政策オーディション:政策提言発表(2) 全国の保健所における「ワンコイン健診」の展開~生活習慣病予防と医療費削減 のために~川添高志氏
政策オーディション:政策提言発表「全国の保健所における「ワンコイン健診」の展開~生活習慣病予防と医療費削減 のために~」
発表者:ケアプロ社長 川添高志氏
政策オーディションの政策提言の発表の様子をテキスト書き起こしでお伝えいたします。
今回の発表者は川添高志氏氏。発表タイトルは「全国の保健所における「ワンコイン健診」の展開~生活習慣病予防と医療費削減 のために~」です。
「政策オーディション」実行委員会(五十音順)
朝比奈一郎 青山社中株式会社筆頭代表CEO、秀明大学客員教授
磯山 友幸 硬派経済ジャーナリスト
鈴木 崇弘 城西国際大学客員教授
世耕 弘成 参議院議員
鶴見 樹里 GRAPH取締役
松田 公太 参議院議員
馬淵 澄夫 衆議院議員
(事務局:東京プレスクラブ)
プレゼン資料
プレゼン資料:全国の保健所における「ワンコイン健診」の展開~生活習慣病予防と医療費削減 のために~
プレゼン動画
http://youtu.be/glkxRKpKdpo
川添高志氏提言プレゼン内容
『ケアプロ』の川添と申します。よろしくお願いします。
私は看護師出身で今はワンコイン検診という事業をやっているのですが、これに関連して政策提言というか、政策に関してご相談したいことがあって参りました。
以前、糖尿病の病棟で働いていたのですが、糖尿病で入院する患者さんの多くがですね、健康診断を受けていなくて、気がついたら物凄い重い合併症、糖尿病で目を失明してしまったりとか、透析になったりとか、足が腐って切断するとかいう、本当に恐ろしい合併症の方が多いんですけど、自覚症状がなく進む病気なので、定期的な健康診断が物凄く重要なんです。
なのに、「なんで受けていなかったんですか?」という患者さんが本当に多いんです。
聞いてみたら、フリーターで会社にいなかったとか、主婦でお子さんがいるので、なかなかいけなかったとか、自営業者で会社が中小企業ていうか、生産ラインの方が忙しくて1人抜けられないと。聞いてみると、あぁなるほどなと。
それって個人の問題じゃなくて、検診の制度とか、システムの問題がなんじゃないかと調べてみると、やっぱり予約したりとか、待ち時間が長かったりとか、結果が出るまでに時間がかかったりとか、そもそも保険証がないとご案内がなかったりとかで、これを事業として解決できないかなと思った時に、実は大学3年生の時に、看護学生としてアメリカに行ったらですね、ウォルマートというスーパーマーケットの中で簡単に健康診断が出来たり、インフルエンザのワクチンが出来たりというサービスがあったんですね。
すごいなと。コンビニ検診というか、コンビニクリニックというもので、やはり生活習慣病が日本のみならず、全国、全世界ですごい増えてきて、予防が一番大切なので、そういうモデルが日本でも出来たらいいんじゃないかと。
ただ、色々調べて見たんですけど、やっぱり医療というのは非常にコストがかかってしまうと。安く手軽に出来ないなと。ただ、自分でハリをさして血を出すのは医療行為じゃないということに気がつきまして、この方法で、実は糖尿病の血糖値だとか、コレステロールだとか、中性脂肪だとか、計れる機械が実はあったんですね。
じゃあ、これを事業化しようということで、約4年前に会社を作って、3年前から事業を初めているんですが、ただ全く新しいサービスなので、厚労省の方とか、保険所の方達も「自己採血は医療行為じゃないんだけども、新しいから出来ればやらないで欲しい」とか、やるならばやっぱりお医者さんを雇って医療機関として欲しいとか、または検査機関にして欲しいとかいう、既存の法律にあてがえようとされるんですよね。
でもそうすると、医師をやとうとか、色々な体制を作るとえらい500円のサービスをやっていけないということになるので、ここを校正していただけないかなと思っているんです。
3ページの方にワンコイン検診の概要が書いてあるんですが、“ちょっと立ち寄り、ちゃんと健康”というところでフリーターや主婦、自営業者の方が検診を受けていない、“検診弱者”と定義づけています。
病院にいる時も、「なんで受けないんですか?」と色々聞いていたら、面倒、時間がかかる、費用がかかるというところだったので、そういうボトルネックを解決するサービスとして、500円から安くて、保険証の予約なし、結果はすぐその場でわかるとそういうサービスをやっています。
オペレーションとしては、先ほどお伝えしたように指先を消毒して、使い捨てのハリを自分で刺すんです。皆さんちょっと怖いなっていうんですけど、実際やってみると、輪ゴムをぱちっと当てるぐらいで、血が出たらそれを検査機械で、その場で看護士が測定いたしますと、結果はその場で渡すんですけど、携帯やパソコンからもわかりまして、継続的に2、3カ月に1回受ける人がいるんですけど、そうすると履歴が見えて、改善しているなと、最近飲み過ぎだからダメだなということがわかると。
今、メニューが10項目くらいあるので、1項目は500円なんですけど、いっぱい受けると高くなりますよと。
展開の方法としてはアンテナショップと、あとは出張イベントという形で看護士が色んな所に出向いてですね、催事を行っています。
次のページで、店舗がですね、まず中野ブロードウェイというオタクのですね、お店がいっぱいあるところで、はじめのお店をスタートしました。
次にお店を出したのが、イオンショッピングセンターの中でした。
ここはですね、途中から実は保険所の方がですね、やっぱり医療機関とか検査機関にしてほしいということがあって、宣伝をですね、イオンさんとして出来なかったんですね。
ですので、実はあえなく撤退をしてしまっています。
マスコミの方からも、今後、イオンのショッピングセンターで地方の中でいろいろ出店する予定だったのですけど、それもあえなくなくなりました。
次に出したのが、横浜の駅中のお店なんです。
ここも初めはですね、保険所の方達も問題ないだろうということだったんですけど、途中からやっぱり血液検査はやめてくれということで、ここは今一応お店はオープンしているんですけど血液検査以外のメニューしか出来ていない状況なんです。
こちらもお客さんがいっぱいいらっしゃるんですけど、まだ血液検査が出来ない状況ですね。
で、これって中野のお店で出来るのになんで横浜で出来ないのか?
要は保健所によって認識が違う、法律に関する解釈が違うというところがあるので、ここを正して頂きたいなという風に思っている次第です。
出張イベントを例としてあげさせて頂いているんですけど、出張ではお店になかなか来られない方にターゲットを絞っています、例えばホームレスの方にいってしまおう、または被災地にもいってしまおう、またはパチンコ店…不健康な方がいらっしゃる所にとりあえずいってしまおうと、はじめはウケるのかなという風に正直不安だったんですけど、意外に看護婦さん可愛いなとかいう風なノリだったりでうけるんですね。
実際受けてみるとこれが物凄く悪くて20代で糖尿病とか正直いっぱいいるんです。
初めは軽い気持ちで受けられる方も値をみると「これはマズイ」ということで、看護士が簡単なアドバイスをすると見事改善されていきます。
20年検診受けてなくて糖尿病が見つかって一命を取り留めた方とか、1年間ケアプロを通い続けて100キロの体重が70キロになった方とか、もう結構、目に見えて良くなっていく方がいらっしゃるんですね。
ケアプロは検査で健康維持だけでなので、そこから医療機関を紹介したり、自治体の検査を受けられる方は自治体の精密検査をしっかり受けてくださいという形で連携というのを勧めています。
いまやっと7万人の方に受けて頂いて、イベントも1000回以上実施できるようになってきました。
例えば。期待される効果、試算というところで、全国の保健所が495か所あるんです。そのくらいの展開がもし出来て、1日に50人ずつくらい、その495か所でイベントが出来たらですね、年間7425000人の検査が出来るんですが、こういった方がもしその生活習慣病になる年数が減ったら、予防が出来て減ったらその時の病院の削減効果は物凄いんじゃないかなということで、参考値として示しています。
最後に、今こういった事業を展開していくにあたって、色んな法律がボトルネックになっていまして、例えば看護師法というのがあって、明らかに値的には糖尿病の範囲に入っていらっしゃる方がいるんですけど、そこで本当であれば簡単な診断をしてあげて紹介状を書いてですね、専門の先生にご紹介した方がしっかり早期受診につながるんですけど、わたしたち看護師は医師のいない環境でそういうことが全く出来ないんです。なので、そういったことが出来たらなと。
お客さんが自ら刺すんですけど、看護士は手を出せないんですね。
病院だともちろん医師がいるので手は出せるんですが、患者さんというか、お客さんからすると、「なんで看護士が目の前にいるのにやってくれないのよ」と、みなさん疑問なんです。
自ら素人が出来るのに、なんで専門家が出来ないのかと、そういったところなので、そういったところも解決できると、自分でやるのは怖いなという方が「看護師さんがやってくれるならやろうかな」という風になるのかなと。
2つめが検査をする場所というのが、今までは臨床検査技師法で定められた検査場という企画でしかなかったので、私たちの検査というのは想定外だったんです。
でも出来れば衛生検査所にしてくれないかという保健所からのお願いがきて、そういったものも除外して頂けると、あと薬事法で医療機関とか以外にそういう物資をおろすというのは今まで稀、あんまりなかったので規約外のところでもちゃんとおろせるということを明言してもらえるといいのかなと、専門職の看護師がいるところということで認めてくださいというか、保険になるので、そういうところも明確にしていただけると非常にありがたく思います。
以上です。ありがとうございました。
質疑応答タイム
松田公太議員
ちょっと細かい質問をいくつかさせて頂きたいんですけれど、まずこの期待される効果をパッと今見て、数字をちょっと説明してもらっていいですか?
例えば糖尿病でいくと、今現状が年間でいうと、糖尿病の方で1兆1165億円かかっていますっていうことですね?
川添氏
はい、そうです。
松田議員
患者数が250万弱ですよということですね。
川添氏
はい、そうですね。
松田議員
この右の二つの数字というのは?
川添氏
これが約1億2000万人分の742万5000分の1と。
松田議員
あぁ、つまり1億2000万人に対して患者数を割った同じ比率で742万5000人の患者数を割ったら、15万3000人は発見できるはずですと、そういうことですね。
15万3000人の人達が糖尿病になったら691億円の治療費がかかりますよと、そういうことですね。なるほど、なるほど。
あとあの、この自分も結局わからないので教えて頂きたいのですが、例えばつい最近私も健康診断を受けたところなんですけど、採血って結構『量』を取りますよね?
5本くらい、こんなのに。
川添氏
そうですね。
松田議員
それで検査項目が大体一緒くらいのような感じがするんですけど、こんなチョビッとで計れるものなんですか? 正確に。
川添氏
そうですね、あの、検査項目自体はいわいる健康診断の半分くらいしかないんですね。血の量としては非常に少なくて良いんですけど、本当に少ない血液で計れる機械があるんです。その機械自体は薬事法を通っていて医療機関でも使っていいといい風になっているんですね。ただ一番その精密な機械と比べると若干誤差があります。ただプラスマイナス5%くらいとか、それくらいなんですけど、100が105とか95っていうことで、医療機関でも信頼を持って使える程度の機械です。
松田議員
なるほど。それを本当にチクっと刺して、ちょっとプクっと出てくるくらいの血液だけで計れちゃうんですか?
川添氏
そうですね。意外にですね、毛細血管の血ってピュッと出るんですけど、米粒くらいが2、3個出てくるので、それで充分です。
松田議員
それで1つ、米粒1つ分くらいで、例えば血糖値とか…これ全部は無理ですよね?血糖値や…
川添氏
全部できます。なので、全部ここに書いてある血液検査全てやろうとしても1回刺すだけで出来ます。何回も刺さなくても大丈夫です。
松田議員
じゃあ、もう例えば3つ計りたかったら3回刺さなくちゃいけないとか。痛い思いを3回するとかそういうのはないんですね?
川添氏
それはないですね。
松田議員
へー、なるほど。そんなに簡単に快適に出来ちゃうんですか。ちなみに今、その血液検査抜きでやっているところがあるとおっしゃっていましたけど、それは4番の骨密度…
川添氏
4番の骨密度と血圧、あと9番の肺年齢、10番のドライアイ。
松田議員
この3つしか出来ないんですね? そうしたら。
川添氏
そうなんですよ。今、お客さんにもアンケートをとっているんですけど、やっぱり血液検査がやりたいと。
松田議員
そりゃそうですよね。だって身長とか、血圧とかなんて多分どこにでも行って計れちゃうでしょうから。そうしたら商売にならないですね。
川添氏
そうですね。正直赤字なんですが、それでもちゃんとやっていこうと。
松田議員
その赤字のところいうのは?東急……
川添氏
東急横浜駅店ですね。
松田議員
あと店舗クローズしたのがイオン2号店で、残っているのが中野店だけということですね。
中野店はこれ全部出来ると。中野店はどうですか、収支は?
川添氏
中野店は収支はやっとトントンになっているという風になってきましたね。一番は、リピーターの方がすごく多いんですね。口コミがカナリ広がるので、それとも自分が悪い人が続けているのか……やっぱり、自分の値が改善されていくのか見に来るんだと思います。
松田議員
出店してどのくらいでトントンくらいになりました?
川添氏
大体1年くらいです。実はコストとしては4坪の家賃というのを引くのと、看護士1人の人件費だけなんですけど、なのでランニングコストとしての材料費というのは非常にかからないので、基本的には固定費がちゃんと回収できていれば問題ないですね。初期投資に関しても検査機材とかも、そんな数千万とかじゃなくてですね200万円程度なので。
松田議員
なるほど。
今日のご提案というのは、つまりこういった薬事法であったりとか、医師法とかを変えて、中野店のようなお店が出店しやすくしてもらいたいと、なぜ中野店が出来ているのかちょっとわからないですけど、保健所によって違うからということなんですかね?
川添氏
保健所の方が非常にご理解ある方で、今、区議会員の方もですね、本当は区がやるべき対象の方、保険証を持っていない方もいらっしゃる、そこに民間の事業の方がやっているのだから、そこで勉強すればいいじゃないかとっていうことで言ってくださるんですね。
松田議員
それはまた訳がわからないですよね。私も店、色んな所に出店してきたんですけど、区によって違うんですよね。全然。同じ保健所なのにいうこととか違うんですよ。
磯山記者
へー。違うの?
松田議員
ここの区はちょっとゆるいとかですね、あるんですよね。飲食店の業界の中でもこれは結構有名な話で、この区は…ちょっと具体的にいえませんけど、ちょっとゆるいよねとか。シンク1個、たとえば作って外しても気づかないとかね。そういうのがあるんですよ。
だから、中野で出来てそれが他で出来ないというのは、この仕組みがわからないですよね。意味が。
磯山記者
そうですね。厚生労働省なんかに相談にいったことはあるんですか?
川添氏
そうですね。相談させて頂いて、厚生労働省としては違法性がないということは言ってはくださいます。
磯山記者
積極的に応援しようという感じにはなってくれないと?
川添氏
そうですね。それで厚労省の権限で保健所に対して「やらせなさい」ということはやっぱり言われないですね。ただこれ保険材料を全く使わないで推進している、医師をつかわない、地域にも貢献しているということで厚労省の方は喜んでくださっています。
財務省の方とかも医療費が高いので、それを基本的に消費者からのお金で消費者が自分の健康を守ると、それで医療費が下がるので、いいんじゃないとはおっしゃってくださっています。
私のビジョンとしては美容院に行くような感覚で3カ月に1回くらい自分のチェックをして、自分から病気にならないことで実は社会に貢献すると。
医療費を使わないということは本当に困った時、難病とか、交通事故にあった時にみんなが安心してかかれる医療財源を確保することなので。本当にエコとか流行ったじゃないですか。やっぱり環境とか、資源を大切にしていくということで、だから健康に関しても、自分の健康は自分で守るという文化を日本も、まぁ日本だけじゃないですけど、根付かせられたら成功かなと。
磯山記者
そうですよね。僕らも糖尿病予備軍団と呼ばれて久しいんですけど、やっぱりなんで検診にいけないかというと忙しかったり、検診時間が決まっていて会社なんかでやってくれていても、予約を入れていてもそこに行く時間がなかったり。これがもっと暇な時に、知り合いの関係でちょっと寄って計ってもらえるのであれば、たぶん利用しやすいですよねぇ。
なるほど、面白いですね。保健所によって違うんですね。
松田議員
そうでしょうね。飲食の方も保健所でかなり違いますからね。やっぱり厳しいところ、そうでないところ。消防も厳しいところ、色々あるんですよね…同じ法律なのになんでだろうっていうところはありますよね。
これはあれですか。ハンサムマネーさんですよね?
川添氏
はい、そうですね。取り上げて頂いて。
松田議員
取り上げて頂いたんですね。これ、今日のお話というのは出店しやすくしてもらいたいということですよね?
川添氏
そうですね。これというのは実は、競合の色んな企業さんが少しずつ出はじめているんですね。そういったところが出る……ので、これから。そんな時に市場をしっかりと形成する為にも規制がある程度あればいいと思うんですよ。例えば、看護士が1名いるべきだとか。移設にはこういう基準が必要だとか、っていうのも含めて、しっかりとこう整理をしていかないと、臨床技師さんが言っていたのは、ケアプロさんはしっかり結構やっているよね。マニュアルもしっかり作ってといわれまして、変な業者さんが出てきたら、それでその市場が崩れてしまう可能性があるので、そういう意味でも、ある意味参入障壁をつくることが大切だと言われましたね。
磯山記者
なるほど。きちっとした規制を作るということですね。
川添氏
もしも、法律が整備されないようでしたら、私たちが民間の認定制度というのを作って、ケアプロの事業をやりたいという方にはその教育を是非受けて頂こうかなというふうに思っています。
磯山記者
ほんと、コンビニの横にあったり、コーヒー飲みながら出来たら、簡単だって行ける気がしますよね。あれですか、これ同業というか、医療関係周辺の人達の反応ってどうなんですか?
例えば臨床検査業界はすごい抵抗しているとか…そういうのはあるんですか?
川添氏
臨床検査技師の方で、リタイヤされた関係で独立したいという方が、実はこれを私たちのライセンスとして神奈川県でもやっているんですよ。彼としてはこういったものを一緒に広げていきたいと言ってくださっています。お医者さんとしましては、患者さんをとってしまうと利害が反してしまうんですけど、私たちは患者さん、そもそも病院に行かない人達をターゲットしているので、そうするとお医者さん達もですね、患者さんをちゃんと紹介してくれるなら、ありがたいねという風に言ってくださってます。
松田議員
なるほど、でも抵抗しそうですね。これが広がってきたら。
今、広がるちょっと布石がないから黙認しているんでしょうけど。多分相当言ってくるような気がしますね。法的に初めて競合と見なしてくるでしょうね。
例えば検査をして、悪い数値が出た方々に対するフォローはどうしているんですか?
川添氏
その場で、まず看護士がしっかりアドバイスするんですけど、病院にかからなくてはいけない方はそれは事実として、かかってくださいとお伝えしています。あとメールを登録して頂いている方には、その後どうですか?というか、再検査を促したりなどはさせていただいています。
松田議員
ちょっと病院に行った方がいいですよと、そういうことを伝えてあげるとか?
川添氏
そうですね。基準値がもう(※聞き取れず)…しないという事実だけは伝えますね。どういう、何科に行けばいいのかも質問されたらお答えしています。
松田議員
例えばですね、ある方が来ました、検査を受けたら、中性脂肪や悪玉コレストロール値が高いということが判明しました。その場でどの程度のアドバイスをしてさしあげるのかわからないんですけど、例えば、食生活を改善された方がいいですよというアドバイスまでしてあげて、わかりました、じゃあ、ちょっと病院に行くまでではないかもしれないし、そこまでの暇はないけれども、自分の食生活を改善しましょうとその方が決意したと。で、また月に1回くらい来ますよと、その方が戻ってくるとするじゃないですか、、リピーターとして。そういう方々に対する、さっきその記録の話をしましたけど、なにかアドバイス的な部分とかはされているんですか?
川添氏
食生活を28項目聞いていまして、例えば朝、昼、夜、ちゃんと食べているかとか。魚とか肉とか、どういったものを採っているかをお聞きして、どういう傾向があるかっていうのを聞いて、その何ヶ月間のデータを比較しながら簡単なアドバイスをしています。
松田議員
プラスアルファーのサービスで、例えばなにか、その人の記録を管理して……個人情報とか色々出てくるかもしれませんけど、管理して差し上げて、一緒に病院に行かずとも薬を飲まずとも改善していくというのを考えているというのは、リピーター率を増やしていくのはひとつの手かもしれませんね。ビジネスな話になりましたが。
川添氏
おっしゃる通りで、特に健康に関するSNSみたいなのを作ろうと思っていまして、例えば糖尿病の人達、糖尿病になりそうな人達が、自分達の試験を視野してもらうと、競争してもらうとか、またその何パターンで還元されるのかというものを作っていきたいと思っています。それによってリピート率もあがるかなと。
磯山記者
松田先生の目が事業家の目に(笑)。
松田議員
政治家の目じゃなくなっていましたね(笑)。
磯山記者
どこまで突き詰めていいのか、よくわからないんですが、例えば法律でいうと、どこの法律をどう変えると一番やりやすくなるんでしょうか?
川添氏
一番は、まず企画書の2番目に書いてあります、臨床検査技師法のですね、届け出の義務として自己採血で検査をする事業者は関係ないという風に書いていただいているんですね。今は、検査をするところ全てを登録しないといけない。で、一応除外対象としては研究機関とか、いくつかかいてあるんですけど、他には規約のようなものが想定されていない。そこを書いていただけると一番ありがたいです。有権の議員の方とか、松田先生とかが、そういう他の色んな方々に、良い議案を作って頂いて議員立法とかを作って頂けるとありがたいのかなと。
松田議員
ケアプロさん以外の会社は競合で何社くらい?
川添氏
同じ事業をやっているのが5社くらいありますね。それはお医者さんとかがやっているのもあって……。
松田議員
そうですね。それがある程度の数があって、みんなやりたがっているといったら、それは超党派で議員連盟つくったりとか法律の改正とか比較的にやりやすいですね。まだ。ケアプロさん1社だけとなると、そこは通しづらいかなという感じはするんですけど、でも5社くらいあるんですね。で、みなさんが同じような意見をもっていらっしゃると。
川添氏
そうですね。薬局さんがやっていたりとかしていますね。
松田議員
医師会を敵に回すような感じもしますね。
磯山記者
でも色んな人が入ってくるというのは面白いですよね。お医者さんもやろうと思えばお客さんというか、患者を早期に発見する出来るツールとしてつかえるわけだし、臨床検査技師なんかも似たようなこともできるとか、いがいとwinwinの形になるかもしれませんね。
松田議員
あと保健所はどうなんですか?これ保健所でたまにやっているじゃないですか?
川添氏
保健所自体でやっている実績はあるんですよ。それはあるので、保健所が自分達でやるのはいいのに、私たちがやるのはダメというのもあるので……。
松田議員
保健所がやるときは医者を連れてくるんじゃないんですか?
川添氏
医師がいてもですね。届け出を出さないと普通はいけないはずなので。届け出をしていないので。
松田議員
それがつかめれば話しやすいですね。
川添氏
それは一応、前にHPが前あったのでその時の資料は私たち持っています。その現場も実際見に行ったので。はい。調べればいくつか出てきます。
松田議員
それはただでやっていたんですか?
川添氏
そうですね、はい。
無料で。
磯山記者
メタボ検診なんかするよりもさ、血糖値を小まめに計ってくれる方が絶対良いと思うよね。
絶対そうですね。メタボ検診なんて計らなくてもわかるだろうっていう感じだからね。
口が乾いたりしだしたら始まっていますもんね。
気をつけよう。
以上
トンチの効いた新製品が大好き。ITベンチャー「デジタルデザイン」創業参画後、メールマガジン発行システム「まぐまぐ」を個人で開発。利用者と共につくるネットメディアとかわいいキャラに興味がある。
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