約3人に1人が経験あり!頭痛や倦怠感などの「梅雨バテ」対策とは?
全国各地で梅雨入りが発表され、今年もジメジメした季節がやってきました。何かとやる気がなくなりがちな梅雨シーズンですが、毎年頭痛や倦怠感を感じる人も少なくないのではないでしょうか?もしかするとそれは「梅雨バテ」かもしれません。
健康解説動画チャンネル「からだプラン」や、現役医学生向けの個別指導塾「医学生道場」の運営を手がける株式会社リーフェは「梅雨バテ対策セミナー」を6月4日に開催。代表の現役内科医師・橋本将吉さんより、「梅雨バテ」の原因や対策を教えていただきました。
「梅雨バテ」は医学用語ではないのですが、梅雨の時期に感じやすいダルサや頭痛などの病気と診断される前の状態「未病」の中で特に梅雨時期に起こりやすい症状をまとめた総称だと言う。同社が20~50代の男女100名を対象とした調査を行なったところ、約3人に1人が梅雨の時期に何らかの体調不良を感じると判明。具体的な症状では「頭痛」「倦怠感」「疲れ」などが目立ったとのこと。
ではなぜこの梅雨の時期に様々な不調が引き起こるのでしょうか?橋本医師によると、人間は体を動かすと発汗し、汗が蒸発する際に体の熱を自然に逃がす仕組みになっている。しかし、梅雨の季節は気温も湿度も高いため、汗が蒸発しづらく、体の熱を逃がせずこもってしまう。熱が体にこもる状態が続くとさらに汗をかきやすくなり、脱水症状につながってしまうこともあるのだそう。
また、梅雨の時期は内臓を休ませる“副交感神経”よりも内臓を頑張らせる“交感神経”の方が昂ぶってしまい、自律神経のバランスが崩れやすく、不調を感じる人が多くなるようです。
梅雨バテは「梅雨の時期特有の気象の変化が交感神経の緊張や、軽度の脱水など人間の体に様々な影響を及ぼすもの」と言えます。
「梅雨バテ」には具体的にどのように対処したらよいのか?
①生活環境を整える温度や湿度が高い状態は、梅雨バテの原因になりがち。適度にクーラーや除湿器を使って室内を過ごしやすい環境に整えましょう。但し、冷房がキツすぎると交感神経が緊張してしまうので気をつけたいところ。
②食べ物を整える東洋医学の観点では「旬の食材」を食べることが大事。梅雨から夏にかけてはスイカやびわ、さくらんぼなどがいいでしょう。果物には水分が豊富に含まれているので、梅雨バテの対策にも効果的。外食では品目数を意識するようにしましょう。例えば冷やし中華や定食ならば様々な食材をバランスよく食べられるのでオススメです。
③運動をする梅雨の時期は熱が体の中にこもりやすいため、脂肪が多い人は特に注意しておきたいところ。ぜひ運動を生活習慣に組み込みましょう。ランニングなどの有酸素運動と、筋トレなどの無酸素運動を組み合わせて行うとより効果的です。
④スペシャルドリンクを飲む市販のスポーツドリンクは甘すぎてちょっと苦手…、という方にオススメなのが「からだプラン特製スペシャルドリンク」。身近な材料で簡単に作ることができます。梅雨バテ対策にはもちろん、7月以降の熱中症対策にもピッタリですよ。
橋下医師による特製スペシャルドリンクの作り方のデモンストレーションも実施。材料(1杯分)は以下の通り。
水・・・200ccレモン汁・・・大さじ1リンゴ酢・・・小さじ1オリゴ糖・・・大さじ1はちみつ・・・大さじ1+小さじ1塩・・・ひとつまみ
一般的なスポーツドリンクよりも甘さ控えめでスッキリした味わい。レモンやリンゴ酢の酸味が引き立ち、清涼感がたっぷり感じられました。
その他、びわ、パイナップル、キウイ、桃、ライチ、ミント、メロンなどの夏のフルーツと組み合わせて楽しむ方もオススメとのこと。デザート感覚で味わえるのも魅力ですね。
これから旅行などお出かけも多くなるシーズン。毎年倦怠感や頭痛などの不調で悩んでいる人はぜひ、「梅雨バテ対策」を実践してこの時期を快適に過ごしてみてはいかがでしょうか?
橋本 将吉氏プロフィール
1986年7月28日生(32歳)現役内科医として勤務しながら、健康解説動画チャンネルからだプラン、医学生専用の個別指導塾医学生道場を運営する㈱リーフェ代表取締役を務める。杏林大学医学部医学科卒業後、北海道八雲総合病院にて臨床研修医として従事。現在は都内病院にて非常勤医師として勤務している。
株式会社リーフェ 代表取締役:https://li-fe.tokyo/医学生道場 代表医師:https://igakuseidojo.com/からだプラン 代表:https://karada-plan.com/
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