2018年夏をもって18年の歴史に幕を閉じていた!?時代を彩った名機「プレステ2」の奇妙・謎ゲー3選!

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謎ゲー1
ソニー・インタラクティブエンタテインメントジャパンアジア(SIE)の据置ゲーム機、プレイステーション 2(以下PS2)の本体・周辺機器の修理受付が、2018年8月31日を最後に終了していた。
PS2は2000年3月に発売された据置型ゲーム機で、薄型化や省電力化などのモデルチェンジを行ない、2011年には全世界での累計販売台数1億5,000万台を達成(現在は出荷完了)。DVDプレーヤーとしても利用でき、DVDの普及に貢献したことでも知られ「ドラゴンクエストVIII」や「ファイナルファンタジーX」など普及の名作ソフトを多く世に送り出してきた。一世を風靡した名ゲーム機との別れを惜しむ声が世界中から止まなかった。
賞賛の声が相次ぐ一方で水面下で話題となっているのが知る人ぞ知るPS2の迷作ソフト達の存在だ。
PS2においては3DCGのテクスチャや繊細な解像度を誇るグラフィックなど、当時の最先端技術をふんだんに駆使した実験的なソフトも少なくなかった。だが、そういった発展途上な要素を詰め込みすぎたため、かえって微妙な完成度、出来栄えになってしまいゲームファンからひんしゅくを買うような作品も数多い。
今回はそんな当時のゲームファンを震撼させた粗削りでどこか愛くるしいタイトルを3つ紹介していく。

【建設重械喧嘩バトル ぶちギレ金剛!!】謎ゲー2
メーカー:アートディンク発売日 :2000年6月1日
アートディンクがPS2用ソフトとして発売した対戦型アクションゲーム。プレイヤーは建設会社の社員に扮し、ブルドーザー、パワーショベルなどの建設重機を操縦し、工事現場を舞台に相手の重機と対決する。キャラクターデザインは『サラリーマン金太郎』などでお馴染みの本宮ひろ志氏が担当。「誰もが一度は憧れる大型重機を実際に操縦できる」という点がウリ
◆ストーリー性においては手応えあり!操作性は致命傷レベルだが大きな問題点とされたのが極めて地味なバトル画とおぼつかない操作性だ。
重機の対戦アクションということもあって必殺技以外の攻撃がインパクトに欠けるものとなっている。レーザーやミサイルといった技を繰り出したところで誰も怒らない雰囲気であるというのに・・・操作性においてはシンプルで単純明快なのは良しとして、戦術のふり幅が極めて狭いので遊び甲斐や爽快感なんてものは皆無だ。
又、キャタピラの旋回も出来なかったり、重機の特性をいかしきれてない部分においてもユーザーに多大なストレスを与えたのだろう。だがゲームのストーリーや筋道自体は面白いので漫画の連載として売り出せばヒットを飛ばせていたかもしれない一作である。

【蚊】謎ゲー3
メーカー:ソニー・コンピュータエンタテインメント発売日 :2001年6月21日
発売当時は日本一短いゲームタイトル名としても話題になったPS2のアクションゲーム「蚊」プレイステーション2が全盛期の2001年、数々の突き抜けたエッジの効いたソフトを発売し続けてきたソニーから発売された第1作は、予想を大幅に上回り16万本を売り上げた。
その後、2003年に第二作「蚊2」も発売され、すっかり夏の風物詩のゲームとなった一作でもある。
◆シュールな世界感がとにかく癖になる!タイトル通りプレイヤーは蚊になり、山田家という家の住人から吸血しまくる、という内容である。
ゲームの流れは、「ステージ選択」→「ステージ説明」→「山田家の会話」→「吸血開始・終了」となっている。主人公は蚊であるため、フィールドを自由に飛行することが出来る。山田家の人々に接近することで吸血ポイントを見つけることが出来き、そこへダッシュすることで吸血を行う。
ステージ内には蚊取り線香や燻蒸式殺虫剤などのトラップがしかけられている。もちろん触れるとダメージといった単純なタイトルとは裏腹に意外と設定自体は複雑なものとなっている。
このゲームの最大の見せ場としては一見ごく普通の3人家族に見える山田家。その実態はとんでもない超人一家である。最初こそ平凡なオヤジ、オバサン、コギャルだが、ゲームも終盤になると部屋を対蚊用に改装し、さらには彼ら自身が必殺技を使ってくる恐ろしさ。なぜ、たかが蚊にそれほどの労力を使うのかはともかくとして、この化け物一家の彼らこそ、このゲームの真の主人公であることは間違いないだろう。

【高橋尚子のマラソンしようよ!】謎ゲー4
メーカー:TAITO発売日 :2003年11月13日
「Qちゃん」こと高橋尚子選手と小出義雄監督の全面協力による、業界初の女子マラソンランナー育成シミュレーションゲーム。選手を育成し、レースで勝利をつかむまでのマラソンの醍醐味をあらゆる角度から楽しめる作品だ。
プレイヤーはクラブチームのオーナー兼監督となり、世界記録を取るマラソンランナーを育て大会を制覇すること、クラブチームを運営して世界一のクラブとすることの2つを目標にする。
◆本格的な内容に反比例する作画のクオリティ・・・ゲームの設定やコマンド画面はプロサッカーチームの育成ゲームとして名を馳せた名作「プロサッカークラブをつくろう!」を類似しているため比較的遊びやすい。しかし、作画がぎこちないポリゴンで形成されており、肝心の高橋尚子の顔も上手く再現できておらず、動作も少し不気味に描かれているため、作品の世界観にイマイチ浸れず感情移入できないのが残念なポイントとなっている。

以上がPS2の最盛期を彩った迷作3選でした。こうした発売当初は売上や評判という観点から見ても尻すぼみな結果を生み出したゲームとなってしまったが、ある意味強烈なインパクトを博し、現在でもコアなゲームマニアの間では話題にのぼることも多い「謎ゲー」。普及はしないが不朽の作品としてこれからも語り継がれていくのであろう。

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