自動運転のバスとタクシー、英国で2021年までに導入へ

 世界各地で自動運転車の導入を試みる動きが進み、米国においてはもうカウントダウンという段階だ。そうした中、英国政府は2021年までにロンドンで自動運転タクシーを、スコットランドで自動運転バスを導入すると発表した。

政府が大規模な予算を確保するこのプロジェクト、同国での自動運転時代がいよいよ現実のものとなる。

・20分間隔で自動運転バス

まずスコットランドで導入する自動運転バスだが、ファイフとエディンバラ間に架かるフォース橋を含む区間で走行する。

42人乗りの車両が約22.5キロを20分間隔で走る見込みで、1週間あたり1万回の走行を想定している。英国政府はこの事業に435万英ポンド(約6億3000万円)の予算をあてる。

・タクシーはトライアルを拡大

ロンドンでは、タクシー会社Addison Leeがロンドン南東部の町グリニッジで展開するトライアル事業を2021年までに郡全体に拡大する。

同社は現在、自動運転ソフトウェアのOxboticaと共同でロンドンの公道のデジタルマップ作成に取り組んでいるとのこと。

現在のところ、バスとタクシー併せて総予算は2500万英ポンド(約36億円)を見込んでいる。もちろん、予算だけでなく、今後は規制など法整備も進むことが予想される。

数年後、もしかすると英国名物のダブルデッカーバスやロンドンタクシーがドライバーレスになっているかもしれない。

英国政府プレスリリース

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