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「最近の『だから推しには会える時に会いに行っとけ』発言が嫌い」アーティスト・杉本善徳が持論を展開 「引退するから、解散するから、は違うと思う」

平成というひとつの時代の終わりを象徴するように、最近やけに多いように感じる「引退」「解散」報道。その度にネットで盛り上がるのが、驚きやショックを受けた悲しみの声。それと共に発生した、ジャンルは違えど何かを熱心に応援するいわゆるオタクたちの共通意識に、アーティスト・杉本善徳氏が持論を展開した。

現在、OLDCODEXやTVアニメ『活撃 刀剣乱舞』、A応Pなどにも楽曲を提供するなど、ソロで活動する杉本氏。2005年に解散したバンド・Waiveが期間限定復活として4月30日にZeepTokyoでのワンマン公演を予定している。(※チケット発売中!)

解散後、バンドの復活公演を行い、その特需も感じている彼だが、「最近、アーティストが死んだり解散したりすると、Twitterとかで『だから推しには会える時に会いに行っとけ』というのがめちゃくちゃ拡散される。僕は結構その発言が嫌い。その通りだな~とは思うんですけど、“だから”じゃねえ!と思うんです」と発言。その理由とは?

また、ここ数年、解散したバンドの復活・期間限定の再結成なども多いが、その真相についても話を聞いた。

ここ数年、解散したバンドが復活・再結成しまくっているのはなぜ?

――ここ数年、復活するバンドが本当に多いな!と感じますが、率直になぜなんでしょう?

杉本:いっぱい理由はあると思うんですけど、ナンバーガールは本人が「稼ぎてえ」と発信してましたよね(笑)。

――やっぱりその理由が一番多いのかなと思っちゃうんですけど。

杉本:そう思われがちだし、もちろん理由の1つとしてはあるけど、たぶんそこじゃないな、ムーブメントにまでなったのは。結果的にはお金に結びついちゃう気はするけど、それはわかりやすい部分であって、もうちょい複雑に考えたときには、アーティストの財布にお金が入るか、プロダクションに入るか、などの考え方よりも、ショーとして成り立たせるためにお金が必要だからであって、たどり着いたのが「復活ブーム」だったんじゃないかな。

――現役のアーティストよりショーにしやすいものだった、と。

杉本:音楽をただ披露するのには大してお金はかからないですけど、復活させるような時代の音楽ってやっぱり華やかな頃の音楽だから、マネタイズできないとダメなもので。

例えば、バンドの現役時代には若かったファンの人が金銭的な面で観に行けていない場合がある。でも、その人たちがある程度大人になってきて、お仕事されてお給料もらうから、「今ならライブやれば観に行けるよ!」ってようやくなってくれた。だから、30代、40代のお客さんに対して披露する音楽のほうが成り立つシーンがしっかりと存在する。人口としても30代、40代の方が多いから、単純にビジネスとして考えた時にマーケットが大きいところにアプローチしたい音楽を動かしている会社や組織からすると、「30代、40代の層にアピールするには、あのバンドしかないよな」となると、復活させるしかない。

――じゃあメンバー本人からではなく、プロダクションなど外部からのアプローチがあって復活するということなんですか?

杉本:それは大きいと思います。本人たちがやりたいと言っているとしても、なんでやりたいと思ったかは、周りがやってたのを見たからだと思うから。そのきっかけになったのが誰になったのかはわからないけど、それこそLUNA SEAとかX JAPANみたいな大きな母体が復活のイメージを大きく植え付けていると思いますね。

最後だからを商売にすると「みんな死ぬほど活休するし、死ぬほど重大発表する」

杉本:最近、アーティストが死んだり解散したりすると、Twitterとかで『だから推しには会える時に会いに行っとけ』というのがめちゃくちゃ拡散される。僕は結構その発言が嫌い。その通りだな~とは思うんですけど、“だから”じゃねえ!と思うんです。死ぬからじゃないし、解散するからでもないんやと思うんですよ。

――それは違うぞ!と言いたいと。

杉本:僕は何かを好きって思う気持ちは永遠じゃないからこそ、好きだと思えるものに対して、“好きな時に「好き」”と表現しないといけないと思う。今日好きなものを明日はもう好きじゃないかもしれない、というのが起こり得ることを知っておくことが人生において一番大事なことであって、「お別れの時がくるから」ということを言い出すと、ネガティブなものが付きまとってくるから、そういう意味では最初から好きにならない方が幸せになってしまうと思うんですよ。「(いなくなる前提の)会える内に会っとけ」というところをフィーチャーしすぎると。

僕はそうじゃなくて、今日好きなものと明日好きなものが違っていて、好きなものがあることが人生の喜びだと思っているから。それは対象が人ではなく、食べ物であったとしても。「今日の俺、ラーメン大好き! 来週食べに行こう!」と思っていたとして、来週になったら「いや、もうラーメン食べるには太るからさ……」みたいに自分の状況が変化しているかもしれないし、そうなるのは寂しいから、好きなものが食べられるんだったら今日食べろ! それだけ。

――なるほど。

杉本:アーティストもそう。本当に僕らWaiveを観たいなと思ってくれているんだとしたら、「この5月1日で観られなくなるよ! アーティストとして最後だから来てくれ」というのを商売にしたくない。時代は変わっていくから、そのやり方は古いというか発信者として思考が止まっている人のやり方で、わかりやすく稼げるけど、あまりにも面白くない。

解散の時と復活のツアーだけに動員があるというのもわかるんだけど、それと同じような話題性を作ろうとすると僕らもやっていくことがどんどん姑息になっていって、姑息になればなるほどオプションビジネスになっていく。だからこそ、ネットを見ていたら死ぬほどみんな活休するし、死ぬほど重大発表するし。何も重大じゃないのに数字が欲しくて重大発表にされるから、見る側も重大発表に慣れていって、「重大でもないでしょ」になってしまう。

――それはありますね。

杉本:それは発信する側が生んでしまったことだし、背負うべき業だからこそ、ステージに立ち続けている人間がいち早くそうじゃないやり方で、ネガティブな理由からじゃなく“ハッピーなのに確かに観に行かないとこの喜びは共有できない”という風にしていかないとダメだと思う。だからこそ、「今好きだから」とか、「その時観たいと思ったから観る」に繋げたいんですよ。

――失くなるという惜しさから行くのは少し楽しみ方が違いますもんね。「引退するから」「解散だから」という理由ではなく、なるべく好きなイベントに足を運びたいと思います!

また、自身の解散したバンド・Waiveの今後については、「“もうないよ”を売りにするというよりは、“今後あるでしょ!”とお互いが思える空間を作るためには、これは悲しいことだけど、数字というのはどうしてもつきまとってくるので、『あれ?動員が現役時代より増えんねや。これ、やれんちゃう?』と思ってメンバーが『もう1回やらへん?じゃあ次はあの会場を売り切ろう』とかを言えるようになるといいのにな、と思っています。お互いが“やりたいな”、“観たいな”が持続する関係性を作りたいなあと思っていますけどね」とシビアなお金の話も交え、赤裸々に語った。

Waive単独ライブ『「サヨナラ?」愛しい平成よ』4月30日Zepp Tokyo公演はチケット発売中!


【公式】Waive – いつか(LIVE / 2016年10月22日@赤坂BLITZ)

復活ツアーや過去の楽曲についても語った、インタビュー記事はコチラ↓
解散から14年……冷たい青色から暖色のライブに Waive杉本善徳「お互いが“やりたいな”、“観たいな”が持続する関係性を作りたい」[撮り下ろしインタビュー]
https://getnews.jp/archives/2142758

[撮影:周二郎]

公演情報

Waive GIG『「サヨナラ?」愛しい平成よ』
2019年4月30日(火・祝) Zepp Tokyo
Open 17:15 / Start 18:00
前売料金 1Fスタンディング ¥6,500(税込・Drink代別)
※3歳以上はチケット必要
(問)DISK GARAGE 050-5533-0888(平日12:00~19:00)
※入場者全員に、新録「Dear」のCD音源をプレゼント!
Waiveオフィシャルサイト:
http://www.waivewaive.com/[リンク]

■各プレイガイドにてチケット好評発売中!
イープラス: http://eplus.jp/waive-gig/[リンク]
チケットぴあ: 0570-02-9999 https://t.pia.jp/【P:126-992】[リンク]
ローソンチケット: 0570-084-003 https://l-tike.com/waive【L:76541】[リンク]
楽天チケット: http://r-t.jp/waive [リンク]

杉本善徳 単独公演『南無 ~get ready to show the ××~』
2019/7/6(土)渋谷CYCLONE
*当日入場者全員に新曲CDを無料配布!
開場16:30/開演17:00 チケット料金:¥5,800(税込・ドリンク代別¥600)
[問]Zeppライブ:03-5575-5170(平日13:00~17:00)
詳細は「杉本善徳」オフィシャルサイトまで!
http://www.ys1126.com/[リンク]

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記者:

アニメや可愛いものが大好き。主にOtajoで執筆中。

ウェブサイト: http://otajo.jp/

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