シャキーラ、約18億円の脱税でスペインの裁判所に出頭命令

シャキーラ、約18億円の脱税でスペインの裁判所に出頭命令

 シャキーラが、1,450万ユーロ(約18億円)の脱税について、2019年6月12日にスペインの裁判所へ出頭するよう召喚された。6件の詐欺行為について責任を問われており、彼女が有罪になった場合、罰金のほかに懲役刑が科される可能性がある。

 コロンビア出身の世界的歌手である彼女は、スペインの有名サッカー選手ジェラール・ピケと結婚しているが、2012年から2014年にかけて彼女がどこに住居を構えていたかということが本件の争点だ。もし彼女がこの期間中にスペインのバルセロナに夫と暮らしていたとしたら、スペインの税務当局に税金を納めなければならない規定となっている。

 シャキーラ側は、この期間中に彼女はまだバハマに住んでいたと主張している。元恋人のAntonio de la Ruaと2004年に購入した家があり、2015年に法的にスペインに移住するまではそこで暮らしていたとされる。

 ところが、2011年にシャキーラ本人がスペインのトーク番組で“正式にバルセロナで暮らしている”と発言するなど不審な点が多いことから、検察側は彼女が実際には夫とスペイン在住だったものの、節税のために海外で暮らしているかのように見せかけていたと主張している。また、タックス・ヘイブンに所得を隠すために複数のシェルター・カンパニーを利用しているとスペイン紙El Periodicoや複数のスペインのメディアが報じている。

 シャキーラについては、2015年に移住する前にスペイン国内に何日間滞在していたのか調査が行われた上で、2018年12月に税金詐欺で起訴された。スペインの税法では、国内に183日以上滞在した者は在住者と見なされ、税金を支払う義務が発生する。

 この調査では、パパラッチが撮影した写真やSNSに投稿されたものがシャキーラの居所の証拠として用いられた。2012年に一家の新居の建設を監督する身重の彼女の姿を捉えた写真もこの中に含まれている。シャキーラは2013年にバルセロナの病院で長男を出産した。調査員たちはほかにも、彼女が利用した地元の美容院に来店回数を確認するなどしたそうだ。

 この調査を元に、シャキーラが2012年には243日、2013年には212日、2014年には244日スペインに滞在していたと結論づけられた。検察側は、バハマ在住だという彼女が、実際にはこの間1日もバハマに滞在していなかったと主張している。

 シャキーラの代理人は、「(シャキーラは)多忙な職業活動により世界中を飛び回っているため、彼女のビジネス・モデルや家族のスタイルは従来のそれらとは大変異なる」と以前米ビルボードに対し声明で説明していた。スペインの税法によると、シャキーラが183日以上スペインに滞在していなかったとしても、彼女の家やパートナーや子どもなどの“重大利益”がそこにあることから、彼女が国外で過ごした時間は“散発的な不在”として見なされる可能性がある。

 シャキーラは2018年の初めに、2,000万ユーロ(約25億円)以上もの追徴金をアシエンダ(Hacienda)と呼ばれるスペインの税務当局に納めている。これは彼女がピケと出会った翌年に当たる2011年分で、今回の調査範囲からこの年は除外されている。彼女はその後、今回の出頭命令が公になる前に、2012年から2014年分の1,450万ユーロ(約18億円)を善意の措置(good faith measure)として支払ったと報じられている。

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