KLMオランダ航空の次世代航空機『Flying-V』

6月2日、KLMオランダ航空とデルフト工科大学(TU Delft)は、次世代航空機『Flying-V』の開発における相互協力協定に調印しました。

FlyingV Teaser(YouTube)
https://youtu.be/7DmhQMvJ2aY

全長55メートル、翼幅65メートル、高さ17メートル、定員314名の『Flying-V』は、空気抵抗を減らすためのV字型という独特な形状と、機体の軽量化により、エアバスA350-900型機との比較において、20%少ない燃料消費を実現しています。独特のデザインではあるものの、サイズ的には世界中の空港の滑走路、搭乗ゲート、格納庫をそのまま利用できるとのことです。

現時点の『Flying-V』は、最大で灯油140万リットルの燃料を積んで、燃料効率が最も良いターボファンエンジンで推進力を得るように設計されています。KLMオランダ航空によれば、『Flying-V』開発の最大の目的は、「2030年末までにオランダの航空業界全体の二酸化炭素排出量を35%削減すること」だそうです。

Flying V, Presentation at TU Berlin (VIMEO)
https://vimeo.com/119263145

Flying V, Presentation at TU Berlin from Justus Benad on Vimeo.

『Flying-V』は、ドイツのベルリン工科大学(TU Berlin)の博士課程に籍を置くJustus Benad氏のコンセプトに基づくものです。当初の形状は上記動画のようなものとなっていました。

今年10月に開催されるKLMオランダ航空の創業100周年記念イベントで、『Flying-V』の縮尺模型及び実物大インテリアが公開予定となっています。

※画像とソース:
https://www.tudelft.nl/en/2019/tu-delft/klm-and-tu-delft-join-forces-to-make-aviation-more-sustainable/
https://www.tudelft.nl/en/ae/flying-v/
(C)Edwin Wallet, Studio OSO

―― 見たことのないものを見に行こう 『ガジェット通信』
(執筆者: 6PAC) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

  1. HOME
  2. エンタメ
  3. KLMオランダ航空の次世代航空機『Flying-V』
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。