沖縄離島の宿を運営する日本人が驚いた、外国人観光客の朝食の美学

access_time create folder生活・趣味
偏食?わがまま?哲学的?奥が深い朝食事情

 ホテルの朝食

あなたがB&Bを始めるとします。インバウンドの波に乗り、外国人のお客様も受け入れたいと思います。まずやるべきことは英語の勉強、外国人スタッフの雇用、ではありません。朝食のメニューをパンとコーヒーにすることです。

 インバウンドがもたらした驚きの事実

沖縄の離島で夕朝食付きの宿を運営しています。5年ほど前から春、秋は外国人率が80%を超えます。一番驚いたのは、ほとんどの欧米人は朝食に和食を食べないということです。ランチやディナーは異国の食文化を楽しむ彼らが、朝食は頑なに拒否します。

その理由は「朝から臭いのきついもの(焼き魚、漬物)を食べたくない」「自分のリズムで普段食べているものを食べたい」「そもそもいつ起きるかわからない」というものでした。

では日本の温泉旅館に泊まるときはどうしているのか聞くと、「朝食がバイキングのところを選ぶ」「朝食は食べない」「泊まらない」という答えでした。

 ホテルが朝食をバイキングにする理由

成田のホテルに泊まることが多いので、朝食バイキングで周りの欧米人を観察してみました。「フルーツだけ食べ続けるフルーツ蝙蝠型」「パンだけをお皿に山盛りにするビタミン不足な人」「新聞を読みながらコーヒーだけ飲んで立ち上がる、それだけ?の人」彼らの朝食に対する意志は固いようです。

 ある日のハナムロの朝食

偏食?わがまま?哲学的?奥が深い朝食事情
(C)hanamuro

イギリス人の友人にこの話したら、ニンマリ笑って、「朝食に昨日の夜の冷えたピザはいいけど、焼き立てのピザはご免だね」と言われました。
B&Bをオープンするなら美味しいパンとコーヒーだけ用意したほうが無難かもしれません。

[Photos by shutterstock.com]
沖縄離島の宿を運営する日本人が驚いた、外国人観光客の朝食の美学

  1. HOME
  2. 生活・趣味
  3. 沖縄離島の宿を運営する日本人が驚いた、外国人観光客の朝食の美学
access_time create folder生活・趣味
local_offer
TABIZINE

TABIZINE

TABIZINE(タビジン)は旅と自由をテーマにし、日常に旅心をもてるようなライフスタイルを提案します。覗き込めば、世界地図を拡げた時のワクワクがあるような、はたまた旅する非日常を感じ旅へ向かわずにはいられなくなるような、そんな夢見心地にするパワーがあるメディアでありたいと思っています。人生は一瞬一瞬が心の旅。皆さんが何にもとらわれることなく、自由で冒険に満ちた毎日になるような情報をお届けします。

ウェブサイト: http://tabizine.jp

TwitterID: tabizine_jp

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。