小栗旬主演ドラマや玉木宏主演連ドラなど話題作続き、今テレ東ドラマが元気!
3月放送のさん主演スペシャルドラマ『二つの祖国』や、玉木宏さん主演の4月スタートの連ドラ『スパイラル~町工場の奇跡~』など話題作を続々と制作し続けるテレビ東京のドラマ。
かつてテレ東ドラマといえば時代劇のイメージが強かったですが、最近では現代劇で、さん主演の『三匹のおっさん』シリーズなどスマッシュヒットしているドラマも目立ったり、“月10”のビジネスドラマシリーズも好評です。
そんなテレ東ドラマの近年の傾向や好調の理由を探ります。
■高齢者をターゲットにした金曜8時枠からはいくつかの人気シリーズが誕生
昨年10月からの月曜10時の「ドラマBiz」枠『ハラスメントゲーム』で主演したさんは、同番組の制作発表会見で「今テレビ東京のドラマが元気」と語っていましたが、確かに最近のテレ東ドラマには勢いを感じます。
これまでテレビ東京のドラマといえば、新春放送の長時間の“ワイド時代劇”(2016年で終了)をはじめ、時代劇のイメージが強いと思います。現代劇では水曜夜に放送されていた2時間ドラマなどがありましたが、連続ドラマはほとんどない印象でした。
現代劇の連続ドラマでは、かつては役所広司さん主演の『刑事追う!』(1996年)などがありましたが、視聴率がふるわなかったためか、枠が定着することはなかなかありませんでした。
そんななか、2013年10月にさん主演の『刑事吉永誠一 涙の事件簿』から始まった金曜8時のドラマ枠では、2014年1月から第1作が放送され現在シリーズ3作目まで制作されている『三匹のおっさん』シリーズが毎回10%前後の視聴率を記録し人気となっています。
また現在第3シリーズまで続いている、さんと松下由樹さんのコミカルなやりとりが人気の刑事ドラマ『警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~』、人気定番映画の主人公を濱田岳さんが引き継いだ『釣りバカ日誌~新入社員 浜崎伝助~』も第2シリーズまで制作されるなど、スマッシュヒットしている作品を生み出しています。
■ドラマファンより報道志向のビジネスマンから支持!?『ドラマBiz』枠
月曜10時の『ドラマBiz』枠は昨年4月から、さん主演『ヘッドハンター』から新設されました。続くさん主演『ラストチャンス 再生請負人』、さん主演『ハラスメントゲーム』と続きました。メインの視聴者層となる40代、50代の男性が、若い頃に観ていたドラマで主演を務め現在は大人にも評価される実力派となった俳優が主役を務めます。
このドラマ枠は、共同テレビ プロデューサーとしてフジテレビなどのヒットドラマを多数手掛けてきた稲田秀樹プロデューサーが主に手掛けていますが、ヒットメーカーがテレ東の戦力になっているのも、今のテレ東ドラマの好調の要因の一つかもしれません。
今月11日まで放送された『よつば銀行 原島浩美がモノ申す!~この女に賭けろ~』は、さん主演で同シリーズ初の女性主演ドラマになっています。ヒットドラマの“鉄板”である『ごくせん』フォーマット(2000年代の仲間由紀恵さん主演の大ヒットドラマのように、悪役の横暴でもやもやした状況にヒロインが果敢に立ち向かい、最後にヒロインの一喝で問題を解決し視聴者をスカッとさせる一話完結作品)でもあり、新たな挑戦も見れます。
また同枠は、23時台の人気ニュース番組『WBS』と併せ、ビジネスマンに向けた編成で、ビジネスマンが続けて見やすい編成で、また22時台に火曜の『ガイヤの夜明け』などベルトでビジネスマンに人気の番組を配置する編成で、ビジネスマンの視聴習慣の中に入り込みつつあります。
■旬の俳優よりも内容に合った実力派俳優を多くキャスティング
テレビ東京のドラマの場合、他局のように旬のド真ん中の俳優や女優が主役を務めるわけではなく、視聴率でも他局のドラマと比べると全般的にはまだまだ低いと言わざるを得ません。
他局ドラマでは視聴率15%程度のヒットドラマを目指し、メインのターゲットは決めるものの、やはり視聴者層の広がりを求めた作品作りになりますが、それに比べて、テレ東のドラマは、金曜8時のドラマでは高齢者、月曜10時枠ではビジネスマンと、ターゲットを明確にすることで、大ヒットとまではいかないものの安定的な視聴率を記録しています。
若者のドラマ離れがささやかれる中、リアルタイムでドラマを視聴するのは高齢者層が多く、そういう意味では、特に金曜8時枠の作品は今の時代に合った作りになっています。比較的わかりやすいストーリー展開、安心して観られる登場人物など、高齢者の感覚にマッチしていると思います。
また他局のドラマと比べても、テレ東ドラマは内容ありきでのキャスティングが目立ち、その世界に違和感なく入っていけるのも強みです。旬の人気俳優やアイドル的な人気を誇る俳優がずらっと出演する作品でも決してヒットにつながるとは限らない昨今、もっとも堅実なドラマを提供しているのはテレ東作品なのかもしれません。
文/田中裕幸
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