[野菜で作るディップ]さつまいもや小松菜など簡単レシピ5選
親しい人が集まるおもてなしの場に欠かせないのが、手に取りやすく、食べやすいフィンガーフード。なかでも、野菜やクラッカーにディップを添えたものは、定番メニューのひとつです。ディップといえば、マヨネーズやクリームチーズを使ったものをイメージするかもしれませんが、野菜で作ったディップはおいしいだけでなく、鮮やかな色味でテーブルに華を添えてくれます。今回は、秋冬に旬を迎える野菜を使った、5種類のディップのレシピと作り方を紹介します。
ディップ作りに必要なのは、4つの材料だけ
野菜ディップ作りに必要なのは、下記の4つの材料です。おいしく仕上げるポイントは、それぞれの野菜の種類と分量のバランスにあります。
①メインの野菜
かぶやごぼうなど、うまみが凝縮された旬の野菜を使います。
②香味野菜
タマネギ、にんじん、セロリなど。メインの野菜の20%弱の量が目安。
③つなぎの野菜
じゃがいも、ゆりねといった、でんぷん質の野菜。メインの野菜の約15%の量が目安。
④水、または野菜だし
手軽に作るなら水でOK。コクを出したい場合は、野菜だしを使います。調理に使う鍋に、ひたひたの量が目安。
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野菜だしは本来、多種類の野菜を2~3時間ほどコトコト煮込んで作りますが、時間がないときは下記の簡易版の作り方を覚えておくと便利です。
<簡単野菜だしの作り方>
にんじん、セロリ各4㎝、タマネギ1/2個、好みのきのこ80gを適当な大きさの乱切りにし、鍋に入れて水3カップと一緒に中火にかけます。ショウガスライス1枚、塩ひとつまみを加え、あくを取りながら、沸騰させないように20~30分煮出し、冷ましてこせば完成。
3ステップで完成!手軽な秋冬野菜ディップ
ディップ作りの工程は、「炒める」「煮る」「かくはんする」の、たったの3ステップ。ここでは、5つのレシピに共通する[基本の調理工程]をご紹介します。
[基本の調理工程]
1. 材料を適当な大きさに切る。鍋にオリーブオイルを熱し、弱火で香味野菜を炒める。香りが立ってきたら、メインの野菜とつなぎの野菜も加え、くったりなるまで炒める。
2. 全体に油が回ったら、水(または野菜だし)を加え、弱火でやわらかくなるまで煮る。
3. ミキサーでかくはんし、塩、コショウで味をととのえる。味をすっきりさせたいときには、煮きり酢(酢を沸騰させてアルコール分を飛ばしたもの)を1滴加えると良い。
この[基本の調理工程]さえ押さえておけば、それぞれの季節に合わせて、簡単に旬の野菜ディップが作れます。ここからは、でんぷん質の甘みや、深みのある香りといった、秋冬野菜の魅力を生かしたディップのレシピをご紹介します。
芳醇な香りと甘み!にんじんのディップ
材料
にんじん:150g
タマネギ:20g
セロリ:10g
じゃがいも(またはゆりね):30g
オリーブオイル:大さじ1
水(または野菜だし):鍋にひたひた程度
塩、コショウ:各ひとつまみ
にんじんは皮をむいてから切る。以降の手順は[基本の調理工程]に同じ。
力強い風味が凝縮!ごぼうのディップ
材料
ごぼう:200g
タマネギ:20g
にんじん:10g
セロリ:5g
じゃがいも(またはゆりね):30g
オリーブオイル:大さじ1
水(または野菜だし):鍋にひたひた程度
塩、コショウ:各ひとつまみ
ごぼうはよく洗い、皮つきのまま薄切りにして水にさらす(気になる場合は皮をむいてから使う)。以降の手順は[基本の調理工程]に同じ。
ほんのり甘い!かぶのディップ
材料
かぶ(根):300g
タマネギ:30g
にんじん:10g
セロリ:10g
じゃがいも(またはゆりね):30g
オリーブオイル:大さじ1
水(または野菜だし):鍋にひたひた程度
塩、コショウ:各ひとつまみ
かぶは皮をむいてから切る。以降の手順は[基本の調理工程]に同じ。
色鮮やかでクセがない!小松菜のディップ
材料
小松菜:200g
タマネギ:20g
にんじん:10g
セロリ:5g
じゃがいも(またはゆりね):30g
オリーブオイル:大さじ1
水(または野菜だし):鍋にひたひた程度
塩、コショウ:各ひとつまみ
小松菜はざく切りにして、やわらかくなるまでよく炒める。以降の手順は[基本の調理工程]に同じ。
濃厚な甘み!さつまいものディップ
材料
さつまいも:250g
タマネギ:20g
にんじん:10g
セロリ:5g
オリーブオイル:大さじ1
水(または野菜だし):鍋にひたひた程度
塩、コショウ:各ひとつまみ
さつまいもは、肉質がねっとりして甘みの強い安納芋を使うと良い。皮を厚くむき、水にさらしてから使う。でんぷん質が含まれるので、つなぎの野菜(じゃがいも、ゆりねなど)は使わない。以降の手順は[基本の調理工程]に同じ。
ディップだけじゃもったいない!広がるアレンジ料理
今回紹介した野菜で作るディップは、さまざまな調味料や料理にアレンジできます。
あえものを作る際の調味料として、そのまま使う。
油や酢を好みの配分で加えて混ぜ合わせ、ドレッシングに。
刻んだ香味野菜やハーブを加えて、パスタや魚料理のソースに。
だしを適量加えてスープに。
ディップは、保存容器に移して冷蔵庫で約1週間、冷凍庫で約1カ月保存できます。多めに作ってストックしておくのも良いでしょう。
最後に
野菜のうまみを凝縮したディップで、料理の楽しみ方がぐんと広がります。おもてなし料理に、普段の食事のアクセントに、ぜひ役立ててみてください。
最終更新:2022.03.11
文:KWC
写真:Getty Images(1・11枚目)、小林友美(2~10枚目)
出典:
『内田悟のやさい塾 秋冬』内田悟著(メディアアクトリー)
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