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名作Flash『ウシガエル』の塚原重義が新作長編アニメ『クラユカバ』の制作支援を募集! 「僕は生きています。ずっと作り続けています」

Flash黄金期に現れた“稀なる星”

―― 塚原生きてるのか?――

ネットでそんな書き込みを目にした、と語るのは映像作家、塚原重義

今からさかのぼること14年前。2004年にFlashアニメ『装脚戦車の憂鬱』がホームページ『弥栄堂』で公開された。

インターネット上でFlashアニメのムーブメントが起き、オンラインでは『紅白Flash合戦』、オフラインイベントでは『flash★bomb』が開催されるなど『Macromedia Flash』を用いた映像熱が最も高まっていた頃だった。その頃に登場したクリエイターの一人に、塚原重義が居た。

リベットと赤錆をまとった重機が躍動する特徴的な動画はこれまでにない衝撃を起こし、2ちゃんねるFlash板やニュースサイトでまたたく間に話題となる。同年7月に開催された『flash★bomb’04』では甲鉄傳紀シリーズとして新作『オーニソプター』を携え登場。まだ学生だった氏にとって初の映像イベントでの発表となる。

『flash★bomb』では公開作品のすべてが新作。会場で初上映され、観客の生のリアクションを共有できるのもこのイベントの特徴だ。果たして、塚原は歓声と拍手をダイレクトに浴びることとなる。

良くも悪くも、あれが僕の人生を狂わせました(笑)」と塚原は当時を振り返った。

続く年末に行われた『紅白Flash合戦』では『ウシガエル』を発表。

氏の作品は描き込みも動きも多い上、尺も長い。にも関わらず短期間でクオリティの高い作品を立て続けに発表できたのは“禁断の果実”を味わってしまったからこそなのかもしれない。

これは氏に限らない。当時Flash作品を作り、現場でダイレクトなレスポンスを受けたことがある人間であれば、つらい制作工程すべてが肯定されることを知っている。

そんな“Flash黄金期”を築いたクリエイターが「生きてるのか」と聞かれる2018年になった。

僕はまだ生きてますよ。ずっと作り続けています

今、塚原は新作に取り掛かっている。タイトルは『クラユカバ』。トレーラーを見る限り、レトロでいて世界線が異なる“塚原ワールド”はきわめて健在のようだ。

■クラユカバ / KURAYUKABA Teaser PV 「始動篇」 https://youtu.be/uO4cnLc9ME8

最新作にして初の長編

最新作『クラユカバ』は「今、やれることを全部やる作品」であると塚原は語った。

これまでも、その時点でやれることを全てやってきたことに変わりはないんです。『ウシガエル』(2004年)の時はもちろん、『端ノ向フ』(2012年)や『押絵ト旅スル男』(2018年)でも、その時点でやれることを全てやってきました

<写真:『ウシガエル』より>

<写真:『端ノ向フ』より>

<写真:『押絵ト旅スル男』より>
「今まで個人やごく小規模での作品づくりが多かったのですが、『クラユカバ』は(長編の映像制作として)環境を整えてやります」

『クラユカバ』の構想は『端ノ向フ』と同年の2012年から。ずっと「作りたい」と6年余り練っていた企画が2017年4月にいよいよ始動し、今に至る。

今回考えているのは70分の長編なんです。どうやら60分超えると長編映像と呼んでいいらしいんで(笑)」

ある程度の尺で“入り組んだ”ドラマを作りたい、と考えた塚原はクラウドファンディングでの支援募集を決める。そして2018年12月5日、クラウドファンディング『makuake』で『クラユカバ』制作資金の支援募集がスタートした。

■『クラユカバ』制作支援プロジェクト
https://www.makuake.com/project/kurayukaba/

「支援が集まらないと長編が中編になる可能性もあります……。塚原は生きているのですが、作品である『クラユカバ』は資金が足りなかった場合、死んでしまうかもしれない。なんとか、全部やり切りたいんです

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記者:

「予備校生のような出で立ち」で写真撮影、被写体(スチル・動画)、記者などできる限りなんでも、体張る系。 「防水グッズを持って水をかけられるのが好き」などの特殊な性質がある。 好きなもの: 食べ物の写真、昔ゲーム(の音)、手作りアニメ、昭和、穀物

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