漫画家・佐藤秀峰が語る『ぽけまん』とは!?

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「第4回ネーム大賞」エントリー作品絶賛募集中!!の電子書籍サイト『漫画onWeb』

いつものように漫画についてのあれこれをお届け致します。
今回は、9名のベテラン漫画家さんが立ち上げられた電子書籍サイト『ぽけまん』について語っている、佐藤秀峰氏の日記を紹介です。
それでは、どうぞ~!

*****

『ぽけまん』というサイトがオープンしました。

漫画家の石川サブロウさんが発起人となり、あおきてつおさん、魚戸おさむさん、島崎嬢さん、立野真琴さん、はしもとみつおさん、本庄敬さん、村上もとかさん、竜崎遼児さんの9名のベテラン漫画家さんが立ち上げたサイトです。

サイトと同名の「ぽけまん」というオンライン雑誌を無料公開しており、各漫画家さんの過去の作品が読めるようになっています。

なぜ今、このようなサイトがオープンしたのでしょうか?
発起人の石川サブロウさんのご挨拶の文章を引用します。

ご挨拶

【夢】を育む場を・・・・

僕たちはマンガが大好きです。

そして、マンガ家になりました。

時代が急速に移り行く中マンガは文化となり産業となり、大きく発展していきました。

そして、時代の流れの中で今、マンガはあらたな局面に面しています。

インターネットなどのあらたなメディアの登場でこれまでのマンガ家と読者のみなさんとのの距離感が大きく変わってきました。それと同時に、産業としてのマンガ界にも大きな変化があり、われわれ漫画家にできることも大きく変わってきました。

いっぽうマンガ家を長年やっていますと、単行本に収録されていない単発の読切作品や、絶版になってしまったり近い将来に絶版になってしまうかもしれない連載作品、諸般の事情で打ち切りとなってしまった未完成の作品などが増えていきます。

マンガ家にとって作品は、子供のようにかわいく大切な存在です。しかし、このような作品たちは、たぶんこのまま原稿整理用の棚の中で、二度と読者の目に触れることもなく、忘れ去られていく運命でしょう。

このように埋もれていく作品たちを多くの人に、なんとかしてもう一度読んでもらえないものか? 楽しんでもらえないか?…と

マンガ家仲間たちも実は、同じような思いを抱えていました。酒席で顔を合わせると、よくこの話題になり、なんとかしたいね、と意見を交換していました。

・・・・そんな思いが、ひとつになったWEBサイト。それが『ぽけまん』です。やりたいこと、夢、希望…それはたくさんあります。このサイトをご覧いただきその思いの一部でも伝われば幸いです。

『ぽけまん』は無料です。

より多くの読者に触れていただきたいから。マンガが大好きなマンガ家たちの創ったサイトだから。

まずは読んでください。

読者のみなさんに私たちの思いが届いたのなら…このサイトを立ち上げた最初の目的は達成できたことになります。

発起人:石川サブロウ(マンガ家)

僕は石川さんのお考えに深く共感します。

漫画界を牽引してきたベテランの作家さん達が新たな時代に向き合い、自ら立ち上がり取り組む姿勢に後進として大きな勇気をいただきました。

そして、発表された作品を読んで、ちょっと泣きました。
僕が読み、育って来た漫画の原型がそこにありました。

直接、感情に訴えかけてくるような漫画本来の力に溢れた作品ばかりで、懐かしさと共に今の漫画にはない新鮮さを感じ、僕は彼らの子どもなのだということを再認識しました。

定期的に続編や読み切り作品が発表される予定だそうですので、楽しみにしています。

僕がこちらのサイトの企画をお聞きしたのは1年以上前だったでしょうか?

初めてお話をお聞きした時はとても感動しました。

電子書籍という言葉だけが先行し、腰の重い作家さんも多い中、ベテランの作家さん達がそのような企画を発想していることにまずは感動し、実現に向けて積極的に動いているという事実に感動しました。

何かご協力したいと思いました。

僕はオンライン雑誌の公開にあたって、石川さんに漫画 on Webでコンテンツを発表し、自サイトとリンクさせることをご提案しました。

漫画 on Webとしては、そのような形でサイトをご利用いただければありがたいですし、石川さん達にとってもシステム開発のコストを削減できるのではないかと考えたからです。

結果的に僕の提案を採用いただき、今回のオープンに微力ながらご協力することができました。

そのような訳で、漫画 on Webのオンラインコミックページにも「ぽけまん」のコンテンツが並んでおります。
「ぽけまん」は、今後の漫画の一つのあり方を問う重要なサイトだと思います。

そして、そのサイトを作ったのが大先輩である漫画家さん達であることに、僕は大きな希望を感じます。

『ぽけまん』 http://pokeman.jp/

*****

佐藤氏の「僕は彼らの子どもなのだということを再認識しました。」という言葉がとても印象的です。

こうやって漫画は、ずーーーっと引き継がれてきたんですね!
今後の漫画の未来はどうなっていくのでしょうか。
明るい未来だといいなぁ。

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