“リンガー”“モノノフ”“ゼロリスト” いくつ知ってる? アイドルユニット ファンの呼び名
かつて、デーモン小暮閣下(現・デーモン閣下)率いるロックバンド聖飢魔II(せいきまつ)は、コンサートを“ミサ”、ファンを“信者”と呼んで、独自の世界観を築いていった。また、高見沢俊彦さんがリーダーを務めるTHE ALFEEのファンは、自分たちを“アル中”(アルフィー中毒)と呼び、交流を深めている。このように、それぞれファンの間で通じる言葉を使うことで、仲間意識を持たせたり、一体感を高めたりすることができる。そして最近、このような例が多くなってきたのがアイドル界だ。
代表的なのは、キャビンアテンダントをイメージした9人組ユニットぱすぽ☆だろう。彼女たちのコンセプトである“空と旅”に合わせ、ライブを“フライト”、ファンを“パッセンジャー“と呼んでいる(ファンの間では略してパッセンとも言う)。彼女たちの場合、メンバーを“クルー”と言い、衣装やプロモーションビデオもCA風にするなど、イメージ戦略が徹底している。
そのぱすぽ☆のお姉さん的存在のユニットがpredia(プレディア)。ぱすぽ☆に比べ大人の女性の魅力を前面に打ち出しており、ライブは“パーティー”、ファンは“プレスト”、メンバーは“ディアラ”と名付けられている。グループ名もファン(プレスト)とメンバー(ディアラ)が一体となって“プレディア”になるという意味合いが込められている。
続いての呼び名は“リンガー”。これは、フジテレビ発のアイドルユニット、アイドリング!!!ファンのことで、グループ名にerをつけた“アイドリンガー”を略したもの。主にファンの間で使われる呼び名で、メンバー側からは、感謝をこめて『ファン様』と呼ばれている。
そして、今最も勢いのあるユニットであるももいろクローバーZ。彼女たちのファンは“モノノフ”と呼ばれる。これは“武士”からつけられたもので、まさに“アイドル戦国時代”を象徴するものと言える。今後、彼女たちの知名度が上がるにつれ、この言葉を耳にする機会も多くなることだろう。
最後に紹介するのは、先月ファーストアルバムをリリースしたばかりの4人組のライブアイドル、Survive-ZERO(サヴァイブ ゼロ)。彼女らのファンは“ゼロリスト”と呼ばれる。ファンの間で自然に広まったもので、もちろん“テロリスト”をもじったものだが、ライブハウスを中心に活動し、やがて大きなムーブメントを起こそうとしている彼女らにふさわしい名前だと思う。
以上、いくつかの例を見てきたが、スタッフ側が作ったものであれ、ファンの間で自然に広まったものであれ、その名称というのはアイドル本人や、ファンの姿を象徴するものだと思う。この中から、どんな人たちが勢力を広げ、またスターダムにのし上がっていくのか、今後もアイドル業界から目が離せない。
※画像はたくさんの“パッセンジャー”を持つ『ぱすぽ☆』公式ページより
http://www.passpo.jp/
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