『ロケットマン』タロン・ エガ-トン インタビュー
エルトン・ジョンの半生を映画化した話題のミュージック・エンターテイメント超大作、映画『ロケットマン』が、夏の終わりに大ヒット公開中だ。『キングスマン』シリーズのタロン・ エガ-トンがエルトン役として主演を務め、ノンクレジットながら昨年の大ヒット作『ボヘミアン・ラプソディ』の最終監督を務めたデクスター・フレッチャーがメガホンを握り、音楽界の最高峰グラミー賞を5度受賞、世界一売れたシングルの記録を保持する伝説的ミュージシャンの心の叫びを活写! そこで来日したタロン・ エガ-トンに、この作品やエルトンのことなどインタビューした。
●さまざまな要素がつまっている作品ですが、ご自身ではどういう作品だと理解を?
勇気を持って、果敢に挑戦している作品だと思うよ。多くの人に観てもらいたいからといって、妥協をしていないところが気に入っている。国によっては、ゲイやLGBTに対しての偏見があるなか、そういうことを考慮して男性同士のラブシーンを控え目にすることも、やろうと思えばできたのに、あえてそういうことをしなかった。そこは勇気ある決断であって、僕は、この映画の魅力のひとつでもあると思う。ほかにもあるけれどね。
●もともとエルトン・ジョンとは、運命的な縁がありますよね。今回、ついてエルトン本人役を演じることになりました!
エルトン・ジョンは世界中で有名であって、それ以前に今でも活躍中だからね! その上、本人が製作に関わっている作品で、本人そのものを演じることは、僕が知っている限りでも、なかなかないことだよね。エルトンとは、この映画の製作を通して深いきずなや友情が生まれ、かけがえのない友人関係にもなった。僕にとっては特別で、魔法のような経験だった。
●個人的には、この作品に人生の皮肉を感じました。あれだけの波乱万丈の人生があったらこそ、あれだけの名曲を残した。人々の心を動かした。
おそらく、幸せで満足をしている人たちが、必ずしも素晴らしい芸術作品を作るわけではないんだよね。よく、必要から発明が生まれると言うけれども、素晴らしい作品を作る芸術家というものは、必ずしも幸せな人生を送っているわけではないと思う。ただエルトンに関して言えば、神から授かった美しいメロディーを書く才能があった。それは素晴らしいことだ。
●そして本作、世界中の人が共感していますね。リピーターも多いと聞いています。
これは黒澤明監督の言葉だそうだけれど、<多くの映画監督が思考で映画を作るけど、映画は心で作るものだ>と。これには、とても感銘を受けたよ。この映画『ロケットマン』は、エルトンの人生にあった悲しい出来事や、彼の素晴らしい音楽を称える作品でありながらも、彼のとても人間臭い部分を描く作品でもあるので、きっと世界中が共感したのだと思うよ。
●今日はありがとうございました! 最後にメッセージをお願いします!
エルトンは伝説的なミュージシャンだけれど、悩みや問題を抱えているところは僕らと変わらない。エルトンが有名人だからなんてことは関係なく、エルトンの人間らしい生き方に感動できる作品に仕上がっています。
(取材・文・写真/鴇田崇)
<STORY>
イギリス郊外ピナー。家に寄りつかない厳格な父親と、子供に無関心な母親。けんかの絶えない不仲な両親の間で、孤独を感じて育った少年レジナルド・ドワイト。唯一神に祝福されていたのは彼の才能――天才的な音楽センスを見出され、国立音楽院に入学する。その後、寂しさを紛らわすようにロックに傾倒する少年は、ミュージシャンになることを夢見て、古くさい自分の名前を捨てることを決意する。新たな彼の名前は「エルトン・ジョン」だった。(公式サイトより)
『ロケットマン』
大ヒット公開中!
配給:東和ピクチャーズ
公式サイト:https://rocketman.jp
(C) 2018 Paramount Pictures. All rights reserved.
■関連記事
アフター6後がメイン!?ディズニーの七夕に新要素:東京ディズニーリゾート特集
あのレリゴーを<真夏にホテルでいただく>目隠しダイニング先行体験レポ:東京ディズニーリゾート特集
逃げ出したフォーキーを探せ!『トイ・ストーリー4』とパークとのコラボを楽しく体験:東京ディズニーリゾート特集
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。