「伊庭靖子展 まなざしのあわい」新作絵画、版画のほか新たな試みとなる映像作品も

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伊庭靖子、Untitled 2018-02、油彩・カンヴァス、作家蔵(協力:MA2 Gallery) 撮影:木奥惠三 Keizo Kioku

個展「伊庭靖子展 まなざしのあわい」が、東京・上野の東京都美術館にて開催中。会期は、10月9日まで。

果実や寝具、器などをモチーフに、静謐で写実的な絵画を手がけてきた画家の伊庭靖子。1967年に生まれ、90年に嵯峨美術短期大学版画科専攻科を修了。最近の個展に「伊庭靖子Paintings」(MISA SHIN GALLERY、2017)、「伊庭靖子展」(MA2 Gallery、2018)、「伊庭靖子grain – A Way of Seeing」(Gallery Nomart)などがある。

自ら撮影した写真をもとに、触れたくなるようなモチーフの質感や、それがまとう光を描く伊庭。近年はそれまで接近していたモチーフとの距離を広げ、空間や風景を含めて画面を構成するという新たな展開を見せている。本展では、新作の絵画、版画のほか、新たな試みとなる映像作品も発表する。また、東京都美術館で撮影した写真から生み出された絵画も出展。建築家・前川國男がつくり上げた独特の空間に漂う光は、伊庭のレンズと手を通して生まれ変わる。

絵画、版画に加えて発表されるのが、伊庭にとって初の試みとなる映像作品だ。人の眼と見る対象との間にある光、大気、雰囲気に対する伊庭の一貫した関心を垣間見ることができる、立体視を用いた作品も出品されている。


伊庭靖子、Untitled 2017-01、油彩・カンヴァス、宮内正幸氏蔵 撮影:木奥惠三 Keizo Kioku Courtesy of MISA SHIN GALLERY


伊庭靖子、depth #2019(ギャラリーノマルにて、2019 年)© 植松琢麿

伊庭靖子展 まなざしのあわい
会期:2019年7月20日~10月9日
会場:東京都美術館 ギャラリーA・B・C
住所:東京都台東区上野公園8-36
電話番号:03-3823-6921
開室時間:9:30~17:30(金〜20:00 / 7月26日、8月2日、9日、16日、23日、30日〜21:00) ※入室は閉室の30分前まで
休室日:月、8月13日、9月17日、24日(ただし8月12日、9月16日、9月23日は開室)
料金:一般 800円 / 65歳以上 500円 / 大学・専門学校生 400円 / 高校生以下無料

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