットカードや電子マネーなど、現金以外の方法でお金を支払うキャッシュレス決済。最近はスマホ決済サービスを活用して、コンビニやスーパー、飲食店などで買い物をする人も増えてきました。一方で、種類が多すぎてどれを使えばいいか悩むという人もいるのではないでしょうか。そこで今回は、ポイント還元率やキャンペーンなどがあり、おトクなスマホ決済サービスご紹介します。
キャッシュレス決済サービスの仕組みと種類
キャッシュレスサービスは、クレジットカード、電子マネー、デビットカード、Suicaなどの交通系ICカードなどがおなじみですが、最近注目されているのが「スマホ決済」です。
スマホ決済サービスには、「PayPay」「LINE Pay」「楽天ペイ」「メルペイ」「Origami Pay」に代表される「QRコード 決済」と、「おサイフケータイ」「ApplePay」「GooglePay」など、スマホを専用端末にかざして決済する「非接触型決済」があります。 【参考】主なキャッシュレス決済手段 (2019年10月版)
▲出典:一般社団法人キャッシュレス推進協議会(経済産業省)
2019年10月1日の消費税率引き上げに伴い、スタートした「キャッシュレス・ポイント還元事業(以下、還元事業)」では、登録加盟店でキャッシュレス決済を利用して買い物をすると、2020年6月までの9カ月間という期間限定でポイントが還元されます。
消費が落ち込むのを防ぐため、国(経済産業省)が推進している支援制度で、中小規模の店舗で買い物をすると5%、フランチャイズチェーン店での買い物は2%のポイントが還元されます。キャッシュレス決済は海外でも急速に普及しており、日本政府としても2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックまでに、インバウンド対策しておきたいという狙いもあるようです。 【参考】キャッシュレス・ポイント還元率について
▲出典:一般社団法人キャッシュレス推進協議会(経済産業省)
ポイント還元率が高くて、お得なスマホ決済アプリは?
お得なスマホ決済サービスを選ぶ基準の一つとして、やはり気になるのはポイント還元率ですよね。代表的なQRコード決済サービスで比較してみると、ポイント還元率は以下のように、それぞれのサービスで違いがあります。
そこで今回は、QRコード決済の代表的サービスと、スマホをかざして決済する非接触型サービスを例に、どのくらいポイントが還元されるのか検証してみました。
▲還元率は時期によって変動します(上記は2019年11月15日時点の還元率)
1.ポイント還元のキャンペーンが豊富な「PayPay」
PayPayが2019年10月1日から11月30日まで開催しているキャンペーン「まちかどペイペイ」では、キャッシュレス・消費者還元事業の還元率に5%のポイントが上乗せされ、合計還元率が最大10%になります。
●5%還元対象のお店で、2500円(税別)の買い物をした場合
その他にもPayPayでは、約600のストアが並ぶオンラインショッピングサービス「PayPayモール」で、最大20%が還元される「100億円相当あげちゃうキャンペーン」など、お得なキャンペーンが多数開催されているので、ポイント還元のメリットで選びたい人にはおススメのサービスです。
2.利用実績で毎月の還元率が変動する「LINE Pay」
LINE Payの還元率は、前月末までの利用実績で決まる「マイカラー」というシステムによって毎月還元率が変動し、以下の表の還元率がプラスされたポイントが還元されます。従って、LINE Payでたくさん買い物をした翌月のLINEポイントの還元率は高くなります。
還元対象外店でも0.5%、月に10万円以上の買い物をする人であれば、還元事業の還元率に2%がプラスされるので、合計7%のポイント還元率となります。
●「ホワイト」の月に、5%還元対象店で2500円(税別)の買い物をした場合
●「グリーン」の月に、5%還元対象店で2500円(税別)の買い物をした場合
3.全店舗で5%のポイントが還元される「楽天ペイ」
楽天ペイは2019年10月1日から、全対象店舗で5%のポイント還元キャンペーンを実施しています。(※但し、キャンペーンの事前エントリーが必須)
さらに支払い元を楽天カードに設定すれば1%のプラス還元となり、還元率が実質6%となります。楽天でよく買い物をする人や、楽天カードを利用している人にはおススメのサービスです。
●楽天カードを支払い元にした楽天ペイで買い物をした場合
4.メルカリユーザーにお勧めのスマホ決済「メルペイ」
メルペイは、ネット上で気軽に品物を売買できるフリマアプリ「メルカリ」が運営するスマホ決済サービス。メルカリの売上金で、メルカリ商品だけでなく、コンビニ、レストラン、一般店舗で買い物ができます。
メルペイは、スマホをかざすだけで決済できる「iD支払い」と「コード払い」の両方に対応しています。また、チャージしなくてもショッピングできる「メルペイあと払い」など、支払い機能が充実。還元率ポイントバックキャンペーンやコンビニやドラックストア、飲食店で使えるお得なクーポンが配布されるので、メルカリユーザーにはお勧めのスマホ決済サービスです。
5.クーポン配布や独自キャンペーン展開の「Origami Pay」
お得なクーポンの配布や、独自キャンペーンが展開されていることで人気のOrigami Pay。2020年1月31日までのキャンペーンでは、その場で3%(口座からチャージ)、もしくは1%(クレジットカードでチャージ)の割引があります。ポイントや残高での還元ではなく、その場で割り引きされるのも特徴の一つです。
日常のライフシーンに合わせて選ぶなら?
スマホ決済アプリには、ネットサービスや金融期間、通信キャリアなどが展開するアプリや、スマートフォンのキャリアのアプリも多数あります。自分がよく利用するサービスが提供するアプリを活用することで、日常生活の利便性を上げるのもスマホ決済サービスの賢い使い方の一つと言えるでしょう。
1.通信キャリアでスマホ料金とまとめて決済する
契約している通信会社でスマートフォンの料金とまとめて支払うキャリア決済サービス。NTTドコモが提供するスマホ決済サービスが「d払い」、KDDIグループが提供する「au PAY」があります。
●dポイントを貯めるなら「d払い」
携帯電話料金との合算払いが便利なので、ドコモユーザーにおススメのサービス。クレジットカード決済も可能で、大手コンビニやドラッグストア、家電量販店やレストラン、ネットのショッピングサイトなどで幅広く利用でき、dポイントが貯まるキャンペーンが毎月開催中。(dポイントは1ポイント=1円として利用できる)
●三太郎の日(毎月3日、13日、23日)はポイント還元率がアップ「au Pay」
KDDIが運営するau Payは、auユーザーにおススメの決済サービス。月額499円の「auスマートパスプレミアム会員」であれば、還元率が通常会員の3倍になります。さらに、毎月3日、13日、23日の「三太郎の日」はポイント還元率21.5%とかなりお得です。
2.使っているスマートフォンの端末でスマホ決済
iPhone端末では「Apple Pay」、Android端末なら「Google Pay」という、タッチ決済でカード払いができる非接触タイプのスマホ決済サービスがあります。
Apple Payは事前にクレジットカードを登録することで、海外でも利用することができます。またSuicaを登録しておけば、iPhone端末をかざすだけで駅の改札を通過できるので便利です。
Google Payも事前にクレジットカードを登録しておき、QUICPay対応のお店であればスマホをかざすだけで支払いができます。
まとめ:自分が使うサービス・店舗で利用できるかで選ぼう
スマホ決済アプリを運営する各社では積極的にキャンペーンを実施し、サービスも多様化しています。お得にポイントゲットするには、それらのキャンペーンを活用することはもちろん、自分がよく使うサービスや店舗で利用できるアプリを選ぶこと。いくつ登録してもOKなので、自分が使うシーンが多いサービスはとりあえず試してみるのもおススメです。
また、スマホ決済アプリの支払い元をクレジットカードで登録すると、ポイントの二重取りが可能となります。PayPayであればヤフーカード、楽天ペイであれば楽天カードというように、運営会社の発行するクレジットカードを登録することで、さらにポイント還元率がアップします。
スマホ決済サービスのアプリには、それぞれ便利な機能があります。LINE PayやPayPay、楽天ペイなどが提供している、ランチや飲み会の割り勘や、プレゼント代を立て替えてくれた人に送金できる「個人間送金機能」。口座番号を入力する必要がなく、振込手数料もかかりません。
LINEの「マイカード機能」などを活用し、さまざまな店舗やサービスのポイントカードをスマホでまとめて登録するのもおススメです。お財布にたくさんのポイントカードを入れて歩く必要もなくなり、管理も便利になります。ぜひ、こうした便利機能も活用して快適なキャッシュレス生活を楽しみましょう。
スマホ決済アプリのおトクで便利な活用ポイント
● 各サービスのキャンペーンを活用する
● よく使うサービスや店舗で利用できるアプリを選ぶ
● スマホ決済アプリの支払い元をクレジットカードで登録する
● 便利な機能を活用する
※QRコードは(株)デンソーウェーブの商標登録です 文:リクナビネクストジャーナル編集部
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