「さくらももこさんはマイナーな趣味を“分かる人には分かる”地点に落とし込んでいた」主要キャラクターの由来は『ガロ』に「今気付きました!」の声
8月27日に発表され、日本中が大きな悲しみに包まれた、漫画家・さくらももこ先生の訃報。関係者からファンまで、追悼のコメントが更新され続けている。
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https://getnews.jp/archives/2072955 [リンク]
そんな中、編集者・ライターの竹熊健太郎さんのツイートが話題に。
さくらももこさんって実は凄くマイナーな趣味があるが、作品ではそうした趣味をオブラートに包んで「分かる人には分かる、分からなくても問題ない」地点に落とし込んでいた。花輪くんとか丸尾くん、みぎわさんとかガロ系の作家の名前だものね。「りぼん」読者にはまず分からないだろう。
— 竹熊健太郎《地球人》 (@kentaro666) 2018年8月28日
竹熊さんは、
さくらももこさんって実は凄くマイナーな趣味があるが、作品ではそうした趣味をオブラートに包んで「分かる人には分かる、分からなくても問題ない」地点に落とし込んでいた。花輪くんとか丸尾くん、みぎわさんとかガロ系の作家の名前だものね。「りぼん」読者にはまず分からないだろう。
とツイート。竹熊さんが“ガロ系”と称している『ガロ』とは、1964年から2002年頃まで刊行していた漫画雑誌。内田春菊、つげ義春、ねこぢる、山田花子(敬称略)など、大人向けの独創的な作品が掲載されている雑誌として人気を博した。一方で、白土三平の『カムイ伝』や水木しげる作品など、漫画界のレジェンド達の作品も世に送り出してきた。
さくらももこ先生の代表作『ちびまる子ちゃん』の登場人物の一部は、この『ガロ』掲載作家陣の名前が由来であるとされていて、
丸尾くん→丸尾末広
花輪くん→花輪和一
えびすくん→蛭子能収
みぎわさん→みぎわパン
と、主要なキャラクターが『ガロ』に影響されている事が分かるのだ。この竹熊さんのつぶやきに対し、フォロワーは「あるある。だから好きだった」「読者だったけど気付かなかった!」「なるほど、今気付きました」とコメント。多くのリツイート、いいね!を得ている。
さくらももこ先生は音楽好きとしても知られていて、『ちびまる子ちゃん』と並ぶ代表作『コジコジ』のアニメ音楽では、
「コジコジ銀座」
作詞:さくらももこ / 作曲・編曲・歌:ホフディラン「ポケット・カウボーイ」
作詞:ピエール瀧 作曲・編曲:石野卓球 / 歌:電気グルーヴ「死ぬほど恋して 〜Johnny,Johnny〜」
作詞:さくらももこ / 作曲・編曲・歌:カジヒデキ
と、子供が楽しめるファンシーさを残しながらも、音楽ファンが楽しめる逸脱なバランスをとっていた。
国民的アニメとして老若男女に愛されながら、自分の好きな物のエッセンスを見事に取り入れていた、さくらももこ先生。その才能をもう見る事が出来ないのが寂しくて仕方がない。
※画像はTwitterより引用。
アイドルとおもしろ動物好きのアラサー記者。ライブ参戦は時々、ネットウォッチは毎日。
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