ユネスコ登録目指す韓国の『燃灯会』 街中が灯籠だらけ…ごり押しPRに自国内からも反発相次ぐ

今年4月に、青森の伝統的な祭り『ねぶた祭り』との関連性が指摘され、日本のインターネット上で騒動になった韓国の『燃灯会』が、今度は韓国国内で騒動になっていることが分かった。

『燃灯会』は釈迦誕生日に灯籠に明かりを灯して仏に福を祈る行事で、今年3月、韓国の重要無形文化財第122号に指定された。韓国文化財庁や燃灯会保存委員会は、これを弾みにユネスコ世界文化遺産の登録を果たしたいようで、自国内で積極的なPR活動を展開している。

だが、韓国のキリスト教系団体は、以前から『燃灯会』は韓国の伝統文化ではないと繰り返し主張。5月19日には、日刊紙「国民日報」の広告欄に、『燃灯会』を無形文化遺産指定に指定した自国政府を批判する文を掲載した。広告に記載された文の要旨は次の通り。

釈迦誕生日は仏教信者ではない多くの国民にとっては、隣の家の美しいお祝い事でしかない。文化体育観光省や行事費用を税金で負担しなければならない韓国国民に、憂慮すべきいくつかの問題点を提起する。

燃灯行事が1000年の伝統を持った韓国固有の文化行事だとの主張には同意しかねる。燃灯行事は、朝鮮時代の600年近い月日を跡形も無く消し去った日本帝国によって強制的に執行された文化政策だからだ。

全国で燃灯行事を行うために使用される電気料金を、国民の税金で負担するというが、これを拒絶する訴訟がある場合韓国政府は責任を負えるのか? 教会の前にある燃灯を撤去することにより発生する物理的な摩擦を、防ぐための対策はあるのか? 外国人に仏教国だと認識される可能性について、どんな対策を用意しているのか?

仏教界の最大のお祭りを否定するのではない。だが、歴史と事実をわい曲し、国民を欺瞞するイベントについては責任を問いたいと思う。

韓国統計庁の調査によると、韓国国民の3割がキリスト教信者。これは、仏教信者よりも多い数字だという。『燃灯会』は国の文化遺産指定により今年から関連行事の支援が本格化し、街には明かりを灯した灯籠が以前よりも飾り付けられてるようになった。中には、警察署から電気を引き、灯籠を掲げたところもあったという。そのため、5月下旬にはキリスト教信者が「燃灯会は寺の境内の中だけでやれ!」と一人抗議を繰り広げたりもした。

韓国政府と仏教界がユネスコ登録を目指す『燃灯会』だが、自国内でこれだけ問題が噴出している状態で実現するのか、疑問である。

韓国がユネスコに申請した韓国版『ねぶた祭り』 実は「歴史が無い」「日帝残滓」などと言われていた

※画像:仏教新聞

※この記事は、ゴールドラッシュの「朴美奈」が執筆しました。[リンク]

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