GoProでNDフィルターを使用する理由

有名なアクションカメラ「GoPro」を使って晴れた日に屋外でマニュアル撮影をする時に役立つ「ND フィルター」の必要性や簡単な使い方をご紹介します。
ND フィルターというのはカメラに入ってくる光の量を減らすアイテムで、映像用カメラでは広く用いられています。
一般的に、ND フィルターはレンズの後付するか、ビデオカメラだと最初から内蔵している機器も多くあります。
GoPro の場合は、次の写真のようにカメラレンズにはめ込むタイプを使うか、カメラレンズ用の ND フィルターを GoPro 用のアタッチメントを使って装着するかの二通りの方法で利用できます。
基本的に GoPro では(露出)オートモードで動画を撮影するので、理由がない限り ND フィルターは必要ないと思います。
でも、晴天時の昼間に外で撮影していると、「カメラの明るさがちょこちょこ変わって困る」や「照明部分がチカチカとフリッカーを起こしてしまっている」といった経験をしていませんか? もしそうなら露出の設定をマニュアルにして ND フィルターを使えば、こういった問題は殆ど解決します。
例えば、ND フィルターを使わずにシャッタースピードを 1/120 秒、ISO 感度を 100 にして撮影すると、GoPro のレンズは絞れないので簡単に白飛びします。
そこで ND フィルターを使います。
ND フィルターは光の量を減らすので、上の写真と同じシャッタースピードと ISO 感度だったとしても、例えば光の量を 1/4 に減らす ND4 フィルターを使うだけで白飛び部分を減らすことができます。
ND4 では ND フィルター無しの時よりも白飛びした部分は減っていますが、まだ飛んでいる部分があります。
それでは次に、光の量を 1/8 に減らす ND8 フィルターを使ってみます。
ND8 では空の青や雲の形状がハッキリと見えちょうどいい明るさ加減になっています。
ヒストグラムを見ても白飛び・黒潰れはなく、適正な露出に設定できています。
今度は光の量を 1/16 に減らす ND16 フィルターを使ってみます。
この場合、白飛びはほぼ無くなりましたが、逆に黒つぶれが多くなりました。
私がテストした時間や日の明るさだと ND8 フィルターを使用するのが最適で、場合によっては ND16 でも大丈夫かもしれません。
こんな感じで使用する ND フィルターの種類を決定していきます。
GoPro 用の ND フィルターには色々あって、ネットショップで検索すればすぐに出てきます。
値段は大体 1,000 ~ 3,000 円が相場です。
しかし、安すぎる ND フィルターだと、映像に色ムラが生じたりと、映像が極端に劣化しかねないので、安すぎる ND フィルターは選ばない方がいいでしょう。

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