大ブレイク間近?! King Gnuの売れ方とは【Chart insight of insight】
今週のHot100もリリース週の楽曲がいくつもチャートイン。年度末に向けてのリリースラッシュが始まっている。そのなかで、一際目立つのが9位にチャートインしたKing Gnuの「白日」だ(【表1】)。King Gnuは、今年の1月にアルバムを初メジャー・リリースして勢いに乗っているが、この曲は日本テレビ系ドラマ『イノセンス 冤罪弁護士』の主題歌に抜擢され、俄然注目を集めている。すでにツアーもソールドアウト続出という人気ぶりということもあり、一気にお茶の間に浸透するのではないだろうか。
2月22日に配信された「白日」は、アルバムには未収録の新曲でフィジカルのCDはないが、ダウンロードだけみると3位、ストリーミングでも15位と非常に調子が良い。ラジオのオンエア回数も見ても分かる通り、メディアでの露出も順調のようなのでまだまだ機運はある。これでツイッターやカラオケなど他の要素が絡んでくれば、さらに上位をマークする可能性があるだろう。CDの売上がなくても、この勢いがあれば、昨年のあいみょんのようなブレイクにつながるかもしれない。
事実、昨年9月にインディーズでリリースした「Prayer X」も、初動は配信だった(【表2】)。ダウンロードの最高位は15位で、その後のCDセールスの最高位は29位。ここからも、配信に強いアーティストであることがよくわかる。どこかのタイミングでブレイクすれば、一気に旧作の配信がチャートに上昇してくるだろう。まさに今はブレイクポイントを狙っている状態といえる。あとは、リリースやプロモーションをうまく仕掛けることによって、一気にヒットアーティストへと成長するはずだ。Text:風奏陽
関連記事リンク(外部サイト)
ロングセールスのキーは3つの要素?! あいみょんとDA PUMPの売れ方とは【Chart insight of insight】
配信とタイアップでチャートを制する?! ONE OK ROCKの戦略【Chart insight of insight】
CDの売上で勝負するアーティストたち?!ジャニーズWESTとTHE RAMPAGE from EXILE TRIBE【Chart insight of insight】
国内唯一の総合シングルチャート“JAPAN HOT100”を発表。国内外のオリジナルエンタメニュースやアーティストインタビューをお届け中!
ウェブサイト: http://www.billboard-japan.com/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。