【ホラー通信セレクト 今週公開の映画】2018/10/19号:イーライ・ロス監督作『デス・ウィッシュ』、少女覚醒ホラー『テルマ』
ホラー通信がセレクトする今週公開の映画をご紹介します。
今週は、2000年代ホラーの帝王イーライ・ロス監督が初めてアクション作品に挑んだ『デス・ウィッシュ』が公開に。『食人族』を『グリーン・インフェルノ』に、『メイク・アップ』を『ノック・ノック』にと、過去の傑作にスマホやSNSといった現代的な要素を取り入れてアップデートしてきたイーライ・ロスですが、今作ではチャールズ・ブロンソン主演の『狼よさらば』を現代アレンジ! 強烈な皮肉を効かせながら、観る者に「自分がこの立場だったらどうするだろうか」ということを考えさせるイーライの作風は健在。この男の行いは正義か、悪か? 痛快でアブない復讐譚、ぜひお楽しみあれ。
そして、ノルウェーからは少女覚醒ホラー『テルマ』が公開に。『母の残像』など、人間の深い心理を描くヒューマンドラマを手掛け、名だたる映画祭の常連となった鬼才ヨアキム・トリアーの監督作です。信仰に反する同性への初恋、敬虔な両親からの抑圧――繊細な少女の心が壊れそうになったとき、彼女の恐ろしい力が目を醒まします。ホラー通信では監督インタビューを掲載していますので、映画を観た後の復習にもぜひどうぞ。
それでは今週も行ってらっしゃい!
『デス・ウィッシュ』 10月19日公開
<ストーリー>
警察の手におえない犯罪都市となったシカゴで救急患者を診る外科医ポール・カージー。ある日、家族が何者かに襲われ、妻は死に、娘は昏睡状態になってしまう。一向に進まない警察の捜査に怒りの頂点に達したポールは自ら銃を手に取り、犯人を抹殺するため危険な街へと繰り出し始める。犯罪者には死あるのみ。外科医と処刑人2つの顔を持つ過激な男の壮絶な復讐劇が今、幕を開ける―。
この映画の記事:『デス・ウィッシュ』イーライ・ロス監督インタビュー映像 「正義を貫こうとした男が道を踏み外していく様を描きたかった」
リンク:映画公式サイト
『テルマ』 10月20日公開
<ストーリー>
ノルウェーの人里離れた田舎町で、信仰心が深く抑圧的な両親のもとに育った少女テルマ。なぜか彼女には、幼少期の記憶がない。オスロの大学に通うため一人暮らしを始めたテルマは、同級生のアンニャと初めての恋におちる。募る欲望と罪の意識に引き裂かれながらも、奔放な彼女に強く惹かれていくテルマ。だが、それは封印されたはずの“恐ろしい力”を解放するスイッチだった―。テルマは不可解な発作に襲われるようになり、その度に周りで不気味な出来事が起こる。そんな中、アンニャが忽然と姿を消してしまう。果たして、テルマの発作とアンニャ失踪の関係は? 両親が隠し続けてきたテルマの悲しき過去が明かされる時、自分すら知らない“本当の自分”が目覚め始める――。
この映画の記事:ヒューマンドラマの鬼才が生み出した“少女覚醒”ホラーの傑作『テルマ』 ヨアキム・トリアー監督インタビュー
リンク:映画公式サイト
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。