「集中したい」「一人の世界に入りたい」そんな願いをサポートしてくれるウェアラブルデバイス『WEAR SPACE』中の人インタビュー

access_time create folderデジタル・IT

コワーキングスペースやカフェ、フリーアドレスで仕事をする人が増えている中、周囲の会話や音に気をとられることなく集中したい、一人になれる環境が欲しいと思っている方も多いのではないでしょうか。

パナソニックのデザインスタジオFUTURE LIFE FACTORYとShiftallの合同プロジェクトWEAR SPACE projectが、クラウドファンディングサイト『GREEN FUNDING』で12月11日まで資金調達を展開中のウェアラブル端末『WEAR SPACE』は、そんな「集中したい」「一人の世界に入りたい」という願いをサポートしてくれるデバイス。

『WEAR SPACE』プロジェクトページ(GREEN FUNDING by T-SITE)
https://greenfunding.jp/lab/projects/2463

見た目もコンセプトも面白そうなこのデバイスについて、プロダクトデザイン担当のFUTURE LIFE FACTORY井野智晃氏と開発担当のShiftall甲斐祐樹氏にお話を伺いました。

プロジェクトのきっかけ

――このデバイスはどういったきっかけで生まれたのですか

井野:同じチームのメンバーがいつもノイズキャンセリング機能のヘッドホンをして仕事をしていたんです。ある時「これは個室の感覚になれる」と感じて、「もっと個室感を出すにはどうすればいいか」とみんなでアイデアを考えたんです。視界を強制的に狭めてしまえば、より個室感が出るんじゃないのということで、それを実際やってみたら、「いい感じだな」ということで始まりました。

――クラウドファンディングという方法をとった経緯を教えていただけますか

井野:パナソニックは新規の商品に簡単にはお金がでないんですよ。クラウドファンディングということ自体もやるような会社じゃないので、資金集めというより純粋な需要性評価ということでやっているんです。お金が集まったら需要があるんだと確かに認めてもらえる。成功したらもう一回パナソニックで作りませんかと答申しようと思っているんですけど、ひとまずその前段階の調査ということでクラウドファンディングを使っているという感じです。

去年の5月位にはコンセプトワークができていて、このコンセプトでプロダクトデザインの三大デザイン賞の一つ『red dot design award』で「best of the best」という賞を受賞できたんです。そこでまずコンセプトはイケてるなっていうお墨付きをもらえて。

そこから試作品を作って形にして、外に出していったら「欲しい」と言ってくれる人がたくさんいたんですよね。『SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)』というイベントでも好評で「欲しい」と言ってくれる人が多数いて、これは商品にしてもいけるんじゃないかという感触を得ました。

そこで、もともとCerevoにいたShiftallの甲斐さんや、代表の岩佐琢磨さんが「パナソニックで作れないなら私たちが作りますよ」と言ってくれたので、ようやくクラウドファンディングができるようになったんです。Cerevoはクラウドファンディングを10個以上やっていて、そのへんのノウハウをパナソニック側は全く知らなかったので、ものすごく心強かったです。

使用感について

――使ってみた感じはどんなものなのですか

井野:シーンという感じになります。ちょっと声も遠くなって。

甲斐:そばで話しているのは分かるんですけど気にならなくなるというのが一番近いですね。感覚的に。

――実際、集中はできるのでしょうか

甲斐:僕は試作品をずっと持っているので、よく仕事で試すんですけど、集中できますね。1~2時間ガッツリ作業するぞというときに、他のことが全然気にならなくなるんで。あと、装着すると集中しなきゃという気持ちになるんで。服を着替えるとかお風呂入るとかと一緒で、いわゆるやる気スイッチというものが入る効果もありますね。

――(装着した姿を見た)周りの人の反応はどうですか

甲斐:意外と気にならないです。慣れてきちゃうというか。

先日もコワーキングスペースに全く説明なく持って行ったんですけど、知り合いに「溶け込んでたよ」と言われました。色が落ち着いているところもあるんですけど、少なくとも全身ピンクの服なんかを着ている人よりは全然目立たないです。

試作品を通じて得られた可能性の広がり

――試作品を使っていただいた方の反応はどんなものがありましたか

甲斐:試作品を出してから、いろんな使い方があるなと言っていただいていて、家で勉強するときも、他の子がテレビを見ているとすごく気が散ってしまうけど、これをつけていれば勉強に集中できるということだったり。

意外に反応が多かったのはADHDの方。ADHDの方はすごい神経が繊細なので、周りの物音とか人が何かしているだけで気になってしまって集中できないそうです。テストをしていただいたんですけど、『WEAR SPACE』のおかげで全然気にならなかった」と言っていただけて。ADHDの啓蒙をしている団体の方にもすごく応援をしていただいているんです。

井野:『ANREALAGE(アンリアレイジ)』というブランドのデザイナー森永邦彦さんに興味を持ってもらって「仕事で使うというよりも、美術館の没入する体験に使えるんじゃないの」というご意見をいただいて、彼の展覧会で『iPad』を至近距離で並べてムービーを見る作品にも使ってくれて、「これを使うと隣の人が気にならなくて、目の前のアーカイブムービーに集中できる」という感想もいただきました。そういう使い方もあるんだ、と広がった感じがありましたね。

1 2次のページ
access_time create folderデジタル・IT

020

TwitterID: miho020

  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

スマホゲーム タラコたたき
ガジェ通制作ライブ
→ガジェ通制作生放送一覧