転機は小学校時代 稀代の”メモ魔”「SHOWROOM」前田裕二社長が教える「メモ術」
アーティストやアイドルなどの配信を無料で視聴できるライブストリーミングサービス、「SHOWROOM(ショールーム)」事業を立ち上げたことで脚光を浴びた起業家・前田裕二さん。
今や時代の寵児として知られる前田さんですが、実はその前半生は過酷なものでした。8歳で母親を亡くし、10歳年上の兄が苦労して育ててくれたこと、兄を喜ばせるために、学習塾にも行かずに必死で勉強し早稲田大学政治経済学部に入学したこと。貧困の中、小学6年生から路上でギターの弾き語りをして、投げ銭で稼いでいたという体験を、ライブ配信サービス「SHOWROOM」設立へとつなげた経緯は、2017年刊行の前著『人生の勝算』(幻冬舎刊)にも詳しく綴られています。
そんな前田さんが、自身が実践しているメモ術を明かしているのが、今回ご紹介する新著『メモの魔力』。365日、驚異的な量のメモを取っている”メモ魔”で有名な前田さんですが、きっかけは小学生時代にあると言います。
もともとノートを取るときに、板書を書き写すだけでなく、自分なりに気付いたことを書き加えたり、シールや色分けで創意工夫したりすることが好きだったそうですが、小学6年次の担任教諭「吉野先生」が、その姿勢を評価してくれた影響が見逃せないと振り返っています。
本書の中では、吉野先生が、前田さんのノート作りに目を留め「みんな、前田くんのノートを見習って!」(本書より)と手放しでほめてくれた思い出を、以下のように述懐。
「今考えれば、僕のノートが本当に優れていたのかどうかは、もはやわかりません。もしかしたら、両親を亡くして、塞ぎ込んで友達もあまりいなかった僕に対して、励ましたいという必死の想いでそんな行動をとってくれたのかもしれません」(本書より)
環境に恵まれなかった幼少期のエピソードを交えつつ、前田さんオリジナルのメモ術メソッドを詰め込んだ本書。日々を漫然と受け身に過ごすのではなく、能動的にメモを取ることで意識を変え、結果的に人生を好転させようという前田さんの起業家スピリッツが横溢した1冊と言えるでしょう。
■関連記事
「100年ライフ」が当たり前? 長寿化時代を生きぬくための教科書
敬語、ちゃんと使いこなせてますか?
きれいなドライフラワーに仕上げるために気をつけたいこととは?
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。