[レッツゴー工場見学] マスコミ初公開の「JTたばこ工場」に潜入! 美しき工業機械たち
進化し続ける加熱式たばこの製造ライン

場所が変わり、次は加熱式たばこ『プルーム・テック』の製造ラインへ。場所が変わったら先ほどの紙巻たばことはまた違う香ばしさが。ほんの少し湿り気があるようなコーヒーのような、アロマっぽさが漂う区画に入りました。それもそのはず(後から知ったのですが)ここでは『ブラウンアロマ』という種類のカプセルを作っていました。

さて『プルーム・テック』や『プルーム・テック・プラス』の場合、粉砕された原料となる『プルーム・テック用顆粒』をカプセルに充填するところから製造はスタート。カプセルはブリスターパックと呼ばれる密閉容器に封入され、パッケージングされます。

2016年に導入された第一世代の製造機械から比べると、現在稼働している第三世代の製造機械は約40倍の能力!
紙巻たばこが30年で重ねてきた3世代分の進化を、加熱式たばこの製造ラインは3年間で実現したというスピード感なのだとか。おそるべし。

「特許関連が詰まりすぎていて撮影不可」という“フィルター製造エリア”を超えると、カートリッジやフィルターの封入を行うラインに入ります。



ロボットアームが、一度に多くのカートリッジを包装し、その香りをブリスターパックに閉じ込めます。扱っているものがプラスチック部品主体のためか、紙巻たばことはまた違ったハイテク感が漂っていました。


紙巻たばこの頃は生産量の予測やコントロールがしやすかったそうですが、加熱式たばこが加わってきた現在は以前より予測が立てづらいのだとか。だからこそ、生産に関してはスピード感重視で進めているそうです。


「家族の前で胸を張って吸えない」社会を変える
「たばこ屋だけれど、家族の前で胸を張って吸えないことにジレンマを感じていた」と語ったのは、『プルーム・テック』開発チームの山田学氏。

氏はにおいの少ない『D-spec』や無煙たばこ『ZERO STYLE』の開発を経て、『プルーム・テック』そして『プルーム・テック・プラス』を手がけるに至ります。
目指すのは「吸う人と吸わない人が共存できる社会」。その起点がこの工場にある事を今回の取材を通して感じました。
そして山田氏と同様にJTで働く人たちの心意気をよく表していたのは、綺麗に清掃された喫煙所の灰皿かもしれないな、とも思いました。

■プルーム公式サイト
https://www.ploom.jp/
https://youtu.be/5koLCPmhwQY

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