エース・フレーリー、25年ぶりの来日ソロツアーがスタート KISSの名曲も多数披露する極上のロックンロール・ショー

エース・フレーリー、25年ぶりの来日ソロツアーがスタート KISSの名曲も多数披露する極上のロックンロール・ショー

 2018年9月3日、六本木・ビルボードライブ東京にて、KISSのオリジナル・メンバーであり伝説的ギタリスト、エース・フレーリーの25年ぶりの来日ツアーの初日公演が行われた。

 ビルボードライブ史上、最強にして最凶の爆音ライブ。ファン待望のエースの来日公演は、思わずそんなキャッチコピーが思い浮かんでしまうほど、巨大なサウンドに乗せて送られた。ステージの上にはマーシャルのギター・アンプが5つと、ベース・アンプも2本。エースも含めてギタリストは3人が並び、分厚いサウンドが終始フロアを叩きつけた。

 まだ東京・大阪で6ステージも公演が控えているので、セットリストについての詳細は省くが、その内容はまさに長年のファンが待ち望んでいた、エースのオールタイム・ベストとも呼べるもの。ロックの生き証人である“スペースマン”がステージに登場すると、観客は総立ちでその降臨を迎えた。エースがギターを構えリフを奏で始める、その立ち姿だけでロックの真髄が表現されているように感じる。その場に詰めかけた誰もが、彼のプレイの一部始終に釘付けになり、とともにメロディを口ずさみ、リフとリフの合間に何度も歓声を贈った。

 バックはKISSのトリビュート・バンドの経験もあり、ジーン・シモンズのソロ公演でも演奏を務めた手練れのメンバーが、華のあるステージングで固める。当然、KISSの名曲・代表曲も満載。エースのボーカル曲以外は、メンバーそれぞれがメイン・ヴォーカルをつとめ、観客も大合唱でそれに応えた。また、エースの長年のレパートリーであるカヴァー・ソングも要所要所で演奏。そして、終盤には、エースのギター・ソロのパートが置かれ、その人間味あふれるプレイとともに、ファン感涙のスペシャルな演出も繰り広げられた。一人のロック・アーティストの軌跡を、轟音のエンターテイメントに昇華した感動的なステージ。洗練されたクラブ空間が、アリーナのようにも、裏路地のライブハウスのように感じられる特別な存在感は、やはり彼のスターたるゆえんを証明していた。

 エース・フレーリーの来日公演は本日4日と5日にもビルボードライブ東京、6日にはビルボードライブ大阪で、それぞれ公演を行う。伝説的ロック・スターの才能を間近に体感するこの貴重な機会を、ぜひ見逃さないで欲しい。

Photo: Masanori Naruse

◎公演概要
【エース・フレーリー】

ビルボードライブ東京
2018年9月3日(月) – 9/5日(水)
1st Stage Open 17:30 Start 18:30
2nd Stage Open 20:30 Start 21:30

ビルボードライブ大阪
2018年9月6日(木)
1st Stage Open 17:30 Start 18:30
2nd Stage Open 20:30 Start 21:30

URL:http://www.billboard-live.com/

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