インフォグラフィックで早分かり LTE vs WiMAX モバイルインターネット比較調査
モバイルインターネット環境の中でも、高速通信が可能なことが特徴のLTEとWiMAX。これからどちらを選ぼうか検討している人に、分かりやすく比較調査をまとめたインフォグラフィックがアイオイクスから発表されました。
記事ではインフォグラフィックを部分的に紹介しています。全体を見たい方はアイオイクスのウェブサイトをご覧ください。
http://www.seojapan.com/blog/lte-vs-wimax
モバイルインターネットの利用が今後の主流に
冒頭では2月20日にイードが発表した『新生活のインターネット環境に関する意識調査』のアンケート結果が図示されています。アンケート対象者の現在のネット接続環境は、72.6%が「固定回線」。固定回線が主であることが分かります。
しかし、今後どのような環境を望んでいるのか聞いてみたところ、「モバイルインターネット」が現在は5.8%のところ今後では27.4%と大幅に利用意向が高まり、「固定回線&モバイルインターネット」が現在は8%のところ今後は14.6%と、モバイルインターネットを利用する意向が急速に高まっていることが分かります。
料金や利用制限は?
気になる料金についてもまとめられています。ドコモが提供するLTEサービス『Xi』は、基本料金とプロバイダー料金込みで月額4935円のプランが10月1日から提供予定。イー・モバイルが提供するLTEサービス『EMOBILE LTE』は、基本料金とプロバイダ料金込みで月額3880円。UQコミュニケーションズが提供する『UQ WiMAX』は、月額3880円。
料金だけを見れば、安いのは『EMOBILE LTE』か『UQ WiMAX』……ですが、「契約期間」と「利用制限」に注目してみましょう。『Xi』『EMOBILE LTE』は2年間の契約期間。『Xi』では3日間に1GB以上もしくは1か月で3GB以上の利用で制限がかかり、『EMOBILE LTE』では1日に366MB以上、2014年5月以降は1か月に10GB以上の利用で速度制限が設けられます。動画などを視聴した場合には速度制限がかかりやすいことが懸念されるので、加入検討時にはきちんと確認しておきたいですね。『UQ WiMAX』は1年間の契約期間で、通信量に関する制限はありません。
人口カバー率はWiMAXがトップ
全国の人口カバー率の違いは、見た目にもインパクトがあります。2012年6月末の時点で、『Xi』は30%、『EMOBILE LTE』は40%、WiMAXは85%と、WiMAXの圧勝。基地局数の推移が裏づけとして図示され、WiMAXの基地局数が圧倒的に多いことが分かります。
LTEは速さを売り物にしていますが、現状ではその最大速度75Mbpsという速さを享受できるエリアが首都圏や主要都市の中でも一部に限られてしまいます。『Xi』ではFOMA、『EMOBILE LTE』ではEMOBILE G4がLTEエリア外での通信をカバーしますが、通信速度は遅くなるのが難点。WiMAXは全国を幅広くカバーしつつ、下り40Mbpsの高速通信が可能になっているのが現時点での強みといえそうです。
全国のお祭りで高速通信が使えるのはどっち?
インフォグラフィックでは、ちょっと変わった指標として、日本全国で主要なお祭りや花火大会が開催される都市で調査した通信速度の比較をしています。
パっと見で目立つのは、WiMAXはいずれの都市でも高速通信が可能なこと。いくつかの都市ではLTEがWiMAXを上回ることは確認できますが、WiMAXは全国で安定して速度が出ることが分かります。これからの季節、外に出てお祭りや花火大会の様子をSNSにすぐ上げたい、という方は、WiMAXを使うのが快適かもしれませんね。
宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
ウェブサイト: http://mogera.jp/
TwitterID: shnskm
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