ハードな環境でも、最高の成果を発揮する『カリスマ上司』の3つの共通点

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Photo by nagora

「あの部署だけは、みんな楽しそうに働いてるよね」

こんにちは、外資系OLのトイアンナです。外資系企業ではプロジェクトベースで仕事が進むことが多く、佳境に入ると多忙を極めます。そのため、日系企業へ転職される方も多くいます。

しかし、そういった中でも「あの部署だけは、チームのみんながイキイキしてるよね」と噂になるような部署があります。そういった部署と、社員が離れてしまう部署では、いったい何が違うのでしょうか。

実は、ハードな環境になればなるほど「上司の質」がチームを支えます。イキイキしている部署には、同じ共通点を持つカリスマ上司の姿がありました。そこで今回は、外資で活躍するカリスマ上司が持つ共通点をご紹介できればと思います。

【共通点1】「一緒に」頑張ってくれる

突然ですが、これから並べる2つの文章で、どちらのほうが仕事のやる気が起きますか?

A「突然だけど、この書類を明日提出する必要があるから、明日までにやっておいてくれ」 B「突然だけど、この書類を明日提出する必要があるから、今から一緒に頑張ろう」

Bの方が、おそらくやる気が出るのではないかと思います。突発的な仕事を振った上で上司が帰宅してしまうと、部下は「上司から仕事をいきなり振られた」と受け止めます。

しかし「突発的に増えた仕事は、上司も分担する」ことで、部下は「外部から突然振られた仕事を、チームで一緒に終わらせた」と受け止めることができます。

数年前、どうしてもお盆の時期に仕事をしなくてはならないことがありました。その際上司も、家族がいるにもかかわらず出社し、チーム一丸となって資料を作成できました。上司の「マジで暑いな……暑すぎて逆に燃えてきたっ!!」という言葉で場が和んだのを覚えています。

【共通点2】家庭環境を気遣ってくれる

先ほどの事例ですと、お盆に働くなんて社員はいいけどご家族は大丈夫なのか?と思われるかもしれません。そこで、カリスマ上司は一歩先を行きます。

あるカリスマ上司は、部下のご家族の誕生日、結婚記念日などをさりげない会話から暗記していました。そして、どんなにプロジェクトが炎上しても、ご家族の記念日には「今日は奥さん誕生日なんでしょ?残業禁止!」と言って帰すのです。

こういった配慮はご家族の耳にも伝わり、「いい上司を持ったわね」と仕事を肯定的にとらえてもらえます。カリスマ上司は、社員の家族も味方につけるのです。

ほかの上司のもとでは繁忙期に「帰りが遅いので奥さんが怒って実家に帰りそう」なんて、ヒヤッとする話も社員から聞きました。しかしカリスマ上司のもとではむしろご家族が繁忙期にお弁当を差し入れしてくださったりと、「家族もチーム」として活躍。ビジネス上でも気持ちの上でも、最高の成果に繋がりました。

【共通点3】「今」と「未来」の話をしてくれる

仕事が忙しくなればなるほど、社員は「今何をやってるんだろう?」と思いがちになります。もしかして無駄な業務があるんじゃないかと思っても、全体像が見えなければ効率化を提言できず、心をすり減らすことになります。

カリスマ上司は業務がどんなに忙しい時期でも「今ビジネスはこういう状態で、自分のチームはどこを担っているか」を共有していました。現状の課題を共有してもらうことで、部下は「それならこういう案もいかがでしょう」「もっと効率的な方法を考えたのですが」と自発的に動けるようになります。

また「未来」の共有も重要です。「将来はこうなってほしいと思っている」と展望を知らせることは、部下に歩く道しるべを与えます。「現状の課題は売上ですが、将来の目標を考えると課題は利益率にあるのではないでしょうか?」といった、根本的な戦略についても疑問を持って働けるようになるからです。

業務は忙しくなればなるほど「明日の会議資料作っておいて!営業外回りの準備もお願い。あ、取引先との夕食の場所をおさえておいて」など、目の前の指示に偏りがち。

カリスマ上司は忙しくても常に現状と未来を共有するため、週に30分でも時間を作ってチームで同じ目的に向かって行動できるようにしていました。

おわりに

ここまでカリスマ上司が持つ、ハードな環境でも部下がイキイキと働ける環境づくりの秘訣についてお伝えしてまいりました。ハードな環境自体は決していいことではありませんが、普段からこういった行動でチームの結束を強くできれば、いざというときに高い成果を発揮できます。

こういったハウツーは「ためになった」と思いながらも実践しないままになってしまうもの。私も同じように学んだことをなおざりにしてしまい、カリスマ上司からこんな風に指導を受けました。

「いい!と思ったことでも、実践する前に9割は忘れてしまう。だから必ず「ためになった」と思ったことは《1分でできる行動》に落とし込め。部下に今日の仕事を手伝うと伝え、家族の誕生日を聞いて手帳にメモし、共有する会議のために部屋を予約しろ」

この言葉も合わせ、いま部下を抱えて頑張っていらっしゃる管理職のみなさまや、これから上司になるみなさまがより活躍されることを願っています。

著者:トイアンナ (id:toianna)

トイアンナ

日系企業の長期インターンやベンチャー起業を経験後、外資系企業へ就職したアラサー女。

ブログ「外資系OLのぐだぐだ」にて、キャリアから英語学習メソッド、女性の生き方まで連載中です。食べることが趣味。

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