気になっていた「金属製のボール」を使ってみたら、いつものコーヒーがもっと美味しくなった

スペシャルティコーヒーを扱う人気店で見かけて以来、ずっと気になっていた「金属製のボール」。
調べてみると「Paragon」というアイテムで、価格は約2万円。興味はあるけれど、なかなか手が出せずにいました。
そんな中、似た構造で価格が約半分の「MHW-3BOMBER Smooth ハンドドリップ チリングボール ホルダー」を発見。
これならまだ試しやすいかも……! と思い、早速購入してみました。
「香りを逃がさない」ってどういうこと?

このアイテムは、抽出直後のコーヒーを事前に凍らせた金属製のボールに当てて急冷することで、香りの揮発を防ぐというもの。
実は香り成分の多くは熱によって空気中に広がりやすいため、コーヒーは抽出された瞬間から香りがどんどん飛んでしまうのだそう。
それを物理的にブロックするのが、あの金属製のボールだったというわけです。
手持ちのドリッパーやサーバーがそのまま使える!

MHW-3BOMBER 「Smooth ハンドドリップ チリングボール ホルダー」 1,1520円(税込)
箱を開けると、想像以上にたくさんのパーツが入っていました。
説明書を見ながら、ドリッパートレイ・チリングボールトレイ・残液トレイの3つを、支柱に上から順にセットしていきます。

支柱には目盛りのようなドットが刻まれていて、使っているうちに好みの位置がなんとなく掴めるように。

まずは仮止めでざっくり位置を決めてから、実際にドリッパーやサーバーを置いて、最後にベストな高さへ調整していきます。
専用の器具を新たに買い揃えなくても、普段愛用しているドリッパーなどをそのまま使えるのがうれしいポイントです。
抽出の序盤で香りを閉じ込める

このアイテムのキーとなるのが、冷却用のチリングボール。
金属製でそのままでも少し冷たいですが、使用前には3〜4時間ほど冷凍庫でしっかりと凍らせておきます。
内部には冷却用の液体が封入されていて、凍った状態で熱いコーヒーに触れると、効率よく熱を吸収し、香りの揮発を抑える仕組みに。

抽出したコーヒーがすぐに当たるよう、なるべくドリッパーとの距離を近づけてセット
一般的にコーヒーの香り成分は、抽出の序盤にもっとも濃く出ると言われています。
そのため、お湯を注ぐ1投目や2投目を中心に急冷するのがポイント。
個人的には、1投目の蒸らし50mlだけをチリングボールに当てる方法が、シンプルかつ効果も実感しやすくて良かったです。

トレイはネジを軽く締めた状態ならスライド可能。
1投目がボールを通過したら、すぐに残液トレイの上にスライドして重ねることで、液だれも防げる仕組みになっています。

あとは通常通りにドリップを続けるだけ。
これだけで味に変化が出るの? と半信半疑でしたが、実際に飲んでみると、明らかな違いを感じました。
フレーバーや質感に分かりやすく違いがあった

私が感じたのは、香りの立ち方と質感の変化。
特にアイスコーヒーでは、フレーバーの開き方が顕著で、透明感のあるレシピでも豆本来の特徴がしっかりと伝わってきました。これがとっても美味しくて最高なんです……!
ホットで飲んだときにも香りの広がりが豊かで、それに加えてコーヒーの「質感」もトロッとした感じに変わったのが印象的でした。
気になる点もあるけど、思い切って買って良かった

約1ヶ月使ってみて、気になった点もあります。
まずひとつ目は、ドリッパーとサーバーの距離が少し離れること。
チリングボールのトレイをスライドさせた後はコーヒーが飛び散りやすく、また空気に触れる時間が長いので逆に香りが逃げてしまうのでは? と気になる場面もありました。
そこで私は、下段の残液トレイを外して、そのぶん全体の距離を縮めるスタイルで使っています。

ふたつ目は、チリングボールの冷却時間。
1日に何杯も淹れる人にとっては、冷却が追いつかないこともあります。予備を用意すれば解決しますが、そこまで管理するのは少し手間に感じる人も多そうです。
味と手間のバランスは難しいですが、特別な豆を楽しみたい日や、最高の一杯を淹れたいときには、価格に見合う満足感があるアイテムだと思いました。
効果はしっかり実感できたので、次はずっと気になっていた「Paragon」との比較にも挑戦してみたいな〜と考えています。

貝印の「生クリッチ」を使ってみたら想像以上の活躍でした

「台湾でしか買えないHARIOのドリッパー」が想像以上の逸品でした
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