AppleのクックCEO、大火災で損壊したノートルダム大聖堂修復への寄付を発表

フランス・パリの世界遺産、ノートルダム大聖堂が炎に包まれたニュースは、カトリック信者やフランス国民だけでなく世界中に衝撃を与えた。現地時間15日午後7時ごろに出火してから8時間以上炎上し、16日未明にようやくほぼ鎮火するという大惨事となった。

大聖堂の象徴、尖塔が焼け落ちるシーンの映像にショックを受けた人も多いだろう。そして、Appleのティム・クックCEOもそうした1人だったようだ。クック氏は火災から一夜明けた16日、ツイッターで「Appleはノートルダム大聖堂修復に寄付する」と表明した。

・「心を痛めている」

クック氏のツイートは次の通りだ。

ノートルダムは希望のシンボル、というフランスの人々、そして世界中の人々のことを思い、心を痛めている。犠牲者がいなかったことに安堵している。Appleは、次世代のためにノートルダムの貴重な遺産を修復するという再建活動に寄付する。

ツイートの最後はフランスの国旗でしめられている。クック氏のツイートには日本時間4月17日の時点で1万9000以上の「いいね」がついている。

・支援の動き広がる

フランスのエマニュエル・マクロン大統領はすでにノートルダムの修復と、修復費用を賄うべく寄付を集めることを宣言している。額は示されていないが、Appleの寄付もそこに届けられると予想される。

一方、再建に向け、フランス国内でも支援の動きが始まっている。高級ブランドをもつコングロマリット、ケリンググループのCEOは1億ユーロ(約125億円)を寄付する意向を明らかにした。

また、ルイヴィトンなどを展開するLVMHと、LVMHを所有するバーナード・アルノー一族も2億ユーロ(約250億円)を寄付するという。

築800年超という歴史的価値を持ちつつ、パリ市民の心の拠り所であり、そしてパリを訪れる観光客が必ず足を運ぶノートルダム。今後インターネット上でも再建活動協力の動きが広がりを見せそうだ。

Tim Cook/Twitter

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