甘いカット大根を選ぶコツと、部位別のオススメ料理法
秋から冬にかけてが旬で、甘みの増す大根。どんな料理にも合って、クセがなく、それでいて近所のスーパーなどで安価で手に入る!心強い主婦の味方の野菜でもありますね。ところで、店頭ではよくカットされた大根を見かけますが、いざこれを買おうと思ったとき、どの部位にしようかと迷った経験はありませんか?実はこの大根、選ぶ部位によって、味も硬さも異なるんです! そこで今回は、甘さのある大根を選ぶコツと、各部位の特徴に合わせた料理法を紹介していきたいと思います。
甘い大根の選び方
まず、良質で甘さがある大根を見分けるには、葉を見ることが大切。葉がみずみずしく、放射線状に広がっているものがおすすめです。
とはいえ、カット大根には大抵の場合、葉がついていません…。
そこでカット大根を買う場合は、断面に注目! 切り口を見てス(※)が入ってないかをしっかりチェックしましょう。また、見た目にハリ感とツヤがあって、真っ白な色をしているものがベストです。
※成長しすぎなどが原因で、内部が割れてできてしまった空間(亀裂)
大根の部位別 甘さの違いと料理のコツ
次に、大根の部位で味の特徴を比べてみます。
冬場の大根は甘みが増しますが、中でもいちばん甘みがあるといわれるのは葉元部分。逆にいちばん辛味があるとされるのは先端部分です。
部位別の特徴
【葉元】繊維が多く食感は固めで、いちばん甘みが強い。シャキっとした食感を生かして、サラダや漬け物などに。甘みがあるので、煮物も美味しく作れるでしょう。
【真ん中】いちばん柔らかく、辛みと甘みのバランスが絶妙です。厚切りにして、煮物にしたり、おでんに入れたりと、オールマイティーな部分。
【先端】水分が少なめで、辛みをいちばん感じやすい部分です。この辛みを生かして「天ぷら用のおろし」はこの部分で作るのがおすすめ。汁物にも適しています。
ちなみに、大根の葉の部分はビタミンAが豊富に含まれているそう。切り落とされて売られていることが多いですが、見つけたらぜひ炒め物などにして食べてみてくださいね。
最後に
カット大根を購入するときは、その部位の味と特徴と理解していたほうが断然オトク。作りたい料理に合った部位を選んで、一段とおいしく作れるように工夫していきたいですね。
[大根]栄養や選び方、鮮度を保つ保存、下ごしらえ、切り方など
ほぼ一年中出回っていますが、旬は晩秋から初冬。旬の時期にはたっぷり味わいたい野菜です。大根にはアミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼなどの酵素も含まれています。
最終更新:2022.12.21
文:齊藤カオリ
写真:山田和幸(1枚目)、小林友美(2枚目)
監修:カゴメ
参考文献:『ひと目でわかる! 食品保存事典』島本美由紀著(講談社)
『旬の野菜の栄養事典』吉田企世子監修(エクスナレッジ)/全229種の野菜の糖質量を完全網羅。身近な野菜の栄養がすぐに分かる!15年ぶりの大幅改訂となる「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」対応。
『新・野菜の便利帳』板木利隆監修(高橋書店)
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